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SONY製のMDR-NWBT20N
カラーはライトピンクをチョイス |
前からノイズキャンセリングヘッドホンが欲しくて、でもそこそこ高価なので、ず〜っと躊躇していたのでありました。仕事でバタバタしていて電気屋に出掛ける時間が取れなかった事も購入が遅れた原因の一つ。こうしたオーディオ機器は直接体感しないと性能が判断出来かねるモノですからね。実機に触れた上でないと購入への踏ん切りがつきませんものなぁ。アマゾンで注文するのは簡単ですけれども、思った程の効果が無かったら悲しい。そんな訳で、欲しい欲しいとは思いつつ、ズルズルと時間だけが過ぎていたのでありました。
ノイズキャンセリングヘッドホンには大別すると2種類のモノが存在致します。一つはパッシブ型。カップ形状のスピーカで耳を完全に覆う形式で、外部の音を物理的に遮断するタイプです。アナログ的な手法でありながら効果は高く、小手先のデジタル処理などを施さない分、音質は高いと云われています。ただし筐体が大きいのが難点。プロユースのヘッドホンはほとんどがこのタイプのようです。
もう一つが、今回の私のお目当てであるアクティブ型であります。イヤーピース部分にマイクロフォンを装備し、そこで拾った外部の音を、一旦プロセッサに取り込んで位相を半波長ずらして原音と合成の上再生する事で、環境音をデジタル的に除去するタイプのモノであります。デジタル的な処理の為に音質は多少犠牲にならざるを得ないとは云え、最近のモノはホワイトノイズも非常に少なく、かなり高性能化が進んでいると聞きます。
私の使用目的は、ずばり「デジタル耳栓」。喫茶店で読書したり原稿を書いたりする際、少しでも環境音の影響を少なくして作業に集中したいのであります。私は、音楽を聴きながら作業をする事が苦手で、環境音を打ち消す為に音楽を聴く事を好みません。いわゆる「ながら作業」が出来ないタイプ。iPodで音楽を聴く時は、音楽に集中するのが私のスタイルなのであります。
遮音だけが目的なら、普通の耳栓で良いじゃんとお思いかも知れませんね。いやあ、その通りではありますけれども、そこはホレ、デジタルギミック好きの私としましては、こういう機器への興味は尽きないのでありますよ。良いじゃん欲しかったんだからさ。フフ。
今回購入したのは、SONY製のMDR-NWBT20Nという機種。実はこのマシンはSONYウオークマンの専用オプション品でありまして、汎用的な製品ではありません。音源との接続はBlueTooth3.0(2.45GHz無線)のみで、有線での接続は不可。私はSONYウオークマンを所有しておらず、じゃ何で専用オプション品なんか買ったのさという疑問が挙がるのは至極もっともな話でありますが、実はビックカメラで様々なノイズキャンセリングヘッドホンを音源との接続無しで試してみて、一番静音性能が高かったのがコレだったという訳。そもそもの私の仕様要求は「デジタル耳栓」な訳ですからね。音楽の再生性能は完全に二の次なのでありますよ。
とは云えBlueToothによる無線接続方式と云うのも重要な仕様。SONY製のMDR-NWBT20Nのデジタルノイズキャンセリングによる静音性能は非常に高く、例えば携帯電話に着信があっても中々気付かない程の強力さであります。使用時に携帯電話と無線接続状態を維持しておく事で着信音がヘッドホンに割り込んで来るという機能は、実は非常に有効。こうした携帯からの割り込み信号を受ける為だけに、携帯とヘッドホンをわざわざ有線で接続しておかねばならないのも面倒な話であります。無線の手軽さにかなう筈がありませんものね。無線接続による電池の消耗を差っ引いても、十分な恩恵なのであります。ま、BlueToothなんて10m以内の近距離電波通信ですから、消費電力なんて元々微々たるモノに過ぎませんしね。
この原稿も実は立川南駅そばの喫茶店で書いております。ホントにスゴい静音性能です。デジタルノイズキャンセリングってこんな便利で効果が高いのですね。もっと早く手に入れていれば良かった〜。今回の買い物には大満足なのでありました。
【つづく】
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