週の水曜日のお話で御座います。いつものごとく犬のこむぎと朝の散歩に出掛けました。前日までぐずついていたのが嘘のような快晴です。朝9時の時点で気温は既に17度。いやあ、すっかり春ですなぁ。
程久保基地を出てモノレール沿いに多摩動物公園の正門前を通り過ぎ、都立七生公園に入ります。一応、都立の公園となってはいますけれども、実際は多摩丘陵の雑木林をそのままに、中に遊歩道を通しただけの自然観察園。自然が色濃く残る、中々気持ちの良い場所です。七生公園の遊歩道を最上部まで登り詰め、多摩動物公園のフェンスに沿って時計回りにハイキングコースを歩いて行きます。右側に多摩動物公園、左側に竹林を見ながら進むこのルートは、日野市の管理する自然歩道「かたらいの路」に繋がっています。
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カラビナと鍵 |
かたらいの路は、多摩動物公園を沿うように整備された南平丘陵の尾根道です。この道は完全に山道だけで構成されている訳ではなく、一旦南平の住宅街に出てしまいますが、すぐにまた山道に戻ります。住宅街に近いところを通っている割には自然が残っていて、ここで何回か狸に出会った事もあります。鹿島台の公民館まで来ると山道区間は終了。ここからは住宅街の舗装路を通って、高幡不動尊の裏山を目指します。
高幡不動尊の裏門から入って、八十八ヶ所巡拝の参道を辿っていきます。ここ高幡不動尊のご本尊は、弘法大師空海。それ故、裏山でミニ八十八ヶ所巡拝が出来るように、遊歩道が整備されているのであります。裏山を一周散策し、下まで降りてお賽銭を上げ、こむぎと一緒に本殿にお参りします。平日の午前中だというのに結構な人出。ま、私も昼間っから犬の散歩してる訳で、他人の事とやかく云える立場ではないんですがね。
高幡不動尊からは高幡不動駅前を経由して、程久保川の遊歩道を通って程久保基地に戻ります。多摩動物公園の周りを大きく時計回りにぐるりと一周するアップダウンのある約7Kmのコース。晴れてさえいれば、ほぼ毎日この程度の散歩に連れて行って貰えるこむぎは、犬としては相当幸せな部類に入るでしょう。
約2時間掛かって、ようやく程久保基地に到着。こむぎの足を洗ってご飯を食べさせるべく、玄関のドアを開けようとして初めて気付きました。鍵が無い!!!!
さあ大変です。かみさんは既に仕事に出てしまっていますし、鍵が無いと家には入れません。私は普段、鍵をカラビナを通してズボンのベルトに吊しています。しかし腰を見ても寂しくカラビナが揺れているのみで、鍵はどこにも無いのであります。ああ最悪の事態です。7Kmもある散歩コースのどこかで、鍵がカラビナから外れてしまったに違いありません!
こういう場合、焦りは禁物。一旦玄関の脇の段差に座って、腰のカラビナに触ったのはどこでだったか、じっくりと思い出してみました。う〜ん、そうだ!!一旦南平の住宅地に出る手前の山道、ちょうど南平丘陵公園への分岐点を過ぎた辺りで、こむぎがウンチをした際、両手を自由にする為に、こむぎのリードを一時的にカラビナに繋いだのでした!!!落としたとすればそこしか考えられません。それにしても何てこった!その場所は、多摩動物公園の周りを時計回りにぐるりと一周する散歩ルートの、程久保基地から見てちょうど真反対の位置なのでありました。
こうなりゃグジグジ考えていても仕方ありません。南平丘陵公園への分岐点を過ぎた辺りの山道で鍵が見つかるという確実な保証など無いですけれども、少なくとも可能性はそこしかないのですから、7Kmの行程をもう一周回るしかないのであります。
駆け足で2周目に出発。結局、想像していた地点で、鍵を発見する事が出来ました!!良かった〜。ひと安心であります。鍵用のカラビナを、リードの固定に流用したのがそもそもの間違いでありました。これからはリード固定専用に、別のカラビナを用意する事に致しましょう。
それにしてもこの日はロング散歩コースを2周し、朝っぱらから14Kmのウォーキングと相成ったのでありました。9時前に家を出て、帰着したのは12時過ぎ。普通は1周2時間程なのに、2周で3時間強とは中々のスピードであります。2周目はほぼ駆け足で回りましたからなぁ。こむぎは予期せぬ超ロング散歩に大満足の様子ですけれども、いやはや肉体的にも精神的にもクタクタになった、水曜日の午前中のお話でありました。
【つづく】
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