あれこれ memorandoms やすなべ categorized Yasの状況 activities Yasについて about Yas Yasへの連絡 contact us

  ピンクちゃんの実力を再認識しました  

 お出掛け

リニア実験線 都留車両基地 

 八月の半ば頃、檜原(ひのはら)村の時坂(とっさか)峠にある蕎麦処みち子にお出掛けしたのを最後に、ロードバイクのピンクちゃんに約1ヶ月も乗らないで、その間、小径車のチビ号ばかり運用して参りました。

 私の場合、小径車のチビ号に乗る際も、レーパン(ピチピチパンツ)にレーシングジャージ、ヘルメットにアイウエア(スポーツ用サングラス)、指切り手袋にSPDシューズという完全装備を旨としておりまして、ロードバイクでないからタラタラ乗る、などという事は一切御座いません。こうした私の本気度はすれ違うローディの方々にも通ずるようで御座います。こんなママチャリに毛の生えたような自転車に対して、皆さん、きちんと挨拶を返して下さいますからなぁ。

 チビ号には輪行袋が常備されています。急な雨の折など、いざとなれば電車で帰れば良いや、と思える事は、絶大な安心感に繋がります。しかしこうした逃げ道に頼り過ぎると、結局、ロードバイクのピンクちゃんの出番は激減してしまう事になりかねません。日本という国は実際のところ本当に山がちで、100Kmを越える行程を考えますと、全域に渡って快晴の予報という事はほとんど期待出来ないのであります。今ここは晴れているのに、峠のあちら側では雨が降っているなんて事は日常茶飯事。私の場合、ロードバイクでの一日の適正走行距離は100Km〜160Km位ですから、ある程度の天候の崩れを想定し、覚悟した上でないと、サイクリングに出掛けられない事になります。

 おいおい、ロードバイクにも輪行袋があるだろ?現にロードバイクのピナレロ号ではガンガン輪行していたじゃねぇかよ・・・。仰る通りで御座います。ピンクちゃんでも輪行は十分可能。ロードバイク用の輪行袋も所有しています。しかしですね、どんなに注意しても、輪行には()れによる小傷がツキモノなのでありますよ。宝石のように綺麗なオーダー自転車であるピンクちゃんに傷がつくなんて、到底耐えられません。しかしその反面、いつまでも過剰に大切にし続けるのも限度があるのも事実。新車の頃ならいざ知らず、既に3年目に入った訳ですから、どこかで割り切ってピンクちゃんでの輪行を解禁すべきかも知れません。

 そんなこんなで、三連休初日の土曜日、1ヶ月振りにピンクちゃんで出動する事に致しました。折しも日本列島には台風18号が接近中。天気予報では一応曇りという事になっていますけれども、いつどこで降られてもおかしくない状況でありましょう。日帰り自走の計画とは云え保険的に輪行袋を携帯し、ピンクちゃんで万願寺基地を出発致しました。

 いつものように浅川サイクリングロードを西進。高尾からR20甲州街道に出ます。8月中のような地獄の暑さは、なりをひそめています。秋と称するにはまだまだとしても、だいぶ走りやすくなりました。大垂水峠を越えて相模湖に下ります。ピンクちゃんの方が明らかに平均速度が高い事が、大垂水峠を越えただけで体感出来ます。比べると、チビ号ではどうしても力が逃げる感じが否めません。あらためてピンクちゃんの実力を再認識しましたよ。

 今日の目的地は山中湖。三連休の初日とあって、相模湖駅前は渋滞していて、仕方なく路肩を抜けていきます。お世辞にも快適なサイクリングとは云い難い状態です。そこで、混みあう甲州街道を離れ、一本南側の秋山街道を使う事にしました。JR藤野駅の手前、日連(ひづれ)の交差点を左折して藤野芸術の家を左手に見ながら、牧野から県道517号、通称秋山街道に入ります。秋山街道は、R20甲州街道とR413道志街道の間の道であります。所々道幅が狭い区間もあり、車での通行は必ずしも快適とは云えません。しかし逆に、自転車では中々楽しい道。甲州街道や道志街道に比べて交通量が極端に少ないのも、大いなるメリットであります。

 アップダウンを繰り返しながら高度を稼いでいくタイプのこのルートは、アスリートの方の高負荷練習には最適かも知れません。現に何台かのロードバイクが、信じられない位の速度で抜いていきました。私のように、とばさずトコトコと進むヘタレサイクリストにとって、登り一辺倒でないこの道は適度な脚休めにもなり、意外に楽に感じました。少なくとも国道を排気ガスにまみれながら大月回りで行くよりも、余程快適であります。田舎道とは云え、沿道には随所に自動販売機が設置され、ドリンクの確保には事欠きません。中々オススメのルートでありますぞ。

