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  読書という名の贅沢  

 物欲

 味というモノは一般的にお金が掛かります。他人から見れば完全に無駄遣いとしか思えない対象に、信じられない金額を投入してもへっちゃら。しかもいくら支払っても満足に至る事はほとんど無く、出資額には際限が無いのであります。

 私はロードバイクを趣味としております。所有するピンク号はフルオーダー自転車という事もあり、一般的な自転車価格とは比較にならない予算が投じられています。趣味となると金銭感覚が麻痺してしまうのでしょうな。程久保基地(自宅)の二階のトレーニング部屋のローラー台に常時設置され、ローラートレーニング専用車となっているピナレロ号も、ピンク号よりは遙かに安価とは云え、購入価格は20万円を軽く越えておりました。

 この様に趣味というモノは家計の敵である訳です。ピナレロ号を購入した頃は、ペダルやサドルやハンドルや、それらを支えるシートポストやハンドルポストなどを購入しては付け替え、購入しては付け替えと、一種着せかえ人形的な事をして浪費を繰り返しておりました。ホイールもフルクラム製に買い換えましたしね。結局それらの行為をもってしても、完全に満足のいく組み合わせやセッティングは見つからず、結果としてピンク号をオーダーする事になったのであります。ピンク号は全ての寸法や好みや乗車姿勢や主な使用目的を元に、マングローブバイクスの大将と打ち合わせの上、仕様を詰めていきましたましたので、マスプロダクト品のピナレロ号とは異なり、変更すべきところが全く見つからない、私にとって完璧な自転車となったのでありました。仕様変更の必要性を感じないからでしょうか、幸いにして自転車の部品や自転車本体に対する物欲は、最近は沈静化の様相を呈していて、購入するのはもっぱらタイヤやチューブといった消耗品類が主となっています。

 自転車に掛かる費用が抑えられてきますと、次にクローズアップされるのは、私の場合は書籍費でありましょう。乙女座のA型という事もあって、見掛けに寄らず几帳面な部分を持ち合わせておりまして、きちんと読書ノートに読了した本の記録を残していたりします。ちなみに過去1年間の記録を以下に書き出してみましょう。

