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  シャワーの規格の複雑さ  

 

 風呂場のシャワーヘッドからの水漏れが気になったので、自分で交換してみる事に致しました。カランを締めればお湯の供給は正常に止まりますから、シャワーヘッド単体の問題と思われます。漏れると云ってもシャワーヘッド内部にたまっている分の水のみ。お湯や水が出っ放しになっちゃう訳ではありませんので、見た目が悪いだけでさしたる実害は無いのですけれども、漏れる、という語感からして余り縁起の良いものでもないでしょう。部品代だけならば数千円の事ですし、こういうモノはさっさと修理するに限ります。今回はシャワーヘッドとホースの接続部(図のBの部分)からの漏れである事ははっきりしていて、しかし原因がヘッドにあるのかホースにあるのかまでは分かりませんでしたから、ヘッドだけでなくホースごと交換する事に致しました。

 混合栓とホースを接続するジョイントの形式など全く意識せず、カインズホーム町田店に出掛けてみてビックリ!!実に多くの仕様が存在する事が判明しました。図のAの部分の接続のお話でありますよ。カインズホームで取り扱いのある、ジョイントの規格を挙げてみましょう。

規格 対応メーカー
G1/2 INAX、KAKUDAI、SAN-EI、MYM、YUKO用
W19山24 TOTO通常用
W24山20 TOTO大口径用
M24×1.5 TOTOニュージョイ専用
M22×2.0 KVK用
M23×1.5 ミズタニ用
M22×1.5 東京ガス用
W21山18 YUK0 2001年以前製品用

 何という統一性の無さ!実に8種類もあります。念の為、外したホースを持ってきていて大正解でした。現物を比較して、取り敢えずうちの混合栓はG1/2形式である事が分かり、KAKUDAI製のホースとシャワーヘッドのセットを無事に購入出来ました。交換自体はネジを締め込むだけですのであっという間に完了。水漏れに関してはこれで一件落着であります。

 それにしてもお風呂場のシャワーなんて、日本中のほとんど全ての家屋に導入されている設備なのですから、当然、統一規格が存在すると思っていました。まさか8種類もの規格が乱立している状態とは想像だに出来ませんでしたよ。メーカーや機種によって水圧や流量に大きな違いが有るとも思えませんし、何故、規格の共通化を図らないのでしょうか。

 細かい部品、例えばパッキン一つ一つまで統一しろと云っているのではありません。機能やデザインの独自性を打ち出す為にも、少なくともメーカ独自の工夫の余地は確保しておくべきだと思います。ただ、混合栓とホースの接続方式とか、ホースとシャワーヘッドの接続方式といった基本的なインターフェース部分は、共通化されてしかるべきであろうと思うのです。

 穿(うが)った見方をすれば、このように規格を複雑化する事で素人による修理を困難にし、水道屋さんや設備屋さんの仕事を守ろうとしているようにも感じないでもありません。いわゆる業界標準ってヤツを、早いとこ制定して貰いたいもんであります。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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