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  富士スバルラインを試走してきました  

 お出掛け

 5月9日(日)に富士スバルラインの試走に行って参りました。

 実は私、身分不相応にも、来る6月6日(日)に開催予定の、「富士の国やまなし第7回Mt.富士ヒルクライム」にエントリーしてしまっておりまして、これは自転車を趣味とされる方の間では割と有名なレースなのであります。

24Kmひたすら登り続けるルートです

 富士吉田の富士スバルライン料金所をスタートし、富士スバルラインを全線24Km、ただひたすら富士山五合目まで登り続けるだけという、マゾヒスティックな自転車レースです。

 大会本部の発表によりますと今年の出場者はなんと5000人(!)。しかもエントリー当日に定員に達し締め切ったという超人気な大会なのであります。最近の東京マラソンの活況などをを見ましても、健康ブームと云いますか、こうした体育会系イベントは空前の盛況なのだそうであります。

 用〜意ドンでのスタートをマスドスタートと言いますが、さすがに5000人もの同時スタートでは混乱は必至ですので、時間差でのスタートとなります。無線ICタグをフロントフォーク部分に装着し、ゲートの通過時刻を自動計測するシステムを用います。昨年出場したグランフォンド八ヶ岳(110Kmのサイクリングイベント)でもこの方式が採用されていました。こういう便利な仕掛けが安価に使用可能になったという事ですネ。

 今回は東京からの自走によるアプローチはやめ、車に自転車を積んで富士吉田まで向かう事に致しました。折角ですからかみさんとかみさんの母ちゃんも車に乗せ、家族サービス兼用で出掛けました。折しも天気は快晴、連休終了後の日曜日という事もあって中央道は空いています。

 程なく山梨県立北麓公園に到着。ここで自転車を組み立てて、私は自転車で、かみさん達は車でスバルラインを登ります。今回の目標タイムは2時間です。

 実は私、以前にもスバルラインにチャレンジした事がありまして、その時は、お尻が痛くて痛くて、途中でリタイヤしてしまったという屈辱の結果に終わりました。この時の痛みは相当なもので、漕ぐ度に「痛いよう〜痛いよう〜お尻が痛いよう〜」と頭の中の約85%はお尻の事でいっぱいになってしまう様な状況でありました。

 100マイル(160Km)を越えるロングライドでも、今まで一度としてお尻が痛くなった事などなかったのですが、このスバルラインだけが鬼門であった訳です。距離にして24Kmと決して長距離な訳ではありません。また激坂と評される急な上り坂も存在しません。緩めの登りがひたすら続くだけのこのルートで、何故こうしたお尻問題が勃発するのかは謎であります。「一定の傾斜がずっと続く為に一定の部位が圧迫され続けるのではないか」、「霊峰富士の魔力ではないか」等の諸説は挙げられますが、本当のところは分からないのであります。

 6月6日のレース本番でこのお尻問題が勃発したら最悪です。出場するからには最低でも完走はしたい。そこで私の敬愛するマングローブバイクスの大将にポジションセッティングをして貰って、今回の試走と相成った訳でありました。2時間という目標タイムは決して速いものではありません。それどころか「これ以上掛かったらまずいんじゃねぇの?」という位の遅いタイムです。でもそれで良いのです。だって今回はあくまでも試走なんだし、そもそもお尻問題克服=足つき無しでの完走が目標なんですから。

 料金所で200円支払って、いよいよスタートです。レース本番まであと1ヶ月である事、天気が良い事も重なり、料金所には10台を越えるロードバイクがいて、互いにスタートを牽制し合っております。誰しも他人に抜かされたくはありません。また先行する自転車がいればそれをペースメーカに使えます。十数台のロードバイクは、誰かが先行してスタートしてくれるのを待っているのでありました。

 待っていても仕方がないので、私が先行してスタートする事に致しました。今回はあまり全力で漕ぐつもりではありませんから、抜かされてもあまり苦になりませんしネ。


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 一定のペースで漕ぐ事、少なくとも二桁Km/hをキープする事だけを意識して漕ぎ続けます。前回のチャレンジではお尻問題が勃発した為にほとんどコースの状況を覚えておりませんでした。何しろ「お尻が痛いよう〜」で頭が一杯でしたから。今回じっくりとコースを観察してみますと、斜度に結構緩急がついている事が分かります。

 あえてあまりギヤチェンジせず、時折立ち漕ぎを使いながらスバルラインを淡々と登っていきます。一合目下駐車場(剣丸尾駐車場)、樹海台駐車場、大沢駐車場と高度を稼ぐにつれ、元々12台程ついていたロードバイクは私を含めて3台に減っていました。2台は我々3台を完全にチギって先を進んでいます。残りの7台は心が折れてしまったのか、後方に消えました。途中自転車を押している人を3人、私より先にスタートしていた自転車を2台抜きました。

 「五合目まで3Km」の看板あたりから、斜度が急に軽くなります。グングンスピードが乗ります。メーターを確認すると、ここまで1時間40分位。急がなかった割にはなかなか良いペースです。

 残り700m。最後の坂が待ちかまえています。一旦、緩斜面に慣れてしまった事もあり、息が上がります。下界に比べれば空気も多少薄いのかも知れません。右のふくらはぎが攣りそうになるのを誤魔化し誤魔化し、五合目ロータリーに向かってゆっくり進みます。本番で攣らなければ良いのですが・・・。ちょっと心配であります。

 ヤッター、着きました。五合目ロータリーにはざっと見渡しただけで30台弱のロードバイクが居ました。皆さんきっと6月6日の為の試走なんでしょうね。

 五合目名物、こけももソフトクリームと焼き草餅を食しておりましたところ、かみさんの運転するヴォクシー号がようやく到着。皆で小御岳神社にお参りしてから自転車を車に積んで山を下りました。

 私、自転車で坂を登るのが好きなのであります。マゾヒストなのかも知れませんな。全然速く無いんですがね。あの「やられ感」が良いのです。対して下りは怖くて怖くてたまりません。なまじオートバイを運転する機会がある為に、自転車のプアーなブレーキがどうしても信用出来ないのであります。エンジンブレーキが利かないいわゆるニュートラルの状態でワインディングを下るなんざ、自殺行為以外の何物でもありませんゼ。ま、それ以外にも下りは寒いですからねぇ。坂は車で下るに限ります。

 今回は恐れていたお尻問題も解決し、不安だった6月6日のレース本番にも一条の光明が差してきた様な感じであります。帰宅後GPSのデータを解析したところ、走行距離23.8Km、標高差1218m、タイムは1時間45分4秒でした。あと少しで1時間45分を切れたのに〜。こんな事ならもうちょっとスパート掛ければ良かった〜。本番でもこんな調子で登れれば良いんですケドネ。出走台数が多いので、特に前半は渋滞気味でペースが落ちちゃうような気がします。

 泣いても笑ってもレース本番まであと1ヶ月弱。恥をかかぬよう調整に励みま〜す。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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