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時坂峠の蕎麦処みち子にて |
年の10月の末に乗って以来、実に約半年間も出動の機会が無かったピンク号。寒い間は自転車が億劫になってしまって、結局ずるずると乗らないまま春になっちまったのでありました。ま、一応ちび号でこむカーを牽引してお出掛けしたりはしていたのですがね。いかんせん一日の移動距離が20Km以内じゃ、マトモなサイクリングとは云い難い。これではいくら何でもイカンという訳で、リハビリ走として武蔵五日市を目指してみたのでした。
浅川サイクリングロードを西に進み、八王子市役所を過ぎたところで陣馬街道に入ります。程なく川原宿交差点に到着。一瞬、直進して和田峠を目指そうかという不埒な考えが頭をよぎりましたが、こんな無謀なアイデアは当然のごとく却下。何度も云いますケド、あくまでもリハビリ走ですからネ。結局当初の予定通り、川原宿の交差点を右折して、圏央道八王子西ICを左手に見ながら、通称、美山通りを北上。突き当たりの上川橋の丁字路を左折して、秋川街道で武蔵五日市を目指します。しかし人間の体というのは正直なものですな。しばらく乗っていないと、たちまち体力が落ちてしまいます。帝京八王子中学校の前の緩やかな登りで、時速20Kmが精一杯。いや頑張ればもう少しは出そうでありますけれども、その気力が湧かないのでありますよ。結局トコトコとマイペースで進みます。
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ノスタルジックな雰囲気の店内
思わずモノクロモードで撮影してみました |
武蔵五日市に着いた時点で、意外にもまだ体力が残っておりましたので、先に進む事に致しました。万願寺基地を出る時点では、武蔵五日市に到達出来れば御の字と思っていたのですがね。トコトコと檜原街道を西進します。この日はちょっと風は強いですけれども気温は比較的高く、上々のサイクリング日和。多くのローディが繰り出しておりましたよ。
勿論、都民の森まで登る気力など全く無く、檜原村役場の先の丁字路を右折してしばらく進み、豆腐ちとせ屋の左側の道に入ります。そうです。時坂峠の蕎麦処みち子まで登って、美味しい手打ち蕎麦を頂こうという訳。リハビリ走にしちゃちょっと無理がありますが、そこは美味しい蕎麦の為。インナーローでエッチラオッチラ登っていきます。
鬼の和田峠に比べればだいぶ楽とは云いながらも、思い切り長いブランクの後、いきなりの時坂峠はキツう御座いました。汗がポタポタ垂れて、サングラスが曇ります。時速ヒト桁しか出ていないというのにネ。それでも何とか足着き無しで、蕎麦処みち子に無事到着しました。いやぁ上出来上出来。
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美味しい蕎麦を頂くのは
至福の時間であります |
久々に食べたみち子のお蕎麦はやはり最高でありました。つけ合わせに出た、檜原名物のらぼう菜のおひたしもバカウマ!汗だくで登ってきて美味しいお蕎麦を頂く。この快感を忘れておりましたよ。春になった事だしこれからはもっと自転車に乗らないとね。
みち子はこの冬に水車小屋が壊れてしまったとのことで、工事中でありました。小屋の建屋はほぼ出来上がっている状態でしたから、夏前には完成するのでは無いでしょうか。それにしても古民家を利用したこの店は、田舎のお爺ちゃんの家に帰省したような、ホッとする雰囲気に満ちています。良いなぁこういうの。
お蕎麦に大満足して、時坂峠を後にします。登りは確かに疲れるけど安全。対して下りは楽ですけど危険なのですよね。ロードバイクの弱点はブレーキがプアーなところ。ピンク号の場合、アルテグラグレードのブレーキシステムにデュラエースグレードのブレーキパッドを使っておりますから、自転車の装備としてはそれなりにしっかりしたモノであるのは確か。しかしそれとてオートバイの装備、例えばブレンボのブレーキシステムと比較すれば、玩具並と云わざるを得ませんものなぁ。
無事、豆腐ちとせ屋まで下って参りました。檜原街道に出て、五日市方面に戻る事にします。これから都民の森まで登ったり、甲武トンネル経由で上野原回りで帰る気力なんて当然のごとく残っておりませんよ。途中、あきる野の乙訓おやき店に寄ったのですが、残念ながらこの日はお休みでした。土曜日に休むなんて珍しいなぁ。
武蔵五日市駅前からは睦橋通りをずっと下って、福生南公園から多摩川サイクリングロードで戻って参りました。冬の間にすっかり出不精の癖が付いてしまっておりましたけれども、いざ出掛けてみればそれなりに楽しいサイクリングでありました。ま、全然スピードは乗りませんでしたけどね。という訳で、今年もロードバイクのシーズンインと相成りましたとさ。今はまだまだですけれども、徐々に距離もペースも上げていこうと思いま〜す。
【つづく】
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