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  新しい自転車を手に入れろ2(第2話:和田で見た太いタイヤのMTB) 

もちん師(氏ではなく敢えて師と呼ばせて頂きます)のブログを見て、物欲の荷電粒子に打ち抜かれた私は、以前見た、とある光景を思い出しておりました。URIBOZの催しで、陣馬山和田峠(通称:鬼の和田)の頂上に隠された記念カードを争奪するイベントがあったのですが、私は比較的時間の自由が利く自営業者である事を利用して、平日の午前中に抜け駆けを試みました。この日はロードバイクのピンク号で出掛け、無事、1番のカードをゲットする事が出来たのであります。

 汗が引くまでの間、しばらく和田峠の茶屋のベンチで休んでおりますと、何やらブッといタイヤのマウンテンバイクの方が登ってくるではありませんか。タイヤ幅はほぼオートバイ並!すげ〜、あんな重そうな自転車でよく和田を登る気になるもんだよね。

 そのサイクリストの方に少しお話をお聞きしましたところ、こういう自転車をファットバイクと呼ぶ事、ファットバイクは合衆国生まれのMTB(マウンテンバイク)の亜種で、太くて低圧のタイヤを利用して、泥濘地や砂浜や積雪路などの過酷なオフロードを走るように設計された自転車である事、車輪が重いので漕ぎ出しは大変だが走り始めれば意外と楽にスピードを維持出来る事、とは云えタイヤの抵抗が大きいのでロードバイクのように高速に走る事は苦手な事、車重は17Kg程である事を教えて貰いました。今となってはメーカーも覚えていませんが、太いマッチョなタイヤが、私の目には大層格好良く映ったのであります。

 ともちん師のBD-1の太めのタイヤに触発されて、和田峠で見たファットバイクをフラッシュバック的に思い出した私でありました。嗚呼今思えば、ともちん師のブログを見た瞬間の、あの荷電粒子に打ち抜かれたようなショックは、物欲の炎が燃え上がる前兆だったに間違いありません。

 実際のところファットバイクに関する知識は皆無でしたので、これをきっかけに、ネットで情報を集め始めたのでありました。私は乙女座のA型でありまして、いきなり衝動買いする事など決して御座いません。ネクラにコソコソと情報収集に明け暮れるのが私のやり方。根本的に、小っちゃい男でありますからなぁ。決断には時間が掛かるのでありますよ。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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