の仕事はお昼過ぎから夜遅くまでですから、就労時間帯的には「準夜勤」という表現が一番しっくりきます。帰宅は夜11時過ぎ。それからお風呂に入って夕飯を食べます。夜中の食事は肥満に直結するのは分かっちゃいるのですが、仕事中には一切食べられない事もあって、どうしてもこの時間になってしまうのです。
一方かみさんは美容と健康とを考えて、息子とともに早くに夕食を摂りますから、こんな夜中に夕飯を食べるのは私だけであります。独りぼっちの食事ではあまりにも寂し過ぎるってんで、かみさんは軽くお菓子をツマみながら、私の食事に付き合ってくれます。いわゆる家カフェタイムです。録画してあったテレビ番組を一緒に観る事もありますし、音楽を低い音量で流して二人でお喋りする事もあります。普段から活字中毒気味の私でありますけれども、夕食の後のゴールデンタイムに読書をする事は、実はほとんどありません。家カフェの時間は貴重な夫婦の時間。ですからこの時間に読書する事は、敢えて自粛して参りました。一応、かみさんに対する、ささやかなる配慮のつもりなんでありますよ。
ところが最近、この家カフェタイムに変化が現れて参りました。コーヒーを飲みながらかみさんと一緒に過ごすのはいつもと変わらないのですが、実はかみさんも私もそれぞれ読書している、というパターンが増えてきたのであります。さすが読書の秋でありますなぁ。それぞれに読書すると申しましても同じテーブルでの事。当然のように、コーヒーを淹れ、お菓子をツマみながらですので、夫婦で別の事をしているという感じではありません。普段あまり本を読まないかみさんですが、彼女は今、百田尚樹に夢中。最新刊「フォルトゥナの瞳」を読了後、現在は「モンスター」を読んでいるところです。最新刊も含めて、私は氏の著作は全て読んでいますから、「Yasちゃん、絶対に結末を云わないでね」とかみさんから厳重に釘を刺されております。フフ。そんな事しないってば。
秋の夜長、夫婦一緒にリビングのテーブルでそれぞれ読書をするのって、中々良いもんですぞ。でも結局、夜中にお菓子を食べちゃうんで、ダイエット的には台無しなんですがね。
【つづく】
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