程久保駅から多摩都市モノレールに乗ります。モノレールは軌道が高い位置にありますから、沿線がかなり広くまで見渡せます。上から見ますとそこここに満開の桜が。いやあ、日本って実に桜が多い国なのですねぇ。立川南駅で下車し、ここからはJR中央線に乗り換えて国立まで移動します。特別快速だと国分寺までノンストップなので、普通の快速を待ちます。この辺りでは特別快速が一般的な快速運転、快速が一般的な各駅停車運転なのでありますよ。う~む、難しいもんですなぁ。
立川からは一駅で国立です。昔の可愛らしい三角屋根の駅舎はもう影も形もなく、よくある駅ビル風の普通の駅舎であります。昔の駅舎を知る者にとってはちょっと寂しいお話。外観だけでも何とか三角屋根に出来なかったのかしらん。 国立駅の南側の区域は、元々厳格な都市計画に基づいて開発された街。特に駅前からまっすぐ南に延びる通称大学通りは、道幅も広い上に、両側の歩道エリアにグリーンベルトがたっぷりと取られていて、ここにたくさんの桜の木が植えられています。一説によると、パリのシャンゼリゼ通りを模して設計されたとの事。お洒落なお店やカフェが通りの両側にあって、ちょっとハイソな感じを
この日は、まさにジャスト満開。葉桜にはなっていないけれどもちょっと散り始めたところという、桜見物としては最高の状態であります。ただし天気は曇りで気温は低め、予報によると 一橋大学の付近の沿道でバンド演奏が行われています。おお、ポスターによると、「国立さくらフェスティバル」当日なのですね。エレキギターとベースとドラムスのオーソドックスなバンドですが、雨は大丈夫ですかねぇ。外に楽器を持ち出すには、ちょっと勇気が必要な空模様であります。 都立国立高校のところの横断歩道で道路の西側に渡ります。実はこれ、大学通りで唯一の横断歩道でありまして、絶好の桜並木の撮影スポットなのだそうであります。ひゃあ~。北を向きますと両側にず~っと見事な桜並木が連なり、遠くに国立駅が霞んでいます。凄いなぁ。ここまでの桜並木ってそうはありませんぞ。まさに圧巻の風景でありました~。 折角一旦西側に渡ったというのに、横断歩道ですぐに道の東側に戻ります。うふふ。だって焼き団子の看板が見えたんですもの。こりゃ買わない訳にゃいかないでしょう。私もかみさんも、買い食いが大好きなんですから。 団子を頬張りながらJR南武線の
谷保駅からは線路に沿って30m程東に進み、踏切を渡って住宅地の中をクネクネと南に進んでいきます。実はこの路地を抜けたところ、甲州街道の手前にある「やま森カフェ」が、今日の目的地の一つなのであります。こういう時スマートフォンって便利ですねぇ。カーナビならぬ「歩きナビ」として、完璧な働きをしてくれますものなぁ。 やま森カフェは、古民家を利用したカフェであります。見た目は古い農家にしか見えません。何か田舎のおじいちゃん家に来たみたい。看板が出ていなければ絶対に、誰もカフェだとは思わないでしょう。 ここではいわゆるオーガニックフードの日替わり定食がメイン。ご飯は玄米と五分づきが選べます。ちょうどお昼時という事もあり、二人ともしっかり定食を頂きました。どのおかずも優しい味がします。ほっこりして美味しいや。こういうご飯を食べてると健康になれそうです。まさにおばあちゃんが この日は結構気温が低い事もあって、庭に面するガラス戸は閉められていましたが、もう少し暖かくなったら縁側も気持ち良いかもね。庭にもいくつか木製のテーブルが置いてありましたから、表で食事するのも楽しそうです。 こういう空間で過ごすと、時間の流れがスローになったような錯覚を覚えます。いやあ、良い休日ですなぁ。おや、いつの間にか雨も上がったようです。さ、Kazちゃん、そろそろ行こうぜぃ。 一旦JR谷保駅まで戻り、南武線で府中本町に移動します。駅前のロータリーから階段で下の道に降りて歩いていきます。ここでの目的は、アトリエ77に寄る事。ここは知る人ぞ知る、 普段は京王線府中駅の方からアプローチする 大國魂神社は 神社を出てケヤキ通りを北に向かいます。京王府中駅を過ぎると雨がまたパラついてきましたが、構わず相合い傘で進みます。上の息子の通う大学を見てみたいと、かみさんが云うのでありますよ。府中駅から20分程歩いて正門から構内へ。春休みの日曜日という事もあり、学内には学生の姿はほとんどなく閑散としておりました。家畜病院棟の横から実験農場に出て、農場沿いの道を北に向かいます。私の出身大学もそうでしたが、大学というのは相変わらず浮き世離れした土地の使い方をするものですなぁ。広大な土地の中にポツンポツンと校舎や実験棟が離れて建っています。仮にこれを宅地として分譲したら、いったいどれくらい儲かるんでしょうねぇ。 大学を出て、 かみさんと二人でウトウトしているうちに京王線府中駅に到着。ここからは京王線で帰ります。ちょっと寒かったですけれども、春の一日、お散歩を楽しんだというお話でありました。Kazちゃん、またこういう「ぶらり途中下車の旅」しようネ。
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