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  少年よ西へ向かえ(第3話:秋芳洞は壮大だ篇) 

鳥取砂丘にかなり満足して、バイクを西に走らせます。次なる目標は「山口県秋吉台の秋芳洞を探検して、鍾乳石に触ってみたい」。でも、山口県は遠いよ〜。鳥取からだと「ツーリングマップル中国・四国」の端から端までだもんね。しかも山陰は高速通ってないから全て下道。当然、寄り道しながら進みます。それが醍醐味じゃん、この旅の。


2001-11-21(水)

  • 鳥取砂丘を出ようとしたら、既に午後4時。結構寒くなってきました。しかもキャンプ場は×。だって飛砂が凄いんだもん。コンタクト使用者のおいらには無理。ツーリングマップルを見て島根県松江市の松江レイクサイドYHに電話。予約を入れました。
      
  • さあ、出発。鳥取から松江までは約140Kmの距離。しかも下道。寒いよ〜、辛いよ〜。やっとの思いで松江に到着したら、既に6時半になってました。ま、とにかく無事にチェックイン。
      
  • 松江レイクサイドYHで、日大国際関係学部(静岡県三島キャンパス)の学生さんと同宿に。なんと彼の下宿とおいらのうちは1Km以内の近さ。こんな偶然ってある?彼のキャンパーズネーム(ま、ようはハンドル名ですよ)は「ハン」。原付で沖縄行った帰りなんだって。しかもこれで自走で日本一周を達成したというじゃん。凄いね。家も近いし、家に帰ったら彼と呑みに行こう。メアド聞くの忘れちゃったけど、YAS Zone のアドレス教えといたから大丈夫だろ。ハン君、これ見たら、 メールするように。


松江レイクサイドYHにて、ハン君と。
変な名前だけど、日本人です(笑)。
ホントは京大の一回生君も居たんだけど、
この時ちょうど彼、風呂に行ってました。写れなくて残念でした。

2001-11-22(木)

  • 朝7時起床。飯も食わずに天橋立に向かうというハン君を見送って、まったりと10時に出発。だって朝はバイクは寒いんだもん。
      
  • 今日は移動日。松江から山口県萩市を目指します。結構距離あるんだよね。昨日の、兵庫県西宮→鳥取→松江といい勝負。ずっと下道だよ。でも、移動だけじゃつまんないから、松江城に行く事にする。おいらの子分の「ばんぱく」ってのが居るんだけど、こいつがスゲー歴史オタクでさ、それも戦国時代の。「和歌山に行ったら和歌山城を見なくちゃ」とか、「え?松山に2泊もして、松山城に登らなかったんですか?」とか、うるせぇメールをバシバシ送ってきやがんの。しょうがないから、行きますよ。行きゃ良いんでしょ、松江城に(笑)。
      
  • 松江城は松江市内のど真ん中。駐輪場にバイクを停めて、パソコン持ってお城を目指します。え?なんでパソコン持ってるのって?当然でしょ。松江城はPHS通信可能エリアなのよ。松江レイクサイドYHでは通信不能だったからねぇ。ここでアクセスしとかないと。


松江城にて。松平家のお城。
詳しい事は知らん。ばんぱく、みんなに説明しておけ。

  • ここまで来たからには、当然天守閣に登ります。入館料を払って場内に入りましょう。入ってすぐ2階に上がるとギャラリーになってました。子分のばんぱくなら垂涎モノなんだろうけど、こんなガラクタ(少なくともおいらにはそうにしか見えませんでしたヨ)には興味が湧かないので、どんどん上の階層をめざします。おい、ばんぱく、一応写真だけは載せといてやるからな。感謝しろよ(笑)。

 
こんなのが、いっぱい展示されてました。
かなり厳重に管理されている様子だったので、
価値が高い物なのかも知れません。
でも、古ぼけてるようにしか見えませんでした(笑)。

  • 上の階には急な傾斜の階段を使います。あれれ、よく観察すると、この階段、なんと桐の木で出来てるじゃないですか。スゲー贅沢。他のお城も桐を使ってるのかなぁ。少なくとも長野の松本城は、桐なんか使ってなかったように思うけど。


桐の階段です。金掛かってるなぁ。
桐は狂いが少ないっていうしね。
ほら、だから高級な箪笥にも使われるじゃない。

  • とうとう最上階に到着。他の下層階が薄暗かったのと比較すると、ここは別天地。日が当たって気持ちの良い所です。


最上階の5階にて

  • 5階からは松江の町が一望出来ます。写真は松江城から南を見たところ。宍道湖までばっちり見えました。記念に、この最上階からアクセスしてみました。ついでに、音声案内装置の電源を拝借(盗電)しちゃいました。バッテリーはフル状態だったんだけどさ。あくまでも記念って事で(笑)。松平家始まって以来の事じゃないかな。松江城の最上階で盗電されたのは(爆)。

  • 今日も結構な距離を消化しなくちゃいけないので、先を急ぐ事にしましょう。松江城を後にして、国道431号を西走し、出雲大社を目指します。あれ?先を急いでるつもりが寄り道ばっかりだなぁ(笑)。
      
  • 程なく出雲大社に到着。当然お参りします。まずは本殿の前で、はいパチリ。久々にスズメ先生を出したら、バスガイドのお姉さんに、うけてました(笑)。


出雲大社の本殿にて。
そういえば、スズメ先生、久々の登場ですね(笑)。

  • 上の写真にもちょっとだけ写ってるけど、ここのしめ縄は一見の価値ありです。極太。しかもよく見ると、5円玉やら10円玉やら、無数のコインが刺さってるの。コインを投げてそれが落ちてこなかったら良い事が有るみたい。こういうの流行ってるのかなぁ。


