り合いのお嬢さんのお話であります。東京駅構内を歩いていたところ「このカード貰ったんですけど自分は使わないのであなたにあげます」と見知らぬ男性に云われて、スターバックスのプリペイドカードを貰ったのだそう。ご本人は、儲かった〜と喜んでいたのですが、ちょっと待てよ。スタバのプリカなら金券屋で換金可能だし、そもそも見知らぬ人から金券を貰うって、どう考えても変じゃね?
カードの裏面を見せて貰うと、既にカードは使われているようで、セキュリティ用のスクラッチが削られていて、PINコードが見える状態になっています。「当然、このスクラッチはあなたが削ったんだよね?」と確認すると、なんと貰った時には既に削られていたというではありませんか。むむむ、これは犯罪の匂い!!
スタバのプリペイドカードは、PINコードをマイページに登録する事で、使われた日付、使われた店舗、使われた金額を確認出来る仕様になっています。購入時にこのPINコードは見えないようになっていて、スクラッチを削る事で初めて確認が可能。私の知り合いのお嬢さんが知らない男から譲り受けたスタバのプリカは既にスクラッチが削られていたとの事ですから、当該カードは既にその男のマイページに登録されている可能性があって、だとしたら彼女がいつどこのスタバの店舗でカードを使ったかをその男に逐一把握されている事になります。
最悪の場合、よく行く最寄りのスタバの店舗や何曜日によく立ち寄るかなどの行動を特定されて、待ち伏せを食うかも知れません。悪質なストーキングの可能性があるのです。
スタバのプリペイドカードを貰ったら、必ず裏面のPINコードを確認しましょう。スクラッチシールが削られていたら要注意です。
いやいやそれだけではありません。スクラッチ用のシールなんてアマゾン等でも簡単に入手可能。もしかしたらストーカーは一度スクラッチを削ってPINコードを確認し、その上でスクラッチシールを貼り直し、あなたにカードを渡す事だって可能なのですからな。
予期せぬところにセキュリティホールがあるものです。結局のところ知らない人からモノは貰っちゃイケないよ、というお話でありました。
【つづく】
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