次期通勤快速バイク購入物語 (第5話:ミリタリーテイストに決めてみろ篇 その2)
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ステンシルで文字を入れてみました
HDKB Base は、程久保基地であります |
テンシルという技法をご存じでしょうか。紙やプラスティックの型をあてがって、その上からスプレー塗料を吹いて文字や記号を描く技術。米軍や自衛隊で、車両や物品に所属記号をつけるのに用いられます。きちんと塗るのではない、あくまでも簡易的なスプレー技法ですから、かすれや滲みも覚悟の上。というより、そのラフな感じがミリタリーテイストに溢れていて、中々格好良いのでありますよ。
本来は、型紙の作成にステンシルマシンと呼ばれる打刻打ち抜きマシンを使うのですが、このマシンはまさに軍用で非常に高価ですので、今回はプリンタで印字したデザイン原稿をクリアファイルに挟み、それに沿ってカッターで切り出す方法を採りました。時間は掛かりますけれども丁寧に作業すればそれなりのクオリティのシートが出来上がりますぜ。
ステンシルシートが対象物に密着していないと、滲んだり垂れたりしてしまいます。しっかりした平面のある車と違って、オートバイの部品は曲面で出来ていますから、ステンシルシートを密着させる為に張って剥がせるタイプの低粘着スプレー糊をつけ、既に国防色に塗装済みの部品に貼りました。更にマスキングテープと新聞紙でマスキング。
スプレーは吹き過ぎると必ず失敗します。初めは掠れているくらい軽く吹き、それが乾くのを待って更に少量吹くというやり方で、4回に分けてスプレーしていきます。完全に塗料が乾く前にマスキングを外して出来上がり。ステンシルも上手く入りました。
外装の準備は出来たというのに、肝心の納車はまだ。一体いつになったら手元に届くのでしょうか。ここは忍の一文字で、待つしかないのでありました。
【つづく】
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