新規購入→読了 書籍一覧
No. 読了日 作者 題名 出版社
1 2014-11-01 湊かなえ Nのために 東京創元社
2 2014-11-02 葉室麟 蜩ノ記 祥伝社
3 2014-11-03 小堺正記 老犬クー太18歳 文藝春秋
4 2014-11-04 大野更紗 シャバはつらいよ ポプラ社
5 2014-11-07 小嶋陽太郎 気障でけっこうです 角川書店
6 2014-11-10 ジャン=ドミニック・ボービー 潜水服は蝶の夢を見る 講談社
7 2014-11-11 高野文子 ドミトリーともきんす 中央公論新社
8 2014-11-12 百田尚樹 殉愛 幻冬舎
9 2014-11-14 筒井康隆 創作の極意と掟 講談社
10 2014-11-16 森沢明夫 海を抱いたビー玉 山海堂
11 2014-11-17 三上延 ビブリア古書堂の事件手帳  メディアワークス文庫
12 2014-11-18 三上延 ビブリア古書堂の事件手帳2 メディアワークス文庫
13 2014-11-19 三上延 ビブリア古書堂の事件手帳3 メディアワークス文庫
14 2014-11-20 三上延 ビブリア古書堂の事件手帳4 メディアワークス文庫
15 2015-11-21 三上延 ビブリア古書堂の事件手帳5 メディアワークス文庫
16 2015-11-24 森沢明夫 あなたへ 幻冬舎文庫
17 2014-11-25 浅田次郎 神坐す山の物語 双葉社
18 2014-11-26 森沢明夫 津軽百年食堂 小学館
19 2014-11-27 森沢明夫 青森ドロップキッカーズ 小学館
20 2014-11-28 森沢明夫 ライアの祈り 小学館
21 2014-12-01 ロバートFヤング たんぽぽ娘 復刊ドットコム
22 2014-12-02 森沢明夫 夏美のホタル 角川書店
23 2014-12-03 椎名誠 新宿遊牧民 講談社
24 2014-12-04 森沢明夫 ヒカルの卵 徳間書店
25 2014-12-05 森沢明夫 癒し屋キリコの約束 幻冬舎
26 2014-12-08 森沢明夫 あおぞらビール 双葉文庫
27 2014-12-09 森沢明夫 大事なことほど小声でささやく 幻冬舎
28 2014-12-15 森沢明夫 ゆうぞらビール 双葉文庫
29 2014-12-19 森沢明夫 ミーコの宝箱 光文社
30 2014-12-21 水野敬也 人生はZOOっと楽しい 文響社
31 2015-01-04 三上延 ビブリア古書堂の事件手帳6 メディアワークス文庫
32 2015-01-06 谷川俊太郎 おやすみ神たち ナナロク社
33 2015-01-12 東川篤哉 探偵少女アリサの事件簿 幻冬舎
34 2015-01-13 柚木麻子 ねじまき片想い 東京創元社
35 2015-01-14 東直子 いつか来た町 PHP研究所
36 2015-01-19 西加奈子 サラバ!(上) 小学館
37 2015-01-20 西加奈子 サラバ!(下) 小学館
38 2015-01-23 東直子 いとの森の家 ポプラ社
39 2015-01-26 中村航・中田永一 僕は小説が書けない 角川書店
40 2015-01-29 小野正嗣 九年前の祈り 講談社
41 2015-02-02 東直子 薬屋のタバサ 新潮社
42 2015-02-05 西加奈子 さくら 小学館
43 2015-02-06 西加奈子 白いしるし 新潮社
44 2015-02-09 東直子 さようなら窓 マガジンハウス
45 2015-02-10 西加奈子 炎上する君 角川書店
46 2015-02-16 西加奈子 地下の鳩 文藝春秋
47 2015-02-17 ブルボン小林 増補版ぐっとくる題名 中公文庫
48 2015-02-18 七月隆文 ぼくは明日、昨日のきみとデートする 宝島社文庫
49 2015-02-19 加藤千恵 密の残り 角川文庫
50 2015-02-20 東直子 とりつくしま ちくま文庫
51 2015-02-23 中田永一 くちびるに歌を 小学館文庫
52 2015-02-24 浅田次郎 王妃の館(上) 集英社
53 2015-02-25 浅田次郎 王妃の館(下) 集英社
54 2015-02-26 水野敬也 夢をかなえるゾウ3  飛鳥新社
55 2015-02-27 市川拓司 壊れた自転車でぼくはゆく 朝日新聞出版
56 2015-03-02 夏川草介 神様のカルテ0 小学館
57 2015-03-09 森見登美彦 有頂天家族二代目の帰朝 幻冬舎
58 2015-03-17 さだまさし 風に立つライオン 幻冬舎文庫
59 2015-03-24 川上弘美 光ってみえるもの、あれは 中央公論新社
60 2015-03-25 さだまさし おばあちゃんのおにぎり くもん出版
61 2015-03-26 又吉直樹 火花 文藝春秋
62 2015-03-27 さだまさし まほろばの国で 毎日新聞社
63 2015-04-03 岡崎照男 パパラギ 立風書房
64 2015-04-06 さだまさし 解夏 幻冬舎
65 2015-04-07 彩瀬まる 桜の下で待っている 実業之日本社
66 2015-04-10 松田青子 英子の森 河出書房新社
67 2015-04-17 小池昌代 転生回遊女 小学館
68 2015-04-23 筒井康隆 壊れかた指南 文藝春秋
69 2015-04-27 市川拓司 恋愛寫眞 もうひとつの物語 小学館
70 2015-05-13 上橋菜穂子 鹿の王(上)生き残った者 角川書店
71 2015-05-14 上橋菜穂子 鹿の王(下)還っていく者 角川書店
72 2015-05-18 市川拓司 ぼくの手はきみのために 角川書店
73 2015-05-25 上橋菜穂子 精霊の守り人 偕成社
74 2015-05-27 市川拓司 世界中が雨だったら 新潮社
75 2015-06-09 高木のぶ子 マイマイ新子 マガジンハウス
76 2015-06-15 筒井康隆 銀齢の果て 新潮社
77 2015-06-18 筒井康隆 愛のひだりがわ 岩波書店
78 2015-06-22 百瀬しのぶ 海街diary 小学館ジュニア文庫
79 2015-06-24 ドリアン助川 あん ポプラ社
80 2015-06-29 久保田沙耶 漂流郵便局 小学館
81 2015-07-01 住野よる 君の膵臓をたべたい 双葉社
82 2015-07-06 額賀澪 ヒトリコ 小学館
83 2015-07-07 加藤シゲアキ ピンクとグレー 角川書店
84 2015-07-10 額賀澪 屋上のウインドノーツ 文藝春秋
85 2015-07-13 加藤シゲアキ 傘をもたない蟻たちは 角川書店
86 2015-07-14 Cダグラス・ラミス 池田香代子 世界がもし100人の村だったら マガジンハウス
87 2015-07-15 田口ランディ 富士山 文藝春秋
88 2015-07-20 水野敬也 四つ話のクローバー 文響社
89 2015-07-22 東山彰良 講談社
90 2015-07-24 群ようこ かもめ食堂 幻冬舎
91 2015-07-25 ドリアン助川 多摩川物語 ポプラ文庫
92 2015-08-04 慎武宏・河鐘基 ヤバいLINE 光文社新書
93 2015-08-10 小澤征良 そら いろいろ 新潮社
94 2015-08-11 さだまさし 眉山 幻冬舎
95 2015-08-12 加藤千恵 あとは泣くだけ 集英社
96 2015-08-13 藤谷治 いつか棺桶はやってくる 小学館
97 2015-08-14 藤谷治 またたび峠 小学館
98 2015-08-15 河崎愛美 あなたへ 小学館
99 2015-08-16 佐久本庸介 青春ロボット ディスカヴァートゥエンティワン
100 2015-08-17 羽田圭介 スクラップ・アンド・ビルド 文藝春秋
101 2015-08-21 椎名誠 波のむこうのかくれ島 新潮社
102 2015-08-25 宮下奈都 遠くの声に耳を澄ませて 新潮社
103 2015-08-29 小嶋陽太郎 火星の話 角川書店
104 2015-09-01 上橋菜穂子 明日は、いずこの空の下 講談社
105 2015-09-02 五木寛之 蒼ざめた馬を見よ 作品集1/24 文藝春秋
106 2015-09-03 有川浩 図書館戦争 アスキーメディアワークス
107 2015-09-07 五木寛之 霧のカレリア 作品集2/24 文藝春秋
108 2015-09-07 有川浩 図書館内乱 アスキーメディアワークス
109 2015-09-14 五木寛之 青年は荒野をめざす 作品集3/24 文藝春秋
110 2015-09-15 有川浩 図書館危機 アスキーメディアワークス
111 2015-09-16 五木寛之 第三演出室 作品集4/24 文藝春秋
112 2015-09-17 有川浩 図書館革命 メディアワークス
113 2015-09-18 五木寛之 ソフィアの秋 作品集5/24 文藝春秋
114 2015-09-21 有川浩 別冊図書館戦争I アスキーメディアワークス
115 2015-09-22 五木寛之 涙の河をふり返れ 作品集6/24 文藝春秋
116 2015-09-23 有川浩 別冊図書館戦争II アスキーメディアワークス
117 2015-09-24 五木寛之 内灘夫人 作品集7/24 文藝春秋
118 2015-09-28 七月隆文 君にさよならをいわない 宝島社文庫
119 2015-10-01 五木寛之 風に吹かれて 作品集8/24 文藝春秋
120 2015-10-05 板坂元 紳士の美学 PHP研究所
121 2015-10-06 福田和代 碧空のカノン 光文社
122 2015-10-08 五木寛之 モルダウの重き流れに 作品集9/24 文藝春秋
123 2015-10-12 福田和代 群青のカノン 光文社
124 2015-10-16 五木寛之 青春の門 作品集10/24 文藝春秋
125 2015-10-20 村上春樹 職業としての小説家 スイッチパブリッシング
126 2015-10-26 五木寛之 ヒットラーの遺産 作品集11/24 文藝春秋
127 2015-10-30 長野まゆみ 夏帽子 作品社
128 2015-11-06 五木寛之 恋歌 作品集12/24 文藝春秋
129 2015-11-09 西加奈子 まにまに KADOKAWA
130 2015-11-10 近藤史恵 サクリファイス 新潮社

