よいよマウント富士ヒルクライム直前となりました。富士スバルライン全線24Km、標高差1250mをただひたすら自転車で登るというこのレース。5000人ものサイクリストが集う、ビッグイベントであります。そんなスゴい大会に、私のようなヘニョピリンが出場しても良いものでありましょうか。
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ミシュランPRO3Race
一本\6,000もするんだよ |
思えばこの大会にひょんな思いつきだけで、あまり深く考えずにエントリーしてしまったのが今年の3月。それから練習らしい練習もせず、試走に1回出掛けただけで、気がつけば残り一週間を切ってしまいました。当初、ダイエットを敢行し絞り込む予定だった体重も、逆に2Kg増えてしまうという体たらく。でも、もう遅い。あと一週間で出来る準備なんてたかが知れています。
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大会本部から参加ハガキが届きました |
下手に大会直前に追い込み過ぎて、当日疲労が残っては意味がありません。軽く体を慣らす程度が良いようです。人間、あきらめが肝心であります。
対して体以外の準備は着々と進んでいます。大会実行委員会からの参加通知はがきが到着しました。エントリ種目は「ロードレーサー男子40〜44歳」。第8スタートになります。
最終参加受付は、大会前日、6月5日(土)です。この日は大会本部でゼッケンや無線タグ等を受け取ります。多くの参加者は土曜日に富士スバルラインを試走するようですが、私は悪あがきはやめ、富士五湖一周サイクリングにでも行って、軽く体をほぐすに程度にしておこうかと計画しています。前回の試走の際も、筋肉痛にまではなりませんでしたが、翌日は確実に筋肉のハリは感じましたからネ。足攣り防止の為にも、軽〜くでやめておきます。
山中湖のペンションを予約しました。本当は大会会場に近い河口湖近辺が良かったのですが、さすがに参加者5000名のイベントとあって、周辺の宿泊施設はどこも一杯だったのです。インターネットで確認してみると予約したペンションは非常にメルヘンチックな施設で、「恋人たちの館」という感じ。私のようなオサ〜ンが、一人で泊まって良いものでありましょうか。ま、いいや。どうせ寝るだけの場所だしネ。
大会に合わせてタイヤを交換しました。前回使っていたものと同じ、ミシュランのPRO3-RACEです。今回はイエローのライン入りにしてみました。これだけでもだいぶ雰囲気が変わります。
ケチケチせず、チューブも交換しました。パナレーサーのR-Air。「こういうところをケチってはイケません。安全は金で買いましょうよ」というのが我が師匠、マングローブバイクスの大将の口癖なのでありますョ。この人の言う事、ことごとく的を得てるんだなぁ。私、既に彼の信者であります。
ついでといっては何ですが、ブレーキシューも交換です。だいぶ山は残っているのですが、レース終了後24Kmの下りがありますからネ。エンジンブレーキの効かない自転車は、ブレーキたこ握りで下るしかありません。こんな重要な部品をケチっても仕方が無いのであります。どうせ数百円だしネ。これまで使っていたモノと同じ、シマノのデュラエース・ブレーキシューでリプレースメントしました。
一応こういう部品交換についてはこだわりが御座います。直前の交換はしないようにしているのです。少なくとも交換後、一度以上はツーリング又は試走に出掛けて、不具合の発生の有無を確かめてから本番に臨もうというのが、私の基本姿勢。工業製品には必ず一定の割合で初期不良が有りますからね。そうでなくても私のミスによる部品組み込み時の不良があるかも知れません。チューブの噛み込みとかネ。本番当日のメカトラブルは興がそがれます。それ以前に、下りでのブレーキトラブルは死の危険すら有ります。平地でそうした初期不良を確かめておこうという訳ですな。
前日は簡単に掃除して、注油して、タイヤに異物が刺さっていないか確認するだけです。出走当日は何のメンテ作業も行ないません。「出針は恥」という言葉があるでしょう。出掛ける間際に針を使うべからず、ほころび等は前日までにチェックして修理を済ませておきなさいという教訓。昔の人は良い事云いますなぁ。
大会当日はヘニョピリン・ジャージを着用します。ヘニョピリンな私にはバッチリの選択でしょ?このジャージ、結構目立ちますしネ。
それでは、6月6日(日)のマウント富士ヒルクライム、頑張って参りま〜す。
本文中に出て参りました、「ヘニョピリン・ジャージ」。これは市販品ではありません。訳あって4着だけオーダーした特注品であります。現在は私を含め4名がこのジャージを所有しております。この4着はベースデザインは共通ですが、各人それぞれのアレンジメントがなされていますので、「世界に一つだけ」のサイクルジャージなのであります。例えば私のジャージには「YAS」というネームが入っています。
マウント富士ヒルクライム会場で、このジャージを見掛けましたら、是非ともお声をお掛け下さいネ。
このジャージには様々なメッセージが込められております。以下にその解説をば。
HE-NYO PIRIN |
「ヘニョピリン」。元々この言葉は、「そんなヘニョピリンな事でどうするんだ。もっと気合を入れろ!!」、「スミマセン。私がヘニョピリンな為に皆様にご迷惑をお掛けしてしまいました〜」といった使い方をします。かつて山と渓谷社本誌編集部にて常用されていたという噂もあります。
坂道で足を着いてしまっても私を責めないで下さい。だってしょうがないでしょ?ヘニョピリンなんだから。 |
お腹と背中の化学式 |
化学式の「He-nyo」を水素原子「H」に変更すると、アスピリン(アセチルサリチル酸)になります。アスピリンは物欲の熱を冷ますなどの解熱効果が期待出来ます。無駄遣いし過ぎて、かみさんに何て説明しようかと頭が痛い時も、鎮痛効果があります。 |
This medicine is just for the person
who has been blinded by materialistic desires. |
「このお薬は物欲に目が眩んじゃった方の為のモノで御座います」 |
KEEP HIGH-CADENCE! |
「クルクル回せ!」 |
袖部分「516 KOBOTOKE」 |
小仏街道は、都道516号線です。 |
袖部分「521 JIMBA-WADA」 |
和田峠を含む陣馬街道は、都道521号線です。 |
Life is like riding a bicycle. To
keep your balance you must keep moving.
Albert Einstein |
「人生は自転車を漕ぐ事に似ている。バランスを保つ為には漕ぎ続けねばならないのだ。アルバート・アインシュタイン」
物理学者アインシュタインが、実際に残した言葉であります。含蓄がありますなぁ。
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AFTER YOU PLEASEOR PUSH MY BACK!! |
「お先にどうぞ。抜かさないなら俺の背中を押してくれよ!!」
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【つづく】
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