as家の車、トヨタ・ルーミー号には、トヨタ純正のナビゲーションシステム、NSCN-W68が搭載されています。最近では新車時にカーナビを購入せず、ディスプレイオーディオと呼ばれる仕組みを導入するのが一般的になりつつあるにも関わらず、敢えて昔ながらの純正カーナビを使っているのには訳があるのです。
ここで一応説明させて頂きますと、最近流行のディスプレイオーディオは、汎用のタッチディスプレイ+ラジオの事で、基本的にスマートフォンを接続しないとナビゲーション機能は使えません。と申しますか、スマホの地図アプリをディスプレイに表示する事でナビゲーション機能を提供する仕掛けであります。
私は新車購入時に、以下のような理由で、ディスプレイオーディオではなく、トヨタ純正エントリーナビを選択致しました。
- ディスプレイオーディオでは、車に乗る度に、一々スマホを接続しなければならず面倒くさい
- ディスプレイオーディオでは、ナビゲーション中にスマホは通信し続け、パケットが大量に消費されてしまう
- ディスプレイオーディオでは、スマホの電波が届かない場所では使用不能になる
- ディスプレイオーディオでは、スマホのGPSだけで測位を行う為、例えばトンネル内やビルの隙間などGPS電波が受信出来ない環境では使えない
- トヨタ純正エントリーナビは、車速情報を取り込んで、GPS電波が受信出来ない環境でも自車位置を更新出来る
- トヨタ純正エントリーナビは、複雑な立体交差や大きな交差点の車線情報や都市高速のジャンクション情報もローカルデータとして持っていて、特に分かれ道や流入路などで、きめ細やかなナビゲーションをしてくれる
初期のカーナビには車速パルスを取り込む機能が付いていませんでしたから、特に都心部では、トンネルや立体交差や近接するビルでGPS測位が出来ず、随分とイライラさせられたものであります。スマホの地図機能に頼るディスプレイオーディオは、まさにこの時代のイライラに逆戻りする事を意味するのです。ま、大して複雑では無い地方の道しか走らないなら、問題ないと思いますけどね。
すべてにおいてトヨタ純正エントリーナビが勝っているように書いてしまいましたが、唯一の泣き所が「地図データの更新の必要性」でありましょう。ディスプレイオーディオではスマホの機能を使いますから、地図データはグーグルマップなど常に最新のものが使える事になります。対してトヨタ純正エントリーナビは地図データは、年2回春と秋に更新される地図データを購入しないと、地図が古いままになってしまうのであります。
そもそもナビゲーションが必要な初めての場所なんて滅多に行かないから、カーナビなんて必要ないよ、という意見がある事も承知しております。それでも私にとってカーナビは必須装備なのでありますよ。と申しますのも最近のカーナビはVICSやETC2.0から得たリアルタイムの渋滞情報を元に、渋滞を加味した上で最短のルートを示してくれたり、事故による通行止め情報が入るや否や、推奨ルートを自動変更しナビゲートしてくれたりといった便利な機能があるからです。
単純な一本道であればさほど必要とされないでしょうけれども、首都高速道路のように、網の目に張り巡らされていて、しかも刻々と渋滞の状況が変化する場所では、渋滞を加味した自動再ルーティング機能付きのカーナビは本当に便利なのであります。目的地への予想到着時刻も分かりますしね。
ここで問題となるのが地図更新であります。VICSやETC2.0の渋滞情報は、最新地図の使用を前提として流されているので、例えば地図が古くて掲載されていない道路に関する渋滞情報を受信しても、カーナビ画面に表示出来ないのは当然ですし、また、地図が古くて新しく出来たETC出口が掲載されていない場合は、そのETC出口から一般道に逃げるといった自動再ルーティング機能は働きません。円滑な渋滞回避&最短ルート探索の為に、最新の地図データは必須なのであります。
Yas家のルーミー号は新車で購入してもうすぐ2年が経過致します。初めての車検まではあと1年間ありますけれども、ここで2023年秋版地図データ(2023年11月発売)に更新する事に致しました。22,000円はちょいとイタいですが、折角の渋滞回避機能が使えないのも勿体ない話。11月の定期点検時に最新の地図データをインストールして貰うように、ディーラーに連絡を入れたのでありました。あ〜あ、せめて地図更新が数千円程度なら半年に一回入れ替えるのになぁ。一回22,000円では、吝嗇な私には2年毎の更新が精一杯なのでありました〜。
【つづく】
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