極太のしめ縄。
よく見ると無数のコインが刺さってます。
この写真じゃ分かりにくいけどさ。

  • さ〜て、何度も言うようだけど、今日は移動日。あんまり道草食ってると遅くなっちゃうよ。という訳で、国道9号線に出て、一路西に向かって爆走を開始します。
      
  • 途中、昼飯食ったりしながら、西への爆走を続けていると、なんだ?あれ。ガラスの巨大なピラミッド型建造物が国道沿いに立ってるじゃありませんか。下道爆走にもだいぶ飽きていたので、ここで道草を食う事にします。意志弱いねぇ(笑)。ピラミッドの正体は、島根県仁摩町の仁摩サンドミュージアム。この辺の海岸は「琴の浜」と呼ばれていて鳴き砂で有名なんだ。ほら、踏むとキュッキュって音がする砂だよ。
      
  • 仁摩サンドミュージアムに入ってビックリ。なんと一年計の砂時計があるじゃないっすか。だれだよ、こういう馬鹿げたもの作ろうぜって計画したのは(笑)。それにしても巨大。砂5トン使ってるそうです。


一年計砂時計。
巨大です。

  • さてさて、道草はホントにこれでおしまい。一路山口県萩市を目指します。だいぶ陽も傾いてきちゃったしね。移動に専念する事に致しましょう。


国道9号、島根県浜田市付近にて。
だいぶ陽も傾いてきました

  • 島根県益田市で国道9号線に別れを告げ、国道191号線をひた走ります。既に太陽は完全に沈み、気温も下がってきました。やっとの事で、今夜の宿泊地、山口県萩市の萩YHに到着。今日は何か疲れた〜。他の宿泊客が一人も居ないのを良い事に、片付けもしないで、風呂から上がって8時半頃には爆睡してました。


うしし。散らかしてゴメンなさい。
とっても疲れちゃったんだもん。今日は。

2001-11-23(金)

  • 朝、6時半起床。よく寝ました。気分爽快。
      
  • 今日は、昨日、一昨日とは一変して、移動距離は40Km程度の予定。じっくり丹念に見物するんだ。距離稼ぐだけが能じゃないしね。
      
  • 萩YHを9時半に出発。萩市内を散策します。バイクを停めて徒歩で、古い武家屋敷を見たり、洒落た喫茶店に入って萩焼きのコーヒーカップでコーヒー飲んだり、まったりと過ごす。天気は良いし、今日は祝日で観光客も多いし、なんか、行楽気分。良いね、こういうの。


萩市の旧城下町。
道は狭く、白い漆喰の塀が続いています。
そこら中に、蔵もあります。
江戸時代を感じさせる、情緒満点の町並み。

  • 旧城下町地区には、萩焼きの窯元も数多く存在します。そのうちの、ふらりと入った一軒で、飯茶碗を購入。家族4人分だよ。
      
  • 気がついたらお昼をまわってたよ。じゃ、そろそろ秋吉台に移動しようか。
      
  • 国道191号線から県道28号線に左折して、途中から県道32号線に入ります。この県道32号線、通称、「秋吉台カルスト道路」って呼ばれてるんだ。おりしも秋吉台はススキで一杯。天気も良く、金色の波のように見えました。


秋吉台カルストにて。
一面のススキ。金色の波みたい。

  • さ〜て、いよいよ来ましたよ。秋芳洞。カルスト地形特有の石灰岩層が地下水によって浸食されて出来た鍾乳洞。規模は日本最大。今回の旅の目的の第2番目、「山口県秋吉台の秋芳洞を探検して、鍾乳石に触ってみたい」を実行に移すべく、バイクを駐車場に停め、意気揚揚と挿入洞入り口を目指します。


秋芳洞入り口付近の土産物屋群。
なんか探検じゃなくて、観光って感じ。
当たり前か。観光地なんだもんね(笑)。

  • まず、洞に入ってみて驚いたのが天井の高さ。高いところは30m以上だよ。凄いね。天井からは巨大な鍾乳石が垂れ下がってます。案内板によると、鍾乳石が3cm発達するのに約450年掛かるんだって。地下水に溶けた石灰分が固結して、大きくなるんだってさ。


天井から垂れ下がった鍾乳石。
これで、3mくらいかな。
て事は、これ出来るのに4万5千年掛かったって計算。


高さ10mはあると思われる、巨大な石筍(せきじゅん)。
これなんて、出来るのに15万年掛かったんだよ(驚)。

  • 感動の連続。素晴らしい。おいらのしょぼいデジカメじゃ暗すぎて上手く写らないけど、ま、直に見て下さいよ。必見です。死ぬ前に一度は見るべきです(マジ)。
      
  • さてさて、見るだけじゃ目的は達せられないよね。おいらの目的は「鍾乳石に触る事」。という訳で触ってみました。良い子は真似しちゃいけませんぞ。


ついに第2の目的を達成。
ただし秋芳洞自体が重要文化財なので、
良い子は真似してはいけません(爆)。

  • 洞窟探検は最高。あっという間に時間が過ぎ、結局鍾乳洞内部で3時間も遊んでました。皆さん、山口県を訪れる事があったら、必ず秋芳洞に行きましょうね。面白さは私めが保証致します。


3時間も遊んでやっと外に出てきました。
あ〜面白かった。

  • 今日は当初の予定通り、あまり無理をせず、秋吉台YHに宿泊します。ここ、秋芳洞の入り口から500mしか離れてないんだよね。なんて楽チンなんでしょ。5時前には風呂に入れそうだよ。嬉しいな。

【つづく】

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