蔵庫のすみで忘れられていた緑茶の缶。中のお茶っ葉を観察しますと、色は至って普通なのですが、嗅いでみても全然香りがしません。煎れて飲んでも、きっと美味くねぇだろうなぁ。でも、そのまま捨てちゃうのは、ちょっと勿体無い感じが致します。
そうだYasちゃん、これ、お茶風呂にしちゃおうか。かみさんが突然そんな事云い出しました。え？お茶風呂って何？
かみさん曰く、布の袋にお茶っ葉を入れて、お風呂に投入するのだそうであります。ああ、ようは巨大なティーバッグって訳ね。かみさんの知り合いで、頻繁にこうしたお茶風呂を沸かすうちがあるそうで、その方は肌がつやつやなんだそう。へ〜お茶ね。お茶っ葉をわざわざ買ってお茶風呂にするのは贅沢が過ぎる気がしますけれども、どうせ捨てちゃう筈のお茶っ葉なら良いよね。
飲むには古くて香りが飛んでしまっているお茶っ葉でありますが、お風呂に入れると、なるほどこりゃ良いや！お湯は割とサラサラしています。仄かな香りで、鼻が通って息が楽になる感じ。それに不思議な事に、お風呂に入っていると、みるみるお湯の色が茶色く変わってくるのです。タンニンが酸化しているのかなぁ。詳しくは分かりませんけれども、何らかの化学変化が起こっているようでありますよ。
お風呂から上がっても、ポカポカする感じが長続きしていて、まるで温泉に入った後みたい。そういえばロンドンのお土産で、貰ったまま忘れてしまっていた紅茶が確かどこかにあった筈。今度はこいつで紅茶風呂を試してみようかなぁ。
【つづく】
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お茶風呂はいかが？ 
