次期通勤快速バイク購入物語 (第14話:慣らし運転を考えてみた篇)
近では気にする人も少なくなった、慣らし運転。新車で購入した車やバイクについて、しばらくは全力走行させずに、エンジンを中心に各部の当たりが出るように徐々に慣らしていく行為の事であります。昔はマスプロダクト品の組立精度がそれ程高くなかったので、新車の状態では公差が大きい機体も多かったのだそう。そこで、可動部分が擦れて僅かに削れる事で、ロスのないスムーズな状態を手に入れようとしたという訳です。
最近では部品の寸法精度や組み付け精度が向上したお陰で、車やバイクの慣らし運転など必要なくなった、と断言する方すらいらっしゃいます。そうは云っても微細なズレは存在するでしょうから、エンジンの慣らしが完全に不要になった訳ではないでしょう。
回転数を抑えて走り、1,000Kmになったらオイル交換して慣らし終了、といったイメージが強いですけれども、慣らしはエンジンの為だけのモノではありません。タイヤも新品の状態では非常に滑りやすいですし、ブレーキも当たりが出るまでは100%の制動力は得られませんからね。エンジンだけでなく、サスペンションなど、全ての可動部分について慣らしが必要なのです。また、ワイヤの初期伸びも調整する必要があります。
エンジン回転数を上げ過ぎないでと云われても、オートマのスクータでは変速が出来ない訳ですから、実際には制御のしようがありません。まあ、急ブレーキ、急発進といった「急」がつく運転を1,000km程度までは避ける事が大切、って事でしょうね。
はてさて、通勤快速小型自動二輪ベンリィ号導入の顛末は、一旦ここでお仕舞いとさせて頂きます。新聞配達や郵便配達用の実用車としてしか見られないベンリィ110も、改造を施す事で、素敵なユーティリティ・ヴィークルとして生まれ変わりましたよ。まじで、これからこうしたカテゴリのバイクが流行るかもね。コロナ禍の中、暗いニュースばかりが飛び交っておりますけれども、こんな時だからこそ「楽しむ」事が重要だと思うのです。元々、通勤用バイクの故障が頻発するので新しいモノに買い替えただけの話。普通なら「経費」に過ぎない事も、ちょっとした工夫で「遊び」に変わるのです。ほら、あなたもベンリィ110が欲しくなってきたでしょ?
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ここまで読み進めて頂き、有難う御座いました。 |
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