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  スクータの荷台を自作しました  

 

荷台の大きさは300×300です

 中豪雨による崖崩れや地震による大規模な停電など、激甚(げきじん)災害が頻発しています。被災した場合を考えると、少なくとも数日間は自力で生き延びるだけの装備を揃えておくべきとの事。救援物資の供給や避難所の整備が整うまでの数日間は、外部からの助け無しで過ごすのを想定しておけという事でしょう。

 そこでかみさんと相談をして、防災装備をきちんと用意しておこうという話になりました。と申しましても、わざわざ災害対策専用の物品を買おうというのではありません。キャンプ用品と、フリーズドライの食料を、コンテナボックスに用意しておこうという作戦です。いつでもキャンプに出掛けられるようにしておく事は、災害に対応する為の準備と、多くの部分で重複しますからね。

 2人用山岳テント、寝袋、ワンバーナー・ガスストーブ(ガスコンロ)、ランタン、ヘッドランプ、コッヘル&クッカー、カトラリー、ナイフ、焚き火台、軍手、フリーズドライ食品、常備薬などを詰め込んだ、コンテナボックスが出来上がりました。あくまでもキャンプの準備が中心ではありますが、一般的な防災準備としては中々のモノであります。

標準の荷台をアルミ材で挟み込んでいます

 こうなると、すぐにでもキャンプに出掛けたくなります。かみさんとキャンプに行く時は当然ながら車で出掛けるつもりですが、ソロキャンプの場合は、出来ればわざわざ車で出掛けるのではなく、私の所有する100ccのスクータ、数学力号で気軽に行きたいもの。ところが数学力号の荷台は非常に小さく貧弱で、コンテナボックスを積むには幅も長さも足りません。そこで今回は、荷台を自作してみる事に致しました。

 材料はアルミのロの字押し出し材(長方形断面の中空アルミ材)をチョイス。標準装備の荷台を挟む形で、荷台を300mm×300mmに拡張します。アルミ溶接の設備を持っていませんので、M6のステンレス・ボルトで固定する作戦。全て現場合わせでの工作です。

 カナ(のこ)でアルミ材を切り、グラインダで切断面を整えます。M6のボルトに合わせて、6.5mmのドリルで穴をあけます。アルミのロの字押し出し材は強度がある割に加工が簡単なので、DIYには最適な材料です。ガスバーナでのロウ付け(簡易溶接)にチャレンジしようかなとも考えたのですが、接合部にどの程度の強度があるか不明でしたので、今回はボルトによる接合にしました。スクータの荷台ですから、結構な荷重が掛かる事が想定されますし、走行時の細かい振動も溶接部クラックの原因となり得ましょう。走行中に荷台が外れたら、それこそ事故に直結ですから、ボルト止めで安全策を取ったという訳であります。

 当初の目論み通り、かなりガッチリとしたモノが出来上がりましたよ。柔らかいアルミ材を強度の高いステンレスボルトで締める事になりますから、きちんと上下にステン・ワッシャをかますと同時に、スプリング・ワッシャも入れました。ステン・ワッシャはボルト用の穴にクラックが入る事を防止する事が出来ますし、スプリング・ワッシャは緩み防止に絶大な効果が期待出来ます。更に念には念を入れて、ボルトにロックタイト(ネジ緩み防止剤)も塗布してあります。ここまでやって総工費1,800円は十分リーズナブルでしょう。

 本締め後、改めてグラインダでバリを落として完成です。

 試しにコンテナボックスを積んで、荷掛けゴムで固定してみました。バッチリであります。これでソロキャンプに、スクータで気軽に出掛けられそうで〜す。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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