事で使っているメインマシンは、DELLコンピュータ製Intel Core i7ベースのWindows10 64bit Professional
Editionのデスクトップ機で、OSバージョンは現時点では最新の1703であります。先日、Windows Updateに「2017-07 x64
ベース システム用 Windows 10 Version 1703 の累積更新プログラム (KB4032188)」が掲載され、アップデートが指示されました。
マイクロソフトから提供されるこうした累積更新プログラムは、OSの機能追加のような大きな変更は含まれていない代わりに、ちょっとした改良やシステムの脆弱性の是正・修正が含まれていますから、セキュリティ的な観点からも、基本的にはアップデートを実行する必要があります。この日も普通にアップデートを許可し、画面の指示に従って再起動を掛けたのでありました。
ところが再起動後に「Windowsを構成しています・・・」と表示され、プログレスカウンタが98%に達したところで、突然画面が変わり、「Windowsの構成に失敗しました。更新を元に戻しています・・・」と表示され、ロールバックされてしまうではありませんか。
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KB4032188のスタンドアロン・インストーラ・パッケージ |
マイクロソフトのナレッジベースを当たったところ、「Windows Updateを実行する際、リムーバブル ディスク (ブルーレイ ディスク、DVD、CD)、メモリ
カード (CompactFlash カード、セキュア デジタル (SD) カード、メモリ スティック)、USB フラッシュ ドライブなどのすべてのリムーバブル
メディアをコンピューターから取り外す必要があります。」とありましたので、周辺機器を全て外して再度アップデートを試みましたが、やはり状況は変わりません。
続いて、https://support.microsoft.com/ja-jp/help/10164/fix-windows-update-errors のヘルプトピックに従い、Windows
Update トラブルシューティング・ツール wu170509.diagcab を入手し、走らせてみました。このツールは、元々、Windows
Update中に電源遮断等が発生したりして、ファイルバージョンの整合性がおかしくなった場合の自動修正ツールであります。累積更新プログラム KB4032188
が反映される前に何らかの不整合が発生していたのだと仮定すれば、このWindows Update トラブルシューティング・ツールを使う事で、事態は好転する筈。ところが、このツールを走らせた後に再度インストールを試みても、事態は変わらないのであります。これは参った〜。
Windows Updateは、普通にPCを使用していても、そのバックグラウンドでインストールが進むような並列処理アーキテクチャが採用されています。このバックグラウンド・インストール・システム自体に原因があるか、または、フォアグラウンドで動作している何らかのタスクと競合が発生しているか、という可能性くらいしかインストール不良の原因を思いつきません。
こうなれば最後の手段です。http://www.catalog.update.microsoft.com/Search.aspx?q=KB4032188
にアクセスして、KB4032188のスタンドアロン・インストーラ・パッケージを入手しました。このパッケージは、通常のバックグラウンドインストールではなく、フォアグラウンドでインストールを行なうソリューションです。windows10.0-kb4032188-x64_6ad9a3a45bf7c74c8b397b358ce21dd7a45f19b5.msu
というファイルをダウンロードし、実行を試みます。
あ〜、やっぱりダメです。はっきり云ってもう他の有効な手段を思いつきません。しかしこのままでは、特定の時刻になるとWindous Updateが自動実行され、KB4032188が自動的にインストールされてはエラーで中断しロールバックするという、しかもそれが毎日発生してしまうという、大変面倒な事になってしまいます。そこで
wushowhide.diagcab の登場です。このアプリケーションは、特定の Windous Update リビジョンをシステムから見えないようにするツールです。http://download.microsoft.com/download/f/2/2/f22d5fdb-59cd-4275-8c95-1be17bf70b21/wushowhide.diagcab
から入手可能ですぞ。
元々、KB4032188は、x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1703 の累積更新プログラムですから、今後、更なるWindows
10 Version 1703 の累積更新プログラムが発表されれば、それはKB4032188の機能を内包している筈。いわゆる大は小を兼ねるというヤツですな。
システムの脆弱性等が是正されないままであるのは不安が残りますが、それが解決されるのも時間の問題でしょうし、McAfeeなど外部からのハッキングを監視する別のソリューションも常駐させてありますから、短期間であれば問題ないでしょう。通常、こうした累積更新プログラムは、月2回のペースで発表されていますしね。
今回は、システムアップデートが上手く行かず、色々試した末に、結果、今回の更新を諦めた、というお話でありました。あ〜疲れた。
【つづく】
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