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  新しい自転車を手に入れろ2(第6話:最新型か型落ちか) 

HS ATB-1000の2017年モデルで唯一気に入らないのは、フロントがシングルである点であります。リアの変速機はSRAM製の11速で、これはこれで良いのですけれども、フロントには変速機が装備されていない、いわゆるシングルギアになっているのです。ギヤ比を計算してみますと、高いギアも低いギアもちょっと実用に足らず、中途半端である感は否めません。アスファルトの下りではトップが足りず、悪路の登りではローが足りないという訳です。

 これがピンク号のように完全オーダーの自転車であれば、初めからフロント変速を2枚にすれば良いだけなのですが、そこは完成車の悲しいところ、無駄だと分かっていても後から部品を交換するしかありません。しかも例えばこれがフロント3枚を2枚の仕様に変更するのであれば、スプロケット(歯車)の交換だけで良いのですけれども、シングルギアの場合クランクごと丸々交換しなければならない事がほとんど。すると必然的に無駄な出費が大きくなってしまいます。そもそもファットバイクには標準規格が存在しておらず、例えばフロント・ディレイラを後付けしても、果たしてチェーンとタイヤが干渉しないという保証すらない状態なのであります。

 ちょっと調べてみましたら、KHS ATB-1000の昨年モデル(2016年モデル)では、変速機は同じSRAM製で、フロント2枚×リア10速である事が判明。これなら低速ギアも高速ギアも十分に網羅される計算です。型落ちモデルの方が望んだ仕様に近いだけでなく、型落ち品(勿論新品)である以上値引き幅も大きい筈。

 Y'sロードから大阪のKHS Japanに問い合わせを掛けて貰ったところ、何と、2016年モデル(型落ち)のATB-1000が一台だけ倉庫に残っているとの事!素晴らしい!!2016モデルと2017モデルとの違いは、フロント変速系の他に、ヘッドセットがオーバーサイズ(28.6mm)からテーパーヘッド(28.6mm-31.8mm)に変更された点。テーパーヘッドとは、フォークを支えるヘッドセットの上部は通常のオーバーサイズ(28.6mm)なのに対して下部を31.8mmまで太くする事で剛性を稼いでいる方式でありますよ。恐らくは太く重い車輪からの突き上げによる変形を極力抑える為に、今回改良されたものだと思われますが、基本的に固定部ではなく、ベアリングによる可動部における剛性の話ですから、きっと体感出来るような変化は無いと思われます。MTBにおけるフロントフォークの標準仕様がテーパーヘッドに移行しているのは間違いのない事実。しかし、将来フォークをサードパーティ製に変更する事なんてないでしょう。そもそも150mm幅のフォークなんて、売ってないしネ。

 だとすると、機能の面から考えても値段の面から考えても、型落ちの2016年モデルの購入が良さそうであります。メーカーに一台だけ在庫が残っていたのも何かの縁かも知れません。色はライムグリーン。ロードバイクのピンク号に対して、ライムは補色に当たります。ロードバイクと対極に位置するファットバイク。色も補色同士で、何だか(あつら)えたようでありますなぁ。

 他の部分は2016モデルと2017モデルとの大きな違いはありません。リム幅も100mmですし、タイヤ幅も122mm。前後とも油圧ディスクブレーキです。という訳で、めでたく2016年モデルのライムグリーンを正式発注したのでありました〜。納車が楽しみでありま〜す。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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