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  少年よ西へ向かえ(第4話:激走疲れは砂蒸しで癒せ篇) 

楽しいこの旅もいよいよ終盤。名残惜しいけど、ず〜と遊び続けてる訳にもいかないもんねぇ。4つの目標のうち既に2つをクリアし、いよいよ3つめの目標「鹿児島県の指宿(いぶすき)温泉に行って、砂風呂で汗をかいてみたい」にチャレンジです。今回はちょっと遠いよ。でもかなり緯度が下がるんで、暖かくなるのが嬉しいね。いや〜、それにしても、かなり「西」に来ちゃったなぁ。


2001-11-23(金)

  • 午後4時半には、秋吉台YHにチェックイン。久々の早めの到着。しかも今日の移動距離は短いし。いいねぇ。旅はこうでなくちゃね。
      
  • 今日の泊り客は3人。東京からきた若い兄ちゃんと、大阪からきた若い姉ちゃんとおいら。一人旅の3人衆ですな。夕食時に一応自己紹介なんかしちゃったりして、その中で「どこ回られてるんですか」なんて聞かれちゃったりして、既に一ヶ月近くウロウロしてる事や四国八十八ヶ所巡拝をしてた事なんか話しちゃったりして、飯食ったあとも結構話してました。こういうのが有るから、ユースって楽しいよね。何故かお遍路の話題で盛り上がっちゃったなぁ(笑)。若い衆にはウケないと思ってたのに意外や意外。
      
  • 原稿書いてたりしてたら、結構遅くまで掛かっちゃいました。明日は距離を稼ごうと計画してるのに、寝不足で大丈夫かなぁ。ま、原稿完成したし、良かった良かった。それじゃ、おやすみなさ〜い。

2001-11-24(土)

  • 同室の東京から来た兄ちゃん、飛行機で来て徒歩で回ってるんだけど、朝5時台に秋吉台カルストにハイキングに行くんだって。歩きだとたっぷり2時間は掛かる距離だぜぇ。しかも外は真っ暗じゃん。早朝というより、まだ夜だよ。遭難するなよ(笑)。ちょっと心配だったんで懐中電灯貸してあげました。おいら?もちろん二度寝しました。
      
  • 朝飯の時間になったら、兄ちゃんが帰ってきました。若いねぇ。青春だねぇ。


3人で朝食。
それにしても兄ちゃん、遭難しなくて良かったね。

  • さて、出発前に撮影会。だって、姉ちゃんがどうしてもバイクに跨って写真撮りたいっていうんだもん(笑)。それにしてもノリが良いねぇ、この姉ちゃん。実は彼女、高校の英語の先生なんだよ。こういう楽しい先生に教わりたかったなぁ。(注:この姉ちゃんの名前は「まっつん」と言います。2010年現在、年賀状のやり取りが続いています。早く結婚しろよ、まっつん!)


わはは。お遍路用の白衣着てバイクに跨るお姉ちゃん。
これ、生徒に見られたら、信用失墜に直結なんじゃないかしら。
でもね、おじさん、こういうノリ、とっても好きよん(笑)。

  • さて、いよいよ爆走開始。中国自動車道の美袮ICから乗って、関門橋を渡り、九州上陸。そのまま九州自動車道の大宰府ICまで一気に行きます。
      
  • ここ福岡県太宰府市には有名な大宰府天満宮があるの。菅原道真を祭ってある神社なんだよ。いわゆる学問の神様。おいら頭悪いから、ちょっとでもあやかろうと思ってさ。


休日とあって、すごい人出。
さすが有名なだけあるね。
交通安全のお守り買いました。
あと前の会社でお世話になった人のお嬢さんが
今年薬剤師の国家試験を受けるんで
合格祈願のお札も買いました。

  • 大宰府天満宮でまったりと過ごしてたら、いつのまにか午後2時過ぎ。さ〜て、本気の爆走を開始するとしますか。
      
  • 九州自動車道の筑紫野ICから高速乗って、走る走る。嫌になるまで走る。嫌になったけど走る。って事で、7時には鹿児島ICに到着。その勢いのまま、指宿スカイラインに入り、8時前には鹿児島県指宿市の指宿湯ノ里YHに到着。疲れた〜。本日の走行距離500Km以上。よく走ったねぇ。おいらのバイク、カウル(風防)が小さいから、高速道路は疲れるのよ。
      
  • 今夜は、ここ、湯ノ里YHに宿泊。風呂入ったらバタンキューでした。ここには2連泊の予定。明日は色んなとこに見物に行くんだ。

2001-11-25(日)

