年の十五夜は9月19日(木)でありました。実は私、大いなる勘違いをしておりました。秋のこの時期の満月の晩を十五夜と呼ぶのだと、生まれてこの方ずっと信じていたのであります。旧暦(太陰暦)の8月15日の事を十五夜、または中秋と呼ぶのは正しいのですけれども、必ずしもこの晩の月が満月という訳では無いのだそうであります。お月見=満月というイメージがあまりにも強かったので、今まで満月でない十五夜なんて考えもしませんでした。
国立天文台のサイトにあたったところ、去年、今年と、中秋の月が満月であったのは偶然に過ぎず、次に中秋の名月が満月になる機会は2021年まで無いとの事。実はこの事を知ったのは、十五夜の前日の事でありました。そんなに珍しい機会なのであれば、折角だから夫婦で月見でもしようぜ、という話になったのであります。
我が程久保基地には狭いながらもウッドデッキが作り付けられております。リビングの掃き出しの窓から直接出る事の出来るこのウッドデッキはうちの犬猫どもも大好きです。三方をラティスフェンスで囲った中庭風の造り。大きな木の木陰になっており、更に鉢植えなども置いてある、中々快適なリラクゼーション空間なのであります。急に秋めいて特に夜はぐっと涼しく過ごしやすくなりました。暑くもなく寒くもなく、月を愛でるには最高の季節です。ウッドデッキのテーブルでお茶飲みながら、夫婦で名月を眺めるのもオツなもの。仕事が終わって帰宅する夜11時頃、月見家カフェと洒落込もうという事になったのでありました。
そういえば毎年、この時期になるとスーパーで月見団子が売られているのをよく目に致します。ま、特に団子に対してこだわりがある訳ではありませんから、スーパーの団子で全く構わないとは云え、どうせなら本格的にと考え、国立のシャトレーゼに出掛けてみました。結局、月見団子だけでなく、プリンを満月に見立てて、プリンアラモードも購入しましたよ。
ようやく仕事が終わり、帰宅したのは11時。さ〜て楽しい家カフェタイムの始まりです。ウッドデッキのテーブルで熱〜い緑茶を飲みつつ、まずは月見団子を頂きます。うわぁ〜。もっちもち!中のつぶあんも美味し〜い!濃い緑茶とベストマッチです。いくつでも食べられそう。たまには和菓子も良いものですなぁ。
プリンアラモードは、アーモンドの風味漂うシュー皮を外郭として、カスタードクリームとバニラ風味のケーキスポンジが敷かれた土台に、プルンとした正統派プリンが乗っており、生クリームを盛った上には、リンゴ、キウイ、オレンジ、ブルーベリー、イチゴがトッピングされている贅沢なモノ。う〜ん、絶品です。シャトレーゼのケーキって豪華で美味しいのにリーズナブルだから、大好きなのであります。
かみさんとおしゃべりしながらウッドデッキで和菓子と洋菓子を同時に頂く楽しい時間。結局、月見団子とプリンアラモードを、それぞれぺろりと平らげてしまいました。喫茶店で食べたらそれなりの金額でしょうけど、家でなら安心して食べられます。もっとも夜中に高カロリーの甘いモノを食べるのは、ダイエットの観点からはあまりオススメ出来ませんけどね。
既に深夜です。そろそろお風呂に入って寝るとしますか。はて。布団に入ったところで、今夜は結局一回も月を見ていない事に気付きました!これではまさに、花より団子ならぬ、月より団子。ま、いいか、美味しかったし楽しかったし。8年後の2011年の中秋の名月では、しっかりお月見しようと思いま〜す。
【つづく】
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