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  キャンプ場での事故を防ぐ為に  

 

あり合わせの材料で作ってみました

 日、相模原の新戸キャンプ場にソロキャンに出掛けた時の事。コロナ禍という事もあり、また冬季という事もあり、場内は割と空いていて、テントを張っているのも、私と同じくソロキャンパーがほとんどでありました。ファミリー層やビギナーの方にはキツい季節。相模原と申しましても今の時期、夜は氷点下まで冷えますからね。ホームセンターで仕入れたスリーシーズン用の簡便な装備では、風邪を引くどころか低体温症の危険すらありますからなぁ。でもね、装備さえしっかりしていれば冬のキャンプは中々のオススメなのであります。夜中に大声出すようなビギナーもいませんし、虫に煩わされる事もありませんからね。

この紐をペグダウンする訳です

 夕方になるとあっという間に陽が沈み、急激に冷え込んで参ります。こうなると焚き火は最高であります。暖かいのは当然として、焚き火をイジっていると時間が経つのを忘れると申しますか、焚き火自体が大いなるリラクゼーションでありリクリエーションになるのであります。はっきり申し上げて、冬のソロキャンプは焚き火がその主たる目的であったり致します。

 少し離れたサイトに、私のように独りで焚き火をしているキャンパーがおりました。まだ明るい内にその方のサイトの前を通りかかった時に確認しておいたのですが、ピコグリルの焚き火台にヘリノックスの椅子という王道の装備。しかもヘリノックスはパラシュート用の生地をつかった超軽量タイプの高価なヤツ。焚き火を眺めながら、お一人で一杯呑んでいる様子であります。

 ワオ!と叫ぶ声に気付き、そちらを見てみますと、(くだん)のソロキャンパーがトイレにでも立とうとしたのでしょうか、焚き火を離れた途端にヘリノックスの椅子が風で飛ばされてしまったようなのであります。ヘリノックスの椅子は非常に軽く出来ていますから、人が座っていない状態では簡単に風に飛ばされてしまう事は想像に難くないとは云え、よりによって目の前の焚き火に突っ込まなくてもねぇ。

 ある程度の難燃性は確保されているのかも知れませんけれども、あれだけの薄い生地で、しかも赤く燃えさかる焚き火に突っ込んだのでは、ひとたまりもありません。ヘリノックスの椅子には、目測で直径ゆうに30cm程の大穴が開いておりました。

 それにしても何と恐ろしい光景でしょう。私も昨年のクリスマスにかみさんから買って貰いましたが、ヘリノックスの椅子は最低でも10,000円以上、材質やデザインによっては20,000円以上もする高価なギアであります。そのお宝が風に飛ばされ焚き火に突っ込み、一瞬でゴミになってしまうとは・・・。

 こうした悲劇を回避する為に、ヘリノックスの椅子をペグダウンする仕掛けをパラコード(パラシュート用のザイル)を用いて(こしら)えてみました。ごく簡単なモノですけれども、こうしたちょっとした工夫で事故が回避出来るのですから、試してみる価値は十分にあるでしょう。いやぁ、いっその事、ヘリノックスも純正でこうした装備を用意してくれれば良いのに・・・。それにしましても、目の前で自慢の椅子を燃やしてしまったソロキャンパーのお兄さんの悲痛な叫び声が、いまだに耳に残っておりますよ。皆さんも、超軽量の椅子をご利用の際は、万が一に備えてペグダウンしておきましょうね。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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