7月15日(土)は朝から快晴。気象庁による梅雨明け宣言はまだだと云うのに、日差しはジリジリと照りつけ、まさに真夏のソレであります。折しも海の日を含む三連休の初日という事もあり、浅川サイクリングロードは多くのローディで賑わっておりましたよ。そんな中を、ゴ〜〜〜!という派手なロードノイズを響かせて、デブ号を西進させます。停車中には様々な方に話しかけられるデブ号でありますが、走行中は多少ガン見される事があるだけで、わざわざ話しかけてくる方は、さすがにいらっしゃいませんでした。 デブ号の走行抵抗は25Km/hを越えると急に大きくなるようです。30Km/hを維持するのは大変。ただし20km/hを維持するのはそれ程でもありません。ロードバイクに比べれば平均スピードは確実に落ちますが、ママチャリなどの一般車には負ける事はありません。
八王子市役所を過ぎたところで浅川サイクリングロードを離れ、都道521号、通称、陣馬街道に入ります。気温は既に30度を越えていて、熱中症警報が出されている模様。暑い々々。比較的渋滞気味の照り返しの強い陣馬街道を、トコトコと進みます。ロードバイクではパンクを恐れてあまり路肩に寄らないようにしていますが、デブ号ではそんな気遣いは無用。側溝の蓋だろうがグレーチングだろうが、どんどん乗り越えていきます。いやぁ、ファットバイクって実に街乗り向きでありますなぁ。 川原宿交差点を過ぎると交通量はガクンと減ります。聖パウロ高校入り口を過ぎて北浅川に沿って走ると、川面から涼しい風が上がってきます。恩方マス釣り場を左手に見つつ進み、程なく夕焼け子焼けふれあいの里に到着しました。バイクラックにデブ号を停め、アイス休憩であります。予想通りここで質問責めにあいましたよ。曰く「こんな自転車に乗ってどこへ行こうというのですか?」、「鍛錬の為の自転車なんでしょ?」、「これ、自分で改造したの?」、「この太いタイヤは舟のように水の上を走る為のものですか?」・・・。わはは、中々の注目度であります。 アイスを食べ終えて出発です。そう、今日はこのまま和田峠を目指すのであります。思えばロードバイクのピンク号を新造した時も、小径折り畳み自転車のチビ号を購入した時も、一番初めに出掛けたのは和田峠でありました。和田峠は東京都と神奈川県の県境に存在する峠で、その驚異的な斜度から、地元のローディーからは「鬼の和田」と呼ばれている、ま、一種の聖地でありますな。 為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり。 ファットバイクは車重もそこそこ有り、車格も巨大で、見るからに鈍重そうですが、ギアがかなりのワイド・レシオに設定され、特にロー側は非常に軽いギアが用意されている事もあり、和田峠のような急坂でも意外な程、頑張れるのでありますよ。それでも鬼の和田、そう 急な2ヶ所の左ヘアピンも何とかクリアし、やっとの思いで峠の茶屋に到着しました。結局インナー・ローまでは使わずに済みましたが、ダクダクの汗であります。初めてファットバイクの実車を見たのが、この和田峠。私もデブ号でこの和田峠にやって来る事が出来たとは、何とも 本来であれば雪上を楽しく走る為のオフロード自転車で、よりによって鬼の和田峠にアタックするとは、そもそもその用途からして間違えているのでは、といった御指摘がある事も承知しております。でもね、東京都の西側に住む者として、新車を購入したら和田
|