が学生だった頃は、CDプレイヤやアンプやスピーカで構成されるコンポーネントステレオで音楽を聴くのが一種のステータスでありました。最近はCDを購入する機会は減ってしまいました。ストリーミングのサブスクリプション契約が主流になってしまい、一見全ての機能がスマホに集約されているかのように思えます。しかし意外にも、昔に比べ、家の中は様々な細かい機材で溢れている事に気付きます。
例えば光モデムやWIFIルータやHUBなどの通信機器。昔の機器はそのほとんどが筐体内に安定化電源装置を持っており、AC100ボルトのコンセントに差すだけで使えたものであります。対して最近の機器は、主たる基板は直流電源で動作するものの筐体内に安定化電源装置を装備しておらず、一々不格好な電源アダプタを接続しなければならないものが多くなっています。
さてこうした電源アダプタでありますが、実はよく裏面の表示を見てみますと供給電圧も、許容アンペア数もまちまちですし、一見共通のように見える円筒形のジャックの形状も微妙に太さが異なる事に気付きます。万が一異なる電源アダプタを機器に接続してしまった場合、機器が故障してしまう可能性も大いにあるのです。特にキーボードなどの音楽機器は、ルータなどの通信機器とは極性が逆(中心がマイナス)になっている事も多く、十分な注意が必要です。
機器を購入した場合、まず初めに、電源アダプタにテプラで機器名を記入するようにしましょう。引っ越しの時は当然として、ちょっとした模様替えの際にも、電源アダプタを取り違える事で機器を壊してしまう事故を未然に防ぐ事が出来ます。えぇ間違いありません。何しろ私は、これで1000BaseTのスイッチングHUBを一瞬で壊しちまったんですから・・・。さ、今からでも遅くありません。電源アダプタに機器名を書く。これだけで不幸のどん底に落ちずに済むのであります。すぐに書こうぜ、いやまじで。
【つづく】
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