1年前ポメラを購入して以来、ず〜っと便利に使い続けております。もはや無くてはならない存在。私には、携帯電話をメインの入力メソッドとして違和感を感じない今の若い衆の気持ちが、どうしても分かりかねます。やはり高速入力はフルキーボードに限ります。ですからスマートフォンから入力する場合も、フルキーボード表示入力を選択しています。フリック入力等も試してはみたんですけどね。結局、フルキーボードの配列が最も違和感無く扱えるようです。スマートフォンの場合は、結局は画面をタッチしているに過ぎず、勿論クリック感はゼロですから、物理的なキーボードの快適性に及ぶべくも無い訳ですが。
私よりも年齢が上の世代の方の中には、手書き派もいらっしゃいますけれども、これは効率の面からも、今後、明らかに少数派になりつつあるでしょう。例えば記者会見の映像などを見ますと、ほぼ100%の記者の方がキーボードを使っている事が分かります。入力スピードを考えれば、キーボードの方が段違いに早いですし、推敲が圧倒的に楽な点、WEB化やワープロ化やメール送付の際に再入力の手間がない点から考えましても、手書き派は今後も減少していく事が予想されます。
手書き自体がなくなる事は、無いでしょう。現に私も、目上の方への手紙は、ポメラで下書きしたものをペンで清書する方法をとっています。でもあくまでも手書きは清書用。文章作成・下書きツールとしてのポメラやPC無しの生活は、私の場合、ちょっと考えられません。
以前にもご案内しましたが、ポメラDM20の特筆すべき機能としまして、QRコードによるデータ送出機能が挙げられましょう。SDHCカードを差し替えたり、USBケーブルでPCと繋いだりしなくても、ポメラ内の文章をQRコードに変換、それを携帯電話のカメラでスキャンする事で、簡単に携帯経由でメール送信出来るようになります。
この機能を利用すれば、ポメラを携帯電話のインプットメソッドとして機能させられる訳であります。ポメラは連結QRコードに対応していますから、最長16ヶのQRに分割して、長い文章を一気に転送する事が出来ます。
普通の携帯電話、いわゆるガラケーを使っていた時は良かったのですが、スマートフォンに機種変更しましたところ、純正のスキャンソフトが連結QRコードに対応していない事が分かり、さあ大変。色々調べ回り、QuickMark v4.0.1というアプリケーションが連結QRコードの読み込みに対応している事が判明しました。良かった〜。連続読みの際も一々ボタンを押下する必要なく、自動で認識します。なかなかの優れモノ。このアプリは、Androidマーケットから無料ダウンロード出来ます。iPhone用には、キングジム純正のアプリが出ているようです。スマートフォンとポメラ。最強の組み合わせでありますよ。
私は普段、ポメラをキングジム社純正のソフトカバーに入れて、持ち歩いています。やはり純正品はピタリとフィットしていて良いですなぁ。本体はパナソニックのエボルタ充電地で駆動。ポメラの場合、単4型を2本使いますので、ソフトカバーには予備のエボルタ充電地を2本入れています。つまり、2セットの充電キットを交互に使用している訳であります。その他にも保険的に普通のアルカリ乾電池を2本入れていますから、ポメラのバッテリが切れる心配は希有と云っても差し支えないでしょう。勿論、単4電池なんぞ、いざとなったらコンビニで普通に手に入りますしね。ポメラのバッテリに関する安心感ときたら、PCの電源脆弱性とは比較になりません。
先日、スペースキーの反応がちょっと悪くなりましたので、ポメラをバラし、キーボードの清掃を行いました。ポメラのキーボードは特殊な分割式を採用していて、だからこそ本体を二つ折りにしてコンパクトに持ち運べる訳ですが、この二つ折りに伴うキーボードのスライド機構が、絶妙なる蝶番の芸術と呼び得るものでありまして、かな〜り考えられた、機械的には複雑な機構となっております。バラしてみて分かったのですが、手を置いた時の応力を支える為にいたずらに丈夫な材料を使うのではなく、蝶番の折り曲げ方向を工夫する事で支持する設計になっています。現代のようなデジタル時代に、このような匠の技が使われている事にも好感を覚えます。丁寧に造っているなぁという感じ。あ、そうそう、機械に弱い方はバラしても元に戻せなくなる可能性が大きいので、私のようにバラして掃除をする際には、あくまでも自己責任でお願いしますネ。
キーボードと云うものは多かれ少なかれそういうモノなのかも知れませんが、ポメラのキーボードにも、埃や髪の毛やお煎餅の欠片や、その他諸々のゴミがたくさん詰まっていました。何しろスタバで何か食べながら文章を書く事が多いですからなぁ。これらを静電気防止処理されたクリーニングブラシとエアーダスターで綺麗にしていきます。パンタグラフキーは全て外して、溝に入った埃も待ち針で掻き出します。仕上げに圧点センサに接点復活剤を入れるとともに、全てのパンタグラフ機構にラスペネを差しました。埃を呼ばない為に、医療用のコットンをピンセットで挟んだもので、余分なケミカルを拭いていきます。
元通りに組み上げて、作業は完了です。スペースキーの反応の悪さは完治しました。まるで新品のような滑らかなタッチが復活しましたよ。
私にとって既に無くてはならないツールであるポメラ。1年に1度はオーバーホールしてあげた方が良さそうです。
【つづく】
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