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  化石燃料のパワフルさ  

 徒然

 東日本大震災による原発事故以来、節電の機運が急速に高まりまして、我が程久保基地の照明のLED化を進めたお話は以前させて頂きました。元々スポット球(白熱灯)を多用していた事もあり、請求金額にハッキリ現れる程の、かなりの節電効果を実現出来ましたよ。

 その上でこの冬取り組んだのが、暖房のリプレースメントであります。それまで程久保基地では冬の暖房に灯油器具を使わず、エアコンに頼りきっておりました。近くにガソリンスタンドが無く、離れた場所まで灯油を買いに行くのはかなり面倒だったからであります。エアコンの暖房はそんなに暖かくならないにも関わらず、強烈に電気を消費致します。故に冬場は例年、かなりの電気代となっていたのでありました。

 程久保基地を新築する前に使っていた石油ファンヒータを物置から引っ張り出し、試しに稼動させてみる事にしました。灯油のポリタンもポンプも既に処分してしまっておりましたので、近所のホームセンタで調達し、ガソリンスタンドで灯油を買って参りましたよ。ご存じの通り石油ファンヒータは電気を必要としますが、あくまでもファンの駆動と燃料噴射のコントロールに使うだけですので、ワット数はエアコンに比べて非常に軽微であります。

 30秒程のプレヒーティング動作の後、特徴的なチキチキチキチキという点火音がして、ボウゥ〜と運転が始まりました。動かしたのは5年ぶり位なのですが、仕舞う際に空炊き&クリーニングをきちんとしておいたのが良かったのでしょう。非常に安定した炎であります。

 ひゃあ、暖かい〜。流石に化石燃料を直接燃焼させると、パワフルな暖かさですなぁ。これに比べるとエアコンは間の抜けた暖かさと申しますか、薄ら寒いと申しますか、何とも中途半端なのであります。忘れていましたよ、この強烈なパワー感を。こうなりますと、もう、エアコンの暖房には戻る気がしません。

 石油を燃焼させる事で直接二酸化炭素を出してしまいますから、地球温暖化の観点からは白眼視されてきた石油ファンヒータではありますが、原発の再稼働が制限され火力発電に頼らざるを得ない現在の状況を鑑みますと、家庭で灯油を燃やしたとしても、環境へのインパクトは許容範囲かなと勝手に考えたりしております。電気を作る際にも石油や石炭を燃やしてる訳ですからね。

 暖かさは最高のファンヒータでありますが、問題は、電気と違って割としょっちゅう灯油を買いに行かなければならない点。ま、これは仕方が無いでしょうな。少しでも灯油調達の手間を軽減させる為にポリタンを追加購入し、18L×4個体制としました。72Lの備蓄があれば、そう頻繁に出掛けなくても大丈夫そうです。

 あとは換気に気を付けるだけですね。ま、最近のファンヒータは酸素濃度センサがついていて、閉鎖空間で長時間運転を続けると換気ランプが点灯したり自動消化したりする機構が組み込まれていますから、昔ほど換気に敏感になる必要は無いでしょう。とはいえ狭い部屋では、一酸化炭素中毒の危険がゼロという訳ではありませんし、子供達の部屋などでは従来通りエアコンを使わせ、リビングに使用を限定しておりますがね。程久保基地のリビングは20畳以上ありますから、まず換気ランプが点灯する事はないのであります。

 こうした暖かさは動物達にも好評のようで、ゆず、みみ、こむぎの三者がリビングで過ごす時間が明らかに長くなりました。あ、ファンヒータの真ん前の最高の場所を占有しておりますのは、勿論、ヒエラルキーの頂点に立つ、ゆずでありましたとさ〜。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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