伊豆半島の西海岸をずんずん進んで、土肥(とい)の街中を過ぎたところにあるのが、恋人岬。今回は、修善寺(しゅぜんじ)から県道18号線を使って、達磨山レストハウス経由で、伊豆西海岸の戸田(へだ)に出るルートを選んでみました〜。 三島から修善寺までは、国道136号の渋滞もあったけど、県道18号に入ると、まるで貸切。しかも天気はドピーカンのまさに秋晴れ。気持ちE〜。スズメ先生御一行は、快調にバイクを走らせます。
標高約800m地点の達磨山レストハウスで、ちょっと休憩。え?休憩タイミングが早いんじゃないかって?良いじゃない良いじゃない。最高のツーリング日和なんだしさ。目を三角にして飛ばすばかりが能じゃないっての。ほら、今回の旅は母ちゃんライダーも一緒だしさ。彼女、初心者だからさ、すぐ疲れちゃう訳。 富士山の遠景を堪能したスズメ先生、非常にご満悦のご様子。そうでしょうそうでしょう。富士山がこんなにくっきり見えるのって、年に数回しかないんだよね。ホント、最高の天気だね、今日は。
県道18号を下りきって戸田に出たところを左折して、県道17号線に入ります。海岸線に沿って走るアップダウンのきついワインディング。ちょっと路面はバンピーだけど、タイトコーナー好きにはこたえられない道。楽し〜。アクセルでグイグイ曲がっていく感覚を楽しみながら、一行は土肥の街を目指します。 土肥からは県道17号に別れを告げ、国道136号を南にひた走ります。ホントは「土肥金山」とか有名な観光スポットはたくさんあるんだけれど、我等がスズメ先生は、そんな軟弱なモノには目もくれません。先生は、「突端を極める」という崇高かつ神聖なる目的を胸に、一路、「恋人岬」を目指します。
土肥の街から約5Km。恋人岬に到着しました。とりあえず、ハイ、チ〜ズ。みると横にミョーな看板を発見。「愛の定期券」と書いてあります。おいおい、この前で記念撮影しろってか?恥ずかピ〜。しかも「途中下車は出来ません」なんて書いてあるぜ。正気かよ。ははは。知ってた?ここさぁ、一応、静岡県の観光課の施設なんだよね。最近のお役所は、結構ヤルな〜。
この企画は「岬めぐり」。看板の前に立って、ハイおしまい、てな訳には参りません。行きまっせー!先生は「究極の突端」を極める為に、岬の方に向かって、ずんずん歩き出しました。 遠い。それにしても遠い。岬に通じる遊歩道は、アップダウンがきつくて、体力を消耗します。でもさ、そんだけじゃないよね。あちこちでカップルがいちゃつきながら歩いてるんだもん。これを見てるのが、すげー疲れるんだなぁ。それにしてもよ、いい加減にしろよな、このバカップルども!まだ、お昼じゃねぇかよ。おぢさんは、嘆かわしいぞよ。
ここでちょっとマメ知識。恋人岬の突端には「幸せの鐘」なるモノがあって、恋人同士が手に手をとってこれを鳴らせば、その二人は必ずや結婚出来る、という言い伝えがあるのです。どうせ、静岡県観光課が考え出したんだろうけどさ。しかもその鐘、遠くグアム島の「元祖恋人岬」から寄贈されたモノとの事(本当)。本気かよ。こんなもんに、こんなにも手間隙と金掛けて。しかも県の後押し付き。おれさぁ、友達に「おいら静岡県民なんだ」って言えねーよ。恥ずかしくてさ。
いよいよスズメ先生の旅もクライマックスに近づいてきました。恋人岬に到着です。突端部は円形のベンチになっていて、その先は断崖絶壁。ここが究極です。さ〜て、記念撮影でもしようかな、っと回りを見渡すと、若いカップルだらけ。なんかさぁ、ここって、ラブホテルのロビーで順番待ちしてる雰囲気にそっくりなんだよねぇ。ふふふ。それにしても、おそらく30代はおいらとかみさんだけ。思いっきり場違いじゃん。でもまあいいや。みんな愛を語るのに一生懸命で、俺等の事、気にする人なんて、誰も居ないんだもん。 とはいえ、肝心の「幸せの鐘」に近づくのはなかなか困難ッス。だって、ひっきりなしに、恋人たちが鐘鳴らしてんだもん。でも、そこは流石スズメ先生。究極の突端を極めるその姿勢は、まさに感嘆に値するとしか言いようがありません。鐘の上に乗っかって、ハイ、パチリ。いや〜、もう、冷汗モノだったぜい。今回ばかりは、「視線が痛い」という意味が、体で理解出来ました。幸い、今回は、かみさんもいたから何とかなったけど、これがおいら一人だったら、間違いなく110番通報されてましたぜ。まじに。怪しすぎるもんなぁ、俺。
ふと見ると、我等がスズメ先生、しょげております。無口です。遠い目をしています。まわりがカップルだらけの環境で、ご自分の寂しさを再認識してしまったご様子。そういや、俺等夫婦だって、一応カップルだもんなー。元気だしなよ、先生!今に彼女が出来るって! という訳で、編集部では、皆様から広く、スズメ先生の彼女を募集します。先生の希望は、以下の通りだそうです。 1.容姿端麗な妙齢の美女である事 奮ってご応募下さいませませ(マジかよ)。
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