事が忙しくて中々自転車で出掛ける時間が取れない時は、「時間さえあればサイクリングに行けるのになぁ」と考えるのですが、いざ時間が出来ると、意外に出掛けるのが億劫になったり致します。特に私の場合その傾向が強く、いやはや困ったものであります。
第一関門は早起き。100Km〜160Kmの中長距離サイクリングは、早朝出発が基本となります。例えば平均20Km/hで進むとして、160Kmなら最低8時間は掛かりますからね。私の仕事は夜が遅いので、その分、朝は苦手なのでありますよ。朝寝坊すると一気にお出掛けモチベーションは下がってしまいます。
第二関門は運動不足。自転車は有酸素運動ですから、日常的に乗ってさえいればダイエット効果は抜群です。しかしその代わりちょっと乗らない期間が続いただけで、テキメンに太って参ります。本当に体って正直。太ると体が重く感じ、運動する気が失せてくるという訳です。
第三関門は天候。160Km程度のサイクリングでは、自宅の周りは晴れているのに目的地付近は雨という状況は、特に珍しい事ではありません。複数地域の天気予報を調べて、それらが全て晴れの予報でないと、急速に出掛ける気は萎んで参ります。雨は仕方ないとしましても、暑いから、寒いから、風が吹いているから等の条件を組み込み始めたら、はっきり言って収拾がつかなくなってきます。
どうしようかなぁ。出掛けようかなぁ。天気は良さそうだけどちょっと寝坊しちゃったしなぁ。この時間からだとあまり遠くには行けねぇよなぁ。気温も高そうだしなぁ。こういう日は夕立が降るんだよなぁ。どうしようかなぁ。こうして悩んだ末、結局出発はズルズルと遅れ、高尾山までの往復50Kmで終わりにしちゃうパターンに落ち着く事は、私の場合よくある話であります。待望の休みだというのに、高尾山へのショートサイクリングだけじゃ、ちょっと寂しい。分かっちゃいるんですが、出掛けに悩んでしまうんですよねぇ。意志が弱いんだよなぁ。
歳取ると、悩んでる時間がなくなるよ。
矢崎存美著「ぶたぶたカフェ」(光文社)のお言葉です。そうなんです。乗れる時にどんどん乗らなきゃ。私ももうすぐ47歳。無限に自転車に乗り続けられる訳ではありませんしね。そうするってぇと自転車イベントって本当に素晴らしい。半強制的に早朝から活動する事になりますからね。怠惰な私の場合、こうした強制力がなければ、まとまった距離のサイクリングには中々出掛けられません。という訳で今年もグランフォンド八ヶ岳にエントリーしましたよ。最近乗れていないんで、八ヶ岳を120Kmも走ったらメタメタになっちゃいそうですけど、ま、トコトコと頑張って参りま〜す。
【つづく】
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