所のブックオフをブラブラしていたら、安部公房著「砂の女」(新潮社)の初版を見つけました。昭和37年6月4日印刷、同6月8日発行。箱入りのハードカバー。五十数年なりのヤケはありますが、中々の美本であります。当時の定価は350円。箱には三島由紀夫が評を寄せています。
ブックオフでの売値は実に108円でした。格安です。発行後まだ五十数年ですから、古書市場でそれ程価値が上がっているとは思えませんが、いくら何でも108円は安過ぎです。今回は良い買い物をさせて頂きました。
私は安部公房氏の大ファンでありまして、「鳥取砂丘に出掛けて、そこで安部公房の砂の女を読む」という目的を掲げたオートバイ・ツーリングに出掛けた事があるくらい。「砂の女」の初版本は、ファンにとって、垂涎のアイテムである事は間違いないでしょう。
それにしてもブックオフは、ある意味宝の山でありますなぁ。これだから、古書店巡りはヤメられません。これからも定期的に巡回し、掘り出しモノを探していこうと思います。 |