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  猫どもの狩猟本能  

 徒然

普段はダラダラ過ごしている
ゆず(左)とみみ(みぎ)

 ちの猫ども、スコティッシュフォールドの ゆず♀と、アメリカンショートヘアの みみ♀は、普段はダラダラと過ごしています。そもそも自身を猫と認識しているのかも怪しい位。両者とも生まれてすぐにYas家に貰われてきましたし、完全に室内飼いですから、野生の経験はゼロなのであります。

本能を剥き出しにし
ウッドデッキのセミを見張る猫ども

 もし仮に、彼女たちが野良猫として、家を出て自力で生きていかねばならない状況に置かれたとしたら、すぐにギブアップする事になるでしょう。朝晩きちんとご飯が貰えて、家の中を気の向くまま自由に移動し、犬のこむぎと遊び、お布団で寝る彼女たちは、生物としての生活力は低い反面、一切の不安なく、楽しく暮らしています。いわば野生と対極の生き方をしてるって訳。

 ところが動物の本能というのは凄いモノなのですねぇ。ウッドデッキに鳥が飛んできたり、虫を見つけたりすると、途端に「う・か・か・か・か・か」と唸りながら戦闘態勢に入ってしまうのです。二人とも生まれてすぐに親猫から離れてYas家に来たのですから、狩りの方法を教わった事など一度も無い筈なのに・・・。まさに本能のなせる(わざ)でありましょう。

 先日の事。アブラゼミが網戸にぶつかってウッドデッキに落ち、ジジジジと声を発した途端、それまで居眠りしていた猫どもが一瞬にして窓際に駆け寄りました。そのままジッとそのセミの動向を見張っているではありませんか。彼女らの眼は完全に野生のソレに豹変しています。このセミを猫どもに引き渡せば、噛みついて離さなくなってしまう事は間違いありません。以前みみがセミを捕まえた際、凄い力で噛んだまま離さなくなって、取り上げるのに往生した事が御座いました。セミの為を思えば、ここは絶対に網戸を開けるべきではないでしょう。

 セミが体勢を立て直して再び飛んでいくまでの間、みみとゆずはずっと臨戦態勢を取り続けていて、こういう野生に近い本気の姿を目の当たりにしますと、彼女らも一応は虎やライオンの親戚筋に当たるのだという事実を、まざまざと思い知らされたのでありました。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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