は割とブッキッシュな人間でありまして、テレビを視ている時間よりも本を読んでいる時間の方がはるかに長いという生活を送っております。こう言いますと、何やらインテリジェントな暮らしをしているかのように思われるかも知れませんが、全くそんな事はありません。単にメディアに対する嗜好の違いに過ぎないのであります。別に高尚な本を読んでいる訳ではないですしね。やってみると分かりますが、本好きというのは、かな〜り不経済な生活を強いられます。例えば私の場合、1,500円程度の新刊書は平均的に2時間程で読了しますので、値段的にも時間的にもロードショウ映画を見に行くのと同じような負担なのであります。だいたい月に8冊〜10冊程は読んでしまいますから、週に2本程度のペースで映画を視るのと同じ費用と時間を費やしているという訳です。ね?かなりの贅沢でしょ?ま、実際は、全て新品ではまかなえませんから、ブックオフを活用しているのでありますがね。(詳しくは、2011/02/01「有難うブックオフ」をご覧遊ばせ)
最近ほとんどの場合、寝室で布団に入って寝ころんだ状態で本を読みます。勿論、リビングのテーブルで読む事もありますが、それは割と夜中に限られてしまうのです。うちにはテレビが1台しかなく、リビングに置いてあります。誰かがテレビを視ている間はうるさくて読書に集中出来ないって訳です。
休日の昼間は、晴れてさえいれば自転車でお出掛けするのが日課であります。逆に雨が降った時くらいは、ゆっくり本を読みたい。ところがリビングが塞がっている事が多いのですなぁ。うちの子供は上も下も野球部ですので、雨が降ると部活が中止になってしまい、グダグダ家にいる事が多いのであります。
以前は二階の一室を「本部屋」と名付け、いわゆる図書室として使っておりました。しかし家が手狭になってきた事もあり、これを寝室に改造してしまったのであります。本部屋がなくなってしまった今、特に雨の休日は、外へ逃げる事が多くなりました。喫茶店に行ってゆっくり読書しようという訳です。
駐車場があって、長居しても嫌な顔をされない喫茶店というと、うちの近所ですと結局、万願寺基地近くのスターバックスへ行くか、尾根幹線向陽台のコメダ珈琲店に向かう事になります。マクドナルドという選択もありますが、多くの場合中高生の溜まり場になっていますから、うるさくて本を読むどころではないのです。スタバもコメダ珈琲も割と値段が高めで、中高生の小遣いではちょっとキツいですからね。個人経営の喫茶店という選択もアリかも知れませんが、長居をするにはちょっと敷居が高いのも事実で、結局、チェーン店に向かう事になるという訳であります。
ところがですねぇ、実はスタバも結構騒がしいのでありますよ。夜10時過ぎは割と落ち着いた雰囲気なのですが、昼間は4〜5人組のおばちゃんグループが、それこそ口角泡を飛ばす勢いで喋っておりまして、とてもとても読書どころではありません。しかも小さい子供を連れてきている方も多く、子供がテーブルの間を走り回っている事もある程。喫茶店のコーヒーは、豆の経費半分、雰囲気代半分というところでありましょう。皆さん、雰囲気代を支払ってコーヒーを飲みに来ている訳ですから、雰囲気ぶち壊しの、制御の効かない小さな子供をつれてくるべきではないと思うのですがねぇ。マクドナルドには遊具の用意もある訳ですから、子連れはマックに行って下さいよ。
ちょっと前までは、どのお母さんも、もっとまわりに気を遣っていたように思います。例えば新幹線の指定席に乗っていても、子供がグズりだしたらデッキに移動して、泣き止むまで抱っこしながらあやしたりしたもんであります。こうした最低限のエチケットと申しますか、常識と申しますか、ある意味の美徳が、日本から確実に失われつつあると思うのです。
それにしてもスタバに子供を連れてきて、子供が騒いでも知らんぷりというのはちょっとひど過ぎます。ああ、落ち着いて本の読める喫茶店って無いもんでしょうかねぇ。私、まじで、探しております。
【つづく】
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