  • 朝7時起床。いつもより遅めだね。ところがさ、やっと夜が明けたとこなんだよね。かなり西に来たからなぁ。日の出はかなり遅いのよ、ここ。


指宿湯ノ里YHにて。
ちょうど朝日が昇ってきたところ。
南国って感じだねぇ。
朝7時の時点で摂氏20度近くあるの。
暖かいねぇ(嬉)。

  • さ〜て、今日は本土最南端の佐田岬へ行きます。ここ薩摩半島から、鹿児島湾(錦江湾)をフェリーで大隈半島に渡っていくの。山川→根占フェリー。山川港には指宿からバイクで15分くらいかな。この山川港フェリー乗り場前にある薩摩揚げ屋さんは超有名。スゲー美味いんだぜ。母ちゃんライダーにも宅急便で送っときました。ここに行ったら薩摩揚げ食わなきゃモグリだよ(笑)。


魚のすり身をその場で揚げてくれて、アツアツをカラシだけで頂きます。
最高。絶品。超オススメ。

  • フェリーは30分で対岸の根占港に到着。さて、ここからは国道269号を南下して、一路佐田岬を目指します。


山川→根占フェリー。
僅か30分のクルージングで大隈半島へ。

  • 実は佐田岬には歩きや自転車では行けないんだよ。最後の5Km区間が佐田岬ロードパークウエィっていう自動車専用有料道路になってるの。ここまで来ると、植生が明らかに亜熱帯のモノに変わって、南国気分満点。まるで外国に来たみたい。


有料道路、佐田岬ロードパークウエィにて。
南国気分満点の道。
路面はバンピーで、ちょっといただけないっすけどね(笑)。

  • さて、程なく佐田岬駐車場に到着。ここから歩いて15分ほどで、佐田岬展望台です。大きな木の前に何気なくバイク停めたんだけど、よく見るとこの木、ガジュマルの木じゃん。うわー、な・ん・ご・く(笑)。


ガジュマルの木の下で。
気根がびっしり垂れ下がっています。

  • とうとう本土最南端、佐田岬に到着。


本土最南端、佐田岬にて。
突端を極めちゃいましたなぁ。

  • 佐田岬を堪能し、またまたフェリーで山川港まで戻ってきました。どこに行くのかって?決まってるじゃん。この旅の第3の目的、「鹿児島県の指宿温泉に行って、砂風呂で汗をかいてみたい」を実行するのよ。
      
  • 砂蒸し温泉は結構綺麗な建物。指宿市営だよ。ここの2Fで浴衣を借りて、それを着て海岸に降りると、砂蒸しが待ってるってわけ。ここの海岸遊泳禁止なんだけど、その理由が凄いよね。「波打ち際は摂氏85度になっています。遊泳に向きません」って看板が。


砂蒸し温泉会館前にて。
ここで浴衣に着替えて、裏側の海に下りていきます。

  • いやぁ、最高ッス。温まります。肩こりなんて一発で治っちゃう感じ。でもいい気になるとすぐにのぼせます。通常は10分から15分が適当との事。おいらは粘って55分も入って(埋まって)ました。寝転ぶとおばさんがスコップで砂掛けてくれるんだよ。砂がこんなに重いとは思わなかったなぁ。


砂蒸しの図。
なんだか訳わかんない写真だけどおいらが悪いんじゃありません。
おばさんに頼んだらこんな写真しかありませんでした(笑)。

  • 第3の目的もクリアして、砂蒸しを堪能。今日は良く眠れそうだよ。ちょっと早いけど、おやすみなさい。

2001-11-26(月)

  • さて、今まで秘密にしてきた「第4の目的」だけど、ここで発表する事にします。それはねぇ、「沖縄に渡り、ビーチにテントを張って、のんびり読書を楽しみたい」。贅沢でしょ。もう旅も終盤。これが終わったら、また地獄のような仕事漬けの日々が始まるもんね。今のうちに思いっきりリフレッシュしとくのさ。
      
  • 沖縄那覇港行きのフェリーは一日一便。しかも18:00発。今日は鹿児島県知覧町の「特攻平和記念館」に行きます。ここ、指宿からバイクで1時間くらいかな。日大国際関係学部三島キャンパス4回生の「ハン君」オススメだったんだよね。ほら、松江レイクサイドYHで同宿だった沖縄帰りのハン君ですよ(「少年よ西へ向かえ(第3話:秋芳洞は壮大だ篇)」を参照の事)。指宿から知覧に向かう国道226号線から、開聞岳がくっきり見えました。


開聞岳、通称、薩摩富士。
コニーデ型のきれいな形の山です。

  • 太平洋戦争末期に、沖縄を足がかりに、本土上陸を目論む連合艦隊に対し、大日本帝国陸軍がとった究極の攻撃が「特攻」。ここ知覧(ちらん)は本土最南端の飛行場があったために、特攻の最前基地になったんだよね。


知覧特攻平和記念館にて。

  • ここに来ると言葉を失います。日本人なら一生に一度はここを訪れるべきでしょう。そして、自分で感じて下さい。自分で平和を誓って下さい。人から伝聞すべきではありません。ここで、毛利恒之著、「月光の夏」を購入しました。沖縄行きのフェリーの中でしんみりと読もうと思います。


零式戦闘機、通称ゼロ戦。
本物です。

【つづく】

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