近、URIBOZのともちん氏がカメラを手に入れたとの事。「最近全然使っていないけど私もミノルタα7700i(35mmフィルム一眼)とニコンD50(デジタル一眼)を持ってま〜す」、なんて話をしたのですけれど、全然使わないのも機械が可哀想ですし、正月休みで北海道から下の息子が帰省してきた事もあり、彼に2台とも譲ってしまいました。200mmと300mmの交換レンズも全部含んで1万円ポッキリは大特価でしょう。Yas家では、親子とは云えこうした趣味のモノについてはきちんと対価を支払うのが家訓なのでありますよ。ま、ほとんどロハでくれてやったようなもんですが、そこはホレ、けじめという奴であります。
一眼レフカメラ2台を北海道にドナドナし、うちにあるカメラはスマホだけとなりました。一眼はめちゃくちゃ使い勝手が良く性能も高い代わりに、重くて中々お出掛けに持って行く気になりません。自撮りも、基本的に三脚立てるしかありませんしね。それでも、家にちゃんとしたカメラが無いのも寂しいので(有っても実際にはほとんど使わない癖に)、ニコンのサイトを見てみました。最新型はD5600と云うのですね。ドナドナマシンはD50ですから、いつの間にか型番が112倍(!)になっていました〜。と、スペックを見てビックリ!39点オートフォーカスシステム搭載で6000×4000ピクセルですと〜!!!いつからデジカメはこんなに高性能になったんだ!
これだけの性能が普通にその辺で買えるとなりますと、迂闊にピースサインなんて出来ませんな。以前、イオン銀行が指紋認証のみで(カードも暗証番号も通帳もはんこも無しで)口座にアクセス出来るATMを整備する件に関する懸念について書かせて頂きましたけれど、マジでこりゃマズい。これだけの画素数と高度なオートフォーカス機能があれば、ポートレート写真を拡大の上画像処理して指紋を複製する事も十分に可能でしょう。6000×4000って、ちょっと普通じゃありませんぜ!
ピースサインをする被写体の指紋を読みとろうとすれば、これはもう一番ブレやすい箇所でありますから、絞りを開けてシャッタースピードを上げる必要がありましょう。すると当然ながら被写界深度は浅くなります。最近のオートフォーカスは人間の顔をAIが認識し、そこに自動でフォーカスしてくるのが当たり前。指紋の流出を避ける為にはピースサインを出す際あえて手を振ってブレさせるか、グンと前に腕を突き出して顔との距離の差を稼ぐ事で有効な被写界深度の外に手のひらを持って行くしかなさそうです。
セキュリティの事を考えると迂闊にピースサインも出来ないとは、いやはや難儀な世の中になったものであります。
【つづく】
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