単独で山に入るのは危ないですから、まずは浅川や多摩川など、近所の川原で遊んでみるのが良さそうですけれども、想像するに、こうした川原での悪路遊びは、割と短時間で飽きてしまうのではないかなぁと思うのです。自転車にしろオートバイにしろ、元々オンロード指向が強い人間でありますからね。以前にも申し上げましたが、デブ号は、街乗りメインに使おうと考えるのは、こうした理由によります。 そもそも、タイヤの空気圧をポヨンポヨンになるまで落とす事には、少なからず故障の危険が伴う筈です。タイヤチューブが一定以上の空気圧で膨らむ事でタイヤとリムの密着性を稼いでいる以上、ポヨンポヨンの状態では、例えばブレーキング時などタイヤやチューブやリムテープが、中で動いてしまうリスクを無視出来ないでしょう。ここで問題になるのが、ファットバイクのリムの構造であります。 多くのファットバイクでは、幅広リムによる重量増加を嫌って、穴あき構造のリムを採用しています。我がデブ号も同様です。スポーク・ニップル同士の間は、三角形の穴が二列に並んであいています。いわゆる肉抜き加工による軽量化。この部分はリムテープのみで支えられているのです。空気圧を落とす事でタイヤ内部でリムテープが移動すれば、こうした肉抜き穴を覆いきれずに、チューブが直接、穴の縁に接触する事になりかねません。こうなると同時多発的にパンクが発生する事になります。ニップル・パンクの亜種とでも呼べそうですね。 釘の踏み抜き等のパンクであれば十分修理が可能でしょうが、いっぺんに複数箇所のパンク、しかも肉抜き穴に擦れてチューブが切れたようになったとしたら、パッチでの修理は不能です。交換チューブは巨大で、これを持ち歩くのは現実的ではないとすると、極低圧での走行は実は危険が伴うと申せましょう。 KHS ATB-1000のリム幅は100mmでリムテープ幅は実に90mm!国内で一般的に手に入るリムテープとしては、サーリー製またはシュワルベ製の26インチ×75mmが最大幅ですから、リムテープの仕様も非常に特殊と云えます。いざリムテープが痛んだ際に、手に入れる事が出来ないではシャレになりませんので、車両購入時に、余分なリムテープを入手済みでありますがね。ファットバイクはまだまだ統一の規格が出来ていない発展途上のカテゴリであります故、こうした基本的な部品の確保にも一定の気遣いが必要という訳です。 そうそう、デブ号に、オーストリッチ製フロントバッグ用アタッチメントを装着しました。ロードバイクのピンク号、小径折り畳み自転車のチビ号と共通のフロントバッグを使い回そうという計画です。オフローダにフロントバッグってどういう事?というお叱りは重々承知しております。えぇえぇ、何とでも仰って下さい。私はファットバイクのデブ号を、街乗り自転車として活用する
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