 工事中の為片側交互通行の雛鶴(ひなつる)トンネルを抜けると、禾生(かせい)に向かって道はダラダラと下っていきます。ちょうどこの道に沿って、リニアモーターカーの都留(つる)実験線が通っています。楕円筒形の防音壁で完全にカバーされた実験軌道の中からは、何やら作業しているらしき音がするものの、リニアモーターカー本体を見る事は出来ません。東京オリンピックの開催が決定し、2020年までには少なくとも東京山梨間の開業を目指すという話も挙がっているようです。まさしく突貫工事の最中なのでしょう。先日の公開実験で時速500Kmを突破したとの事。すげぇなぁ。是非乗ってみたいものであります。

 禾生(かせい)からはR139、通称富士みちで富士吉田に向かいます。一見何の変哲もない普通の国道のように感じますが、この道、富士吉田に向かってダラダラと登り続けていて、結構体力を消耗するのです。路肩も狭く舗装も荒れている上に大型トラックも多いので、正直、あまり好きな道ではありません。

 トコトコと進み、寿駅を過ぎると、富士見バイパスとの三叉路に出ました。やった〜。ローソンで休憩です。最近私は、ローソンのフローズン・スイーツにハマっております。ガチガチに凍った状態のモノを電子レンジで暖めて融かした状態にして頂くアイスが絶品!美味いんだなぁこれが。この日はマンゴー味をチョイス。暑い日のガリガリ君も捨て難いですけれども、個人的にはガリガリ君の10倍位美味しいと感じます。氷だけでなくマンゴーの果肉やソフトアイスが乗っているのも高得点。是非お試しあれ!!

 R139富士見バイパスは遮蔽物の全く無い、だだっ広い道。更にこの日は向かい風でしたので、迷わずバイパスを避け、富士吉田商店街の中を通る旧道を使います。自転車って登り坂よりも向かい風のが遙かに辛いですからね。その点、商店街の道は風が弱く、距離的には遠回りですけれども、かなり楽なのであります。富士山駅前の金鳥居(かなどりい)をくぐり、つきあたりのR138、通称旧鎌倉往還を左折。一路山中湖へ向かいます。流石にここまで来ると結構疲労も溜まり、スピードが乗ってきません。と云いつつも一応時速25Kmを切る事無くトコトコと進めるあたり、明らかなチビ号との性能差を感じます。こんな事云ってるのがバレたらマングローブバイクスYasZone以外のサイトへジャンプしますの大将に「当たり前でしょ、マング監修の自転車なんだから」と叱られそう。しかし最近、特にチビ号での出動機会が多かったものですから、このグイグイ進む感覚を忘れていましたよ。ピンクちゃんの実力を再認識した次第。踏んだら踏んだだけ前に出る感じ。やっぱ乗りやすいや。

 山中湖を反時計回りに三分の二周して、R413道志街道に入ります。トコトコと標高1000mの山伏トンネルまで登ると、後は道の駅までひたすらダウンヒル。カーブのグレーチングに注意しながら平均40Km/h程で下って参ります。道の駅では定番の豚串とソフトクリームを頂きましたよ。相変わらず道志豚は美味しいですなぁ。

 お腹も膨れたところで先を目指しましょう。道志街道は極端に街灯が少ないですから、自転車で日没を食うと致命的なのであります。ま、まだまだ日も長いし、特別なトラブルでもない限り大丈夫だと思いますがね。時々登り返しがあるものの基本的に下り基調の道で、快適に距離を伸ばしていきます。もうちょっと時間が早かったら名物の栗をお土産に買って帰ろうと思いましたが、この日は残念。栗屋さんはタッチの差で店じまいしておりました。

 夕方5時には橋本まで戻って来ました。ここから日野はもうすぐ。野猿峠を越え、浅川から万願寺基地にたどり着いてメータを確認すると168Kmでありました。天候にも恵まれ、保険として携帯した輪行袋は結局使わなくて済みましたよ。と云うか、今回のような秋山街道&道志街道のルートでは、鉄道が通っていませんから、輪行袋持っていても意味なかったのでありますがね。ははは。

 とりあえずピンクちゃんの性能の高さをあらためて実感したサイクリングでありました。これからはピンクちゃんにもガンガン乗ろうっと!Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

「あれこれ」の目次に戻る

Copyright(C) by Yas/YasZone