あれこれ memorandoms やすなべ categorized Yasの状況 activities Yasについて about Yas Yasへの連絡 contact us

  カーナビのオペレーションに不満あり  

 

 それが本当に必要なセンシングかどうかは別として、最近の車はセンサだらけであります。うちのVOXY号も例外ではありません。例えば助手席のシートには重量を関知するセンサが埋め込まれていて、助手席に人が乗っている事を検知してから一定時間(およそ30秒程度)経過してもシートベルトを装着しないでいると、警告音がピーピーなる仕掛けが搭載されています。目上の人が助手席に乗ってシートベルトをしないでいる際に「シートベルトをして下さい」とは云い辛いものですが、「おや、なんだいこの音は」「あ、シートベルト未装着の警告音です」「おお済まなかった、すぐにシートベルトを装着しよう」という具合に、スムーズなきっかけを与えてくれる仕掛けという訳であります。

 ところがこの警告音をキャンセルする事が出来ないのが大問題。助手席にちょっとした鞄を置いただけで、ピーピー鳴ってしまうのです。こうした場合、仕方なくシートベルトのバックルをカチャンと差し込む事で警告音を止めるしかないのですが、同乗者も居ないのにシートベルトを差し込まねばならないとは、何とも釈然としない話であります。そもそもが助手席の同乗者に対する警告なのですから、助手席に荷物を置く事を考慮すれば、運転席側に警告音をキャンセル出来るスイッチが欲しいもの。勿論、その目的を考えればトグルスイッチはナンセンスでありましょう。鳴ったらワンプッシュで警告音を止める事は出来ても恒久的に鳴らないようなセッティングが不能な、プッシュスイッチが最適かと思います。

 最近の車はよく考えられているようでいて、最後の詰めが甘い機能がたくさんあります。その最たるモノはカーナビの操作系オペレーションでしょう。走行中に、目的地設定やオーディオの曲を選ぶ事ができなくなったりする仕掛けは、一見、安全運転の為の機能制限にも思えます。しかしこれが至って中途半端。オーディオの曲は選べないのにFM/AMを切り替えたり選局したりは出来るのです。これはかつてカーナビが普及する前に許されていた動作は許容し、カーナビ出現以降に必要となったオペレーションを走行中は禁止するという、非常に責任逃れ的な設計と云えましょう。

 そもそも運転手の操作を補助するのが運転助手の役目であり、その為の席が助手席であります。カーナビやオーディオの操作を助手席の人が行なうのは至って自然な事の筈なのに、それすら一律に禁止してしまうところに釈然としないモノを感じてしまうのは、私だけではありますまい。

 私はかみさんと、割と頻繁にドライブデートに出掛けます。その際に音楽を聴くという行為は重要なファクタを占めるにも関わらず、停車中にしか曲のサーチが出来ないのは、大いなるストレスであります。うちのカーオーディオはSDカード式で、32ギガバイトのSDHCカードに3,000を越える楽曲が入っています。ああ、あの曲が聞きたいねと思っても、ランダム再生していたら偶然それが掛かる確率は3,000分の1。やはり曲名サーチを掛けたいのは当然の要求でしょう。

 お、やっと赤信号に引っ掛かったぞ。早く々々。ほら、桑田佳祐の曲だから、まずは、「あかさたなはまやらわ」から「か」を選んで、その後は「かきくけこ」から「く」をクリック。急いで〜、信号変わっちゃうよ。まだ見つからないの?桑田佳祐の「メロディ」だよ。あれ?もしかして「サザンオールスターズ」で登録したかも知んない。だとしたら「あかさたなはまやらわ」の「さ」から選び直しだね。あ、信号変わっちゃったよ。え?操作不能?面倒臭ぇなぁ、次の信号停止まで待って選曲してよ。

 折角、助手席にかみさんが居るというのに、何故こんな面倒なオペレーションを強いられるのでしょうか。だってそうでしょ。助手席にはセンサが導入されているのですよ。助手席の重量センサが重さを感知し、かつシートベルトが装着されている状態では、助手席に同乗者がいると判断出来るのですから、こうした条件が揃った場合は走行中でもカーナビの操作が出来るようにすべきだと思うのです。

 勿論こうした機能を逆手にとって、助手席におもりを乗せてシートベルトを装着し、走行中にもカーナビを操作しちゃおうという不埒な運転者に対抗しようとすれば、全面的な操作制限も仕方がないような気もします。しかし一部の不埒な輩の為に、同乗者による操作が制限されるのも変な話。法令的にはこの辺どうなっているのでしょうか。

 そう思って調べてみました。すると走行中のカーナビ操作制限はあくまでメーカーによって自主的に行われている施策に過ぎず、法律的に禁止されているのではない事が判明。道交法71条で、走行中に運転者がカーナビ・テレビ画像を注視する事が禁じられているだけであります。しかもそれもある程度は許容されるべきでしょう。だってかつては独立したスイッチで行われていたラジオの選局についても、今では画面タッチに変わっているのですから、画面を見ない訳にはいきません。要は「画面を見てはいけない」のではなく「注視してはいけない」という点がミソであります。

 何故こんな事を気にするかと云いますと、走行中の操作を許容するように、カーナビを改造出来ないかと考えたからであります。仕掛け的にはあまり複雑ではないでしょうが、法律違反に問われたらやっかいです。操作が可能である事と、実際に操作してしまう事は別の問題。運転者が走行中に操作しなければ改造自体はOKと分かり、安心して改造に取り組めます。

 車速センサ(車速パルス)に繋がるケーブルの間にスイッチを噛ませます。車速パルスとは、スピードメータ用のパルス信号の事。カーナビはGPSの電波が受け取れない、例えばトンネルの中などの環境においても正確な位置を表示させる為に、車速パルスで得た速度を積分する事で、移動距離を割り出しています。スイッチをOFFにすると車速パルスがカーナビに伝わらず、カーナビは車が静止していると勘違いする訳です。

 ところが車速パルスを切ったままにしておくと、カーナビは自車位置の特定をGPS衛星からの電波にのみ頼らねばなりませんから、位置精度が著しく低下してしまいます。そこで操作をする時のみスイッチで車速パルスを切り、操作が終わったらスイッチを戻して車速パルスをカーナビに流そうというアイデア。素朴な方法ですがこれが一番簡単で確実でありましょう。

 配線を切って繋ぐとトラブルの原因になる可能性がありますので、同型の5Pのコネクタ(カプラ)を用意して、カーナビの配線の間に割り込ませる形で、パーキング信号と車速パルス信号を取り出すハーネスを作成。万が一にもトラブルが発生しないように確実に半田付けの上、熱収縮チューブで絶縁し、全体を蛇腹のケーブルカバーで保全しました。

 車速パルスの入切スイッチは助手席側に出しました。基本的に走行中にカーナビを操作するのは運転者ではなく同乗者ですからね。運転者がカーナビを操作するのは停止状態の時だけですから、わざわざスイッチ操作を行わなくても全操作が可能な訳です。

 これでドライブデート時のあのイライラ感は軽減される事でしょう。今後もこうした細々とした改造を行っていこうと思います。う〜ん、次は助手席シートベルト警告音のキャンセルスイッチかなぁ。 Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

「あれこれ」の目次に戻る

Copyright(C) by Yas/YasZone