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  今週のお言葉  

 しばらくは沈静化していた物欲の炎が、最近になって再燃してきてしまいました。こうなるともうイケマセン。四六時中、頭からその事が離れないのであります。欲しいよぅ欲しいよぅ。新しいプラレールの車両を買ってくれとトイザらスでひっくり返って泣き叫ぶ幼稚園児と、こうなりゃ何ら変わるところなどありません。否、購入可能な十分な資金を既に所有している点において、幼稚園児よりも物欲に侵されたオサ〜ンの方が始末が悪いとも云えそうです。

 私が、今、欲しくてたまらないのは、フォールディングバイク。平たく云えば、折り畳み自転車であります。ちょっと時間が空いた時など、自問自答する自分に気付く事もしばしば。ま、こういう買う前の妄想タイムが楽しかったりするのですがね。

 おいおい何だよ、自転車ならロードバイクのピンクちゃんがあるだろう?しかも家ではピナレロFP2号をローラー台専用車として使ってるじゃねぇか。高価なロードバイクを2台も持ってる癖に、更に別なの買おうってのかよ。そりゃ幾ら何でも無駄遣いってもんじゃねぇか?

 いえいえ、フォールディングバイクはロードバイクと全く異なるマシンなのです。タイヤは小径。更にフレームを折り畳めますから、ホイールを外さなくても驚く程コンパクトになるんです。これさえ有れば、例えば町田まで電車で移動し、境川サイクリングロードを江ノ島まで南下。シラス丼で一杯やって、帰りは電車、なぁ〜んてサイクリングが可能になるので有りますよ。

 ふふん、俺を(だま)そうったってそうはイカねぇぞ。ピンクちゃんだってタイヤを外して輪行する事が可能じゃねぇか。だろ?黙ってピンクちゃんに乗ってりゃ良いんだよ。そもそもピンクちゃん、一体幾らしたと思ってやがるんだ。しかも最近、寒いからとか暑いからとか風が吹いてるからとか仕事が忙しいからとか色々な理由をつけて、あんまり乗っていないよな?走行距離も2年で10,000Kmじゃねぇか。月換算でたったの415Kmだぞ。ピンクちゃんで十分。フォールディングバイクなんて不要だ!

 ピンクちゃんはピンクちゃんで、ちゃんと乗りますってば。フォールディングバイクは、ロードバイクとは用途が重複しないのです。そうですねぇ、ポルシェとファミリーカーの関係に似ていますかねぇ。ポルシェはスポーツカーとしては素晴らしいですが、スーパーマーケットに買い物に行くには不向きでしょ。ね、用途が別な以上、フォールディングバイクが増えても全く問題ないんですってば。それにフォールディングバイクはそれ自体が既に完成されていますから、ロードバイクみたいに新たに部品が欲しくなったりしません。初期投資を除けば、経済的にはインパクトがほとんど無いんですよ。

 嘘こけ!きっとマングの大将に「18インチの軽い手組ホイール作ってくれ〜」とか、「無理矢理でも良いからシマノの105を乗っけてくれ〜」とか頼むつもりなんだろ。だいたいお(めぇ)さん、今までつぎ込んだアフターパーツ代を勘定した事あるのかよ。一度物欲に火がついたら、昂進の一途を辿るのはミエミエじゃねぇか。そもそもお(めぇ)は、その自転車を買って幸せになれると、本当に思っているのか?

 勿論ですとも!今まで黙って聞いて参りましたですけどね、スピリットに関わる事まで言及されて、沈黙している訳には参りません。ここは一言申し上げさせて頂きましょう。良いですか。私は、私が幸せになる為にフォールディングバイクを買うのです。勿論、本当のところは所有してみなければ分かりませんよ。でも、私は信じています。確信しています。フォールディングバイクに乗って、楽しい輪行ライフを満喫している私の姿が目に浮かぶようであります。

 信じる事を躊躇するような腰抜けには、そもそも信じる資格がない。

 森見登美彦著「四畳半王国見聞録」(新潮社)からのお言葉です。嗚呼、こんなに欲しいのに。嗚呼、買えばきっと幸せになれるのに。それでも躊躇してしまう決断力の無い私。決してそんなに高価いモンが欲しい訳ではないというのに・・・。

 フォールディングバイクの世界はとても深く、様々な選択肢が用意されています。ブロンプトン、BD-1、KHS・・・。でも、どれもこれも、とっても高価。きっと、フォールディングバイクに走りの性能まで求めようとするから、いけないのです。KHSの P-20RTI など、チタン製フレームの折り畳み小径車で、価格は何と 525,000 円!!私の用途は、ユルい輪行サイクリングと近所のポタリングですので、流石に 50万円は完全に想定外。KHS P-20RTI ほどではないにしても、他のモノも10万円台〜20万円台といったところ。これでも私にとっては高価過ぎるのであります。どうして巷の小径車フリークの方は、折り畳み車にここまでの投資をする気になれるのでありましょうや。

 ピンクちゃんの走行性能は非常に高く、フォールディングバイクとは比較になりません。しかも輪行も可能。もっとも傷が付くのが嫌で今のところ輪行の予定は有りませんがね。私にとってのフォールディングバイクは、傷など気にせず気軽に輪行を可能にするアイテムに過ぎないのであります。走行性能などあまり気に致しません。例えば新幹線で京都に持っていって、寺院巡りポタするとかね。とすると、やはり予算は5万円以内で収めたいところ。

 色々検討を重ねるうちに候補に挙がってきたのが、ブリジストンサイクルのスニーカーライトSNL187YasZone以外のサイトにジャンプしますであります。外装7段変速の折り畳み自転車で、ホイールは18インチ。車体重量は11.5Kg。標準小売り価格は43,800円です。これならSPDペダルを購入しても5万円で収まりそう。私の好きなライムグリーンの設定もあります。国産品ですしBAA認定も取っていますから、強度的にも問題ないでしょう。ブリジストンサイクルのホームページで検索したら、おっとっと、マングローブバイクスも取り扱い店舗に入っているではありませんか。こいつは好都合です。マングで買えば、大将のメンテが受けられますからね。

 自転車に詳しくない方はご存じないかも知れませんが、自転車は半完成の状態でメーカーから納入され、各自転車店で最終的な組上げが行われます。完成品が送られてくる訳ではないのです。ですからボロい自転車屋で買えばボロい状態での納車になりますし、逆にマングのようなきちんとした自転車屋で買うと、精度の高い組付けが為された状態での納車が受けられるのです。同じ車種でも、量販店で買うのとは雲泥の差が出る事もしばしばなのでありますよ。

 問題は、マングの大将が、ブリジストン・スニーカーライトSNL187の購入を許してくれるかという点。マングローブバイクスのお客さんは、アマチュアでも競技指向の強いアスリートの方がほとんど。しかも商売のメインターゲットはプロ。すなわち現役の競輪選手の為の店なのであります。大将自身が競輪選手でしたしね。そんなプロショップにママチャリに毛の生えた様なフォールディングバイクを注文しに行くには、かなりの勇気が必要ですが、大将の過剰品質とも云える納車整備は、大いに魅力なんだよなぁ。近いうちに知らんぷりして、マングに探りを入れに行こうと思いま〜す。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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