 こうして一覧形式で書き出してみますと、自分の事ながら、そら恐ろしい気がして参ります。だってこの一覧には再読は含まれていないのですよ。例えば、ノートには「2015-04-22 伊谷純一郎 アフリカ紀行〜ミオンボ林の彼方〜 講談社学術文庫 再読」と記されています。4月22日に書庫の中にあったこの本を再読し読了したという記録です。しかし、上の表には4月22日の記録はありません。上の表は、こうした再読を含まず、新たに購入し読了したモノだけのリストなのです。勿論、全てを新刊として購入している訳ではありません。古書店もよく利用致します。しかし、いくら中古と申しましてもそれなりのお値段は掛かりますから、私が一年にどれ程の浪費行為に走っているかが、お分かり頂ける事でしょう。ちなみに学生時代は別でしたけれども、基本的に私は図書館を利用しません。全て買って読んで所蔵する派であります。本を借りるという習慣が無いのです。

 それにしても1年間に購入し読了する書籍だけで120冊〜130冊程度。これだけでも3日に1冊ペースだというのに、これ以外に相当数の再読をしていて、合計の読書時間はかなりのものであると推察されます。こうしてみますと、私がテレビの地上波放送をほとんど観ないのは、興味をそそられる番組がほとんど存在しないという以前に、そもそも観る時間が無いのだな、と再認識した次第。やべ〜。それにしても、こりゃ、もの凄い書籍費だぜ〜!Kazちゃん、お金ばかり遣ってゴメンね。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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