PSってご存じでしょうか。Uninterruptible Power Supply、すなわち「無停電電源装置」の事。停電が発生した時に自動的にバックアップ電源に切り替えて、コンピュータやネットワーク機器のダウンを防止する装置です。一般的にはサーバハウジングセンタ等で使われる、割と専門的な機器。ま、一般家庭に存在する確率は低いでしょうなぁ。
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| 黒髭危機一髪ゲーム |
私はデスクトップ機をメインマシンとして使っています。ノートパソコンと異なりデスクトップ機はバッテリを搭載していませんから、電源遮断があれば瞬時にダウンしてしまいます。作業中のデータが失われるのはもちろんの事、ハードディスク内のデータも損傷する可能性があります。そこで万が一の瞬間停電等に対応する為に、PC購入時に合わせてUPSも購入したのでありました。
現在使っているUPSはAPC社製のSmart-UPS750という機械。安価な矩形波タイプではなく、インバータで力率改善された機器にも対応出来る正弦波タイプで、しかも高容量750VA。定価で6万円程。高価いと思うか安いと思うかは使用者次第でしょうねぇ。ご存じの通りハードディスク駆動中に電源が落ちると、かなりの確率でハードディスクの故障に繋がります。運が悪ければPCが立ち上がらなくなってしまうことすらあるのです。趣味としての使用であればそれでも良いでしょうが、仕事に使っているマシンが壊れたら洒落になりません。それにしてもこのUPSはかなり強力で、停電時もPC本体と24インチHD液晶ディスプレイ2台を含む周辺機器を約50分間バックアップし続ける能力があります。
勿論Smart-UPS750はあくまでも保険として購入しました。当時は頻繁に停電が発生する状況なんて考えられませんでしたし、もしあるとすれば誤ってコンセントを抜いてしまうとか、そういう原因しかなかろうなと想像していました。
福島第一原発の事故で東京都内では計画停電が実施されています。ちょっと前まではオール電化が推奨されていたとさえいうのに・・・。今回の事で、我々がいかに電気に頼りきった生活をしていたかを思い知りました。それにしてもこの計画停電、実際に電源が落ちるまで実施の有無が分からないという、いわば黒髭危機一髪ゲーム的な要素を持っております。しかもそれだけではありません。電力の需給バランスによっては、計画停電エリア外でも突然停電が実施される事もあり得るというではありませんか。こんな状況では怖くて、落ち着いてPCを使えません。
保険的に導入しておいたUPSのお陰で、安心してPCを使えている訳ですが、まさか21世紀にもなってこう頻繁にUPSの恩恵を受ける事になるとは、想像だに出来ませんでした〜。
【つづく】
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UPSが脚光を浴びる日が来るなんて 
