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週1便、土曜日の8時26分のみであります |
が日野市民の足として、完全に定着している多摩都市モノレール。上北台−多摩センター間が開通したのは2000年1月といいますから、ちょうど16年目に入ったところであります。東京都、西武鉄道、京王電鉄、小田急電鉄の出資による第三セクター方式の経営形態と云いつつ、東京都79.87%、西武鉄道4.71%、京王電鉄2.62%、小田急電鉄1.57%という出資比率ですので、「ほぼ都営モノレール」と呼んでも差し支えない位の感じであります。
我が程久保基地は、多摩都市モノレールの程久保駅と多摩動物公園駅のちょうど中間に位置していて、どちらの駅へも300mの距離。多摩動物公園には、モノレールだけではなく京王動物園線も乗り入れています。八王子や新宿に出掛ける際は、京王動物園線で高幡不動駅に出て、京王線に乗り換えればすぐですし、立川や多摩センターに出掛ける際は、モノレールが便利。勿論、モノレールで高幡不動に出て京王線に乗り換える事も可能ですけれども、乗り継ぎ料金が割高なのと、高幡不動駅構内の移動距離が長いので、高幡不動から先も京王線を利用する場合は、はじめから京王動物園線を使った方が安くて便利なのであります。
このように、東京都内とは思えない程の田舎である癖に、我が程久保基地は、中々交通至便な立地なのでありました。駅が近い為、普段バスは全く使いません。バスターミナルは鉄道の主要駅に設置されており、多摩センター駅、高幡不動駅、立川駅、聖蹟桜ヶ丘駅、八王子駅、日野駅までは電車で移動して、そこからバスに乗り換える方式であります。バスは、鉄道やモノレールが網羅していないエリアを補完する形で運行されています。いわば電車が主要な血管、バスが毛細血管を担当している感じとでも申しましょうか。
先日、モノレール下の道を犬のこむぎと散歩しておりますと、程久保基地にほど近い中程久保に、京王バスのバス停があるのを発見しました。はて。モノレール下の道路を路線バスが走っている所など一度も見た事がありません。バス停には、【高11系】高幡不動駅発、多摩動物公園駅行、と書かれています。あれれ、やっぱり多摩都市モノレールと京王動物園線の両方と思いっきり被っているではありませんか。しかも!時刻表を見ると、何と!!、週に1本しかバスがありません。何じゃこりゃ!!?
週に1便だけ、土曜日の朝8時26分にバスが通るだけのバス停。しかもその路線は、多摩都市モノレールとも京王動物園線とも被っています。路線距離はたったの2Km弱で運行時間は7分間。おそらく路線許可の維持の為だけに運行されているのだと思われますが、何とも不思議なバス路線であります。今度、話のタネに乗ってみようかなぁ。
【つづく】
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