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2Fの部屋から中庭を眺めます。
室内に池や滝がある凝った造り。 |
野県で独り暮らしをしている、かみさんの母ちゃんの誕生日だっていうんで、ささやかながらお祝いをしようと考えたのであります。かみさんは先発隊として金曜日の午前中に長野県の実家に車で移動。私は金曜の夜中まで仕事でしたので、土曜の朝一の中央道高速バスで諏訪へ向かいました。
かみさんの実家は桜で有名な高遠に御座います。諏訪までは車で1時間ほどの距離。バスの到着時刻に合わせて出てきてもらいましたよ。たまにはこうした外での待ち合わせも乙なものですなぁ。
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諏訪大社の手水舎。
よく見ると「御神湯」と表示が。
火傷に注意して下さいネ。 |
バスは渋滞の影響で約30分遅れて上諏訪駅に到着。かみさんとお袋さんは既に駅で私を待ってくれておりました。さて車に乗り換えて上諏訪温泉浜の湯へ移動であります。
上諏訪駅から車で5分ほどの浜の湯は、結婚式も行える割と格式の高い日本旅館であります。今日は、温泉と京懐石がセットになった日帰り利用パックを予約してあるのです。11時から4時間、食事以外の時間もゆっくり個室でくつろぐ事が出来ます。
浜の湯は建物の中に池や滝が配された洒落た造り。築30年との事ですが古さなど微塵も感じさせません。掃除がぴしっと行き届いていて、あらゆる部分が清潔感に溢れています。楽天トラベルのランキング上位をキープしているのも納得でありますな。
まずはお風呂へ。お昼と云う事もありお風呂はガラガラです。そりゃそうですよね、チェックアウト時間を過ぎてチェックイン時間前なのですから。日帰り利用は、こうしたいわば空白の時間を活用するビジネスモデルなのでしょう。うまい事を考えるものですなぁ。
上諏訪温泉特有の透明で無臭でトロリとした熱めの湯にゆったり浸かります。至福。お風呂もピカピカで気持ちが良い事この上なしでありますよ。
ゆっくり1時間ほどお風呂で過ごし、部屋に戻るといよいよ食事であります。うわぁ、凝った器に美味しいものがたくさん盛り付けられています。何を食べても美味しい!これで一杯ヤレれば最高なんでしょうが今日は運転がありますからね、お茶で我慢でありますよ。料理は次々に運ばれて参ります。お刺身も新鮮だし、揚げ物も最高。ご飯と味噌汁の後は、桃のデザートまで出て、まさに満腹であります。パンフレットには「軽めの京懐石」と載っておりましたが、いやいや十分なボリュームでありますぞ。
食後は部屋でゴロゴロして過ごします。個室ですから何の気兼ねも不要。障子を開けると、池の広がる1Fのロビーが見渡せます。時間がゆっくり流れるような感覚。お袋さんもこの誕生日プレゼントを喜んでくれたようであります。
かな〜りゆっくりダラダラ過ごしたにも関わらず、まだ3時前。さて、折角諏訪まで来ているのですから、諏訪大社にでもお参りにいきましょうかね。
ご存じの通り諏訪大社は、上社前宮、上社本宮、下社秋宮、下社春宮の4つに分かれています。今回は下諏訪にある下社秋宮にお参りする事にしました。敷地としてはそれ程広くはありませんけれども、重厚な造りには風格が感じられます。ここで参拝の際の注意点を一つ。神社によくある手水舎。柄杓で水をすくって手を洗うアレなんですが、諏訪大社の場合これが水ではなくて温泉なのであります。50度くらいかなぁ。知らずに手を洗うと飛び上がるほど熱いのでお気をつけ遊ばせ。
今回初めて、旅館の日帰り利用を試した訳でありますけれども、いやあ泊まりと比べると料金も極端に安いし、その割に食事もお風呂も豪華だし、部屋では結構ゆったり過ごせるし、是非今後も利用してみようと思うくらい、ナイスな経験でありました。
【つづく】
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