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MOCREO製
防水Bluetoothスピーカ |
のところ急に寒くなって参りました。仕事が終わって帰宅するのは夜の12時前。仕事場はスクータで10分程のところにありますけれども、体が冷え切るには十分な距離であります。
帰宅してまず最初にお風呂に入ります。頭と体を洗い、熱めの湯船に浸ります。ヴぇ〜、と思わず声の出る心地良さ。やっぱ寒い日はお風呂に限るねぇ。私は元来、長湯なたちでありました。ところが最近、長い時間湯船に入っている事が出来ない体質になっちまっていたのであります。
私はトイレの中や電車の中や喫茶店などで、ボ〜っと時間を過ごす事が大の苦手。いつでもどこでも活字が必要なのです。まさに活字中毒者。お風呂も例外ではありません。湯船に半分蓋をして、そこにバスタオルを敷いて、本が濡れないようにしながら読書するのは、私にとって至福の時間でありました。温めのお湯に長時間入ってフルに一冊読み切るのも好きでしたし、熱めのお湯でダラダラ汗をかきながら短編に没頭するのも、乙なものでありました。植松黎著「ポケットジョーク」シリーズや、星新一のショートショート、團伊玖磨のエッセイ集「パイプのけむり」シリーズなど、長きに渡り風呂場の愛読書であったのです。
長湯の話を過去形で書かなければならなくなったのは、ずばり老眼が進んだせいであります。Yas家の風呂は、リラックス出来るように照明が暗めになっています。暗めの場所で小さな活字を追うとなりますと老眼鏡は必須となります。しかしお風呂とメガネの相性は最悪で、すぐに曇ってしまいますから、結果として入浴中の読書は敵わず、最近はいわゆる烏の行水状態になってしまっていたのであります。
夏の間はシャワーでも十分としても、寒くなって来た以上、ある程度はゆっくり暖まった方が健康的である事は間違いないでしょう。そんな訳で、風呂場で音楽やラジオ放送を楽しむ作戦を考えてみる事にしたのであります。
アマゾンを探してみたところ、たくさんの種類の防滴防水Bluetoothスピーカがラインナップされているではありませんか。「風呂場スピーカ」という家電ジャンルが存在しているとは知りませんでした。私と似たようなの欲求を持つ方は意外に多いのですなぁ。お風呂に浮かべてイルミネーション機能を楽しむ事の出来る球形のスピーカや、インテリアとしての意匠を凝らしたモノもありましたけれども、今回は最もシンプルで実用的な機能に絞ったモノを選びました。スマートフォンやiPadやPCと、Bluetoothで無線通信するタイプのデバイスです。マイクも内蔵していて、音楽を聞いている最中スマホに着信があると、お風呂に居ながらハンズフリー通話が出来ます。音楽の再生や一時停止や曲送りも、スマホに触らなくてもスピーカ本体についているスイッチからリモートで制御可能。しかもマイクロSDHCカードスロットを備えていて、ここにMP3形式データをインストールすれば、スマホなどの母艦が無くとも、スタンドアロンでの音楽再生もOK。電源は内蔵式のリチウムイオンバッテリーで、USBポートから充電するタイプです。必要にして十分な機能であります。
これさえあれば、スマホは安全な別の部屋に置いたまま、風呂場で音楽を楽しめます。スマホにインストール済みのMP3データを再生するにとどまらず、Tuneln
Radio 等のアプリケーションを利用すれば、WIFI経由で世界中のインターネットラジオ局の放送を聞く事も出来るのです。ここまでの機能が搭載されて2,638円は、十分にリーズナブルでありましょう。あまりの安さ故、その性能に対して半信半疑であったのですが、いやいや中々良く出来たデバイスでありますぞ。お陰でお風呂でゆっくり暖まる事が出来そうです。
【つづく】
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