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  新しい自転車を手に入れろ2(第12話:ポヨンポヨンは危険ではないのか) 

ァットバイクの醍醐味としてまず第一に挙げられるのは、空気圧を極限まで落として、ポヨンポヨンの状態で楽しむオフロード走行でありましょう。石がゴロゴロしている川原やフカフカの雪道などでの走破性の高さは、他の自転車の比ではないと聞きます。(オフロードはまだ未経験デス)

 しかし今までオフロードの経験が一切無い私にとって、単独でこうしたガレ場に出掛けるにはかなりの勇気が必要となります。転倒や滑落の危険を考えますと、複数人でのアプローチが理想でありましょう。ここで問題になるのが、私が元々単独行動を好む男であるという事実です。ロードバイクのピンク号で出掛ける場合も、ほとんど独りでありますからね。

リムは三角形の肉抜きがされ、
中空部分はリムテープだけで
保持されています。

 単独で山に入るのは危ないですから、まずは浅川や多摩川など、近所の川原で遊んでみるのが良さそうですけれども、想像するに、こうした川原での悪路遊びは、割と短時間で飽きてしまうのではないかなぁと思うのです。自転車にしろオートバイにしろ、元々オンロード指向が強い人間でありますからね。以前にも申し上げましたが、デブ号は、街乗りメインに使おうと考えるのは、こうした理由によります。

 そもそも、タイヤの空気圧をポヨンポヨンになるまで落とす事には、少なからず故障の危険が伴う筈です。タイヤチューブが一定以上の空気圧で膨らむ事でタイヤとリムの密着性を稼いでいる以上、ポヨンポヨンの状態では、例えばブレーキング時などタイヤやチューブやリムテープが、中で動いてしまうリスクを無視出来ないでしょう。ここで問題になるのが、ファットバイクのリムの構造であります。

 多くのファットバイクでは、幅広リムによる重量増加を嫌って、穴あき構造のリムを採用しています。我がデブ号も同様です。スポーク・ニップル同士の間は、三角形の穴が二列に並んであいています。いわゆる肉抜き加工による軽量化。この部分はリムテープのみで支えられているのです。空気圧を落とす事でタイヤ内部でリムテープが移動すれば、こうした肉抜き穴を覆いきれずに、チューブが直接、穴の縁に接触する事になりかねません。こうなると同時多発的にパンクが発生する事になります。ニップル・パンクの亜種とでも呼べそうですね。

 釘の踏み抜き等のパンクであれば十分修理が可能でしょうが、いっぺんに複数箇所のパンク、しかも肉抜き穴に擦れてチューブが切れたようになったとしたら、パッチでの修理は不能です。交換チューブは巨大で、これを持ち歩くのは現実的ではないとすると、極低圧での走行は実は危険が伴うと申せましょう。

 KHS ATB-1000のリム幅は100mmでリムテープ幅は実に90mm!国内で一般的に手に入るリムテープとしては、サーリー製またはシュワルベ製の26インチ×75mmが最大幅ですから、リムテープの仕様も非常に特殊と云えます。いざリムテープが痛んだ際に、手に入れる事が出来ないではシャレになりませんので、車両購入時に、余分なリムテープを入手済みでありますがね。ファットバイクはまだまだ統一の規格が出来ていない発展途上のカテゴリであります故、こうした基本的な部品の確保にも一定の気遣いが必要という訳です。

 そうそう、デブ号に、オーストリッチ製フロントバッグ用アタッチメントを装着しました。ロードバイクのピンク号、小径折り畳み自転車のチビ号と共通のフロントバッグを使い回そうという計画です。オフローダにフロントバッグってどういう事?というお叱りは重々承知しております。えぇえぇ、何とでも仰って下さい。私はファットバイクのデブ号を、街乗り自転車として活用する心算(つもり)なのでありま〜す。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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