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横浜市瀬谷の海軍道路にて |
曜日にデブ号で海に出掛けて参りました。デブ号はファットバイクに分類される自転車で、元々は雪道や泥濘地や砂浜を安定して走る為に開発されたモノ。にもかかわらず、主な用途が街乗りと通勤ライドというのは、ちょっと悲し過ぎでありましょう。そこでこの日の目標を「デブ号で砂浜を走る」に設定。サイクルジャージとレーパンとヘルメットの正装で、デブ号を駆って出発でありま〜す。
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北鎌倉の建長寺下のトンネルにて |
町田に出て境川沿いを下り、R246付近から海軍道路で北鎌倉に向かおうと予定していたところ、旧グランベリーモール付近(南町田)の境川サイクリングロードで、後輪が突然のパンク。リムテープの端の処理が甘くバリが出ていて、そこにチューブが擦れて穴があいた模様。パッチを貼ってパンク修理自体は数分で完了したのですが、大変だったのはその後であります。小さな携帯ポンプをポンピングする事1,000回以上。時間にして実に30分もの間、ポンピングしっ放しでありますよ。取り敢えず、ぽよんぽよんレベルまでは空気が入りましたので、出発する事にします。デブ号はタイヤの空気量が大きい為、ぽよんぽよんレベルでもリム打ちパンクの心配はありませんからなぁ。
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鎌倉の由比ガ浜海水浴場 |
ちょっと後輪の空気が足りな気味の為、走行するとタイヤが変形するのが尻の感覚で分かります。接地面積が増える事で走行抵抗は明らかに増えた感じですけれども、逆に乗り心地は良くなりましたよ。
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遠くに見えるのは由比ガ浜です |
朝のうちは曇りで涼しかったのですが、鎌倉が近づくにつれ太陽が顔を出し始めました。やっぱ夏はこうでなくっちゃ!鎌倉女子大前を右折してしばらく進み、小袋谷の丁字路を左折した途端に渋滞しています。さすが観光地鎌倉!車列の左側を注意して進みます。
建長寺を左に見ながら下っていくと、鶴ヶ丘八幡宮前は凄い人出であります。お腹も空いて参りましたので、海鮮丼でも食べたいところ。鎌倉にはお洒落なお店がたくさんありますが、汗だくのサイクルジャージではどこに寄る事も出来ません。やむなく国道134号まで一気に下り、由比ヶ浜の海水浴場まで来ました。念願の砂浜であります。おお、タイヤが砂に埋まる事なく、ぽよんぽよんと揺れながらスムーズに走れます。これは快感!アスファルトのスロープから砂浜に降りる感覚は、あたかもホバークラフトのようであります。
デブ号を海の家に横付けして、やきそばとかき氷を頂きましたよ。サザンオールスターズの音楽が掛かる中、レジ横にはビーチボールや浮き輪が吊されていて、ちょっと昭和の雰囲気。こういうのが良いんだよなぁ。
湘南では、場所柄、ビーチクルーザと呼ばれるサーフボードを横に乗せて移動する自転車はチラホラ見ますけれども、デブ号のように5インチ級の太いタイヤの自転車はさすがに珍しい存在のようで、皆こちらをチラチラ見ておりましたぞ。
海沿いの国道134号は相変わらずの慢性的渋滞で、その脇をノロノロと進んでいきます。左側に海が広がり、暑いは暑いのですが、海からの風が気持ち良いのであります。正しい夏休みって感じ。稲村ヶ崎のダラダラ坂を越え、七里ヶ浜、鎌倉高校前とトコトコと進んでいきます。程なく江ノ島に到着。そこからは海を離れ、内陸に入って家路につきます。藤沢駅を過ぎ、藤沢橋の先から境川サイクリングロードに上がります。ここからはひたすら境川沿いを帰りました。
この日の走行距離は120Km。ロードバイクなら大した距離ではありませんけれども、ファットバイクのデブ号の走行抵抗は思いの外大きく、結構疲れました。パンクもしましたしね。雨の多かった今年の夏でありましたが、きちんと暑い日に出掛けられて、楽しゅう御座いました〜。
【つづく】
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