の仕事場のすぐ隣には、ジュースの自動販売機が設置されています。ほとんどの飲み物が100円で販売されていて中々リーズナブルですし、何より近くて便利。最近の私のお気に入りは、玉露入り緑茶、福建省烏龍茶、深煎りブラックコーヒーであります。都合10年以上この自販機で飲み物を買い続けてきました。平均月に30本購入したとして、10年で3600本！何と36万円分もの飲み物をこの自販機から購入してきた計算になります。こりゃもう、超ヘビーユーザと呼んで差し支えないでしょう。うわぁ、随分こいつの売上に貢献してるんだなぁ。
この自販機には、商品購入と同時に、ピッピッピッピピピピ〜ピ、という音とともに3桁の数字が表示される仕掛けが搭載されています。777で止まれば大当たり、もう一本無料で飲めるというルールなのですが、何と10年間、只の一度も当たった事がありません。私はかな〜りクジ運の悪い男でありますが、これはちょっとハズレ過ぎでしょう。と云うか、この機械、ホントに当たりが出るのかしらん。
中々当たらないルーレットにもイラつきますが、予期せぬ当たりも、実は結構困るモノであります。日曜日に自転車で近所を散歩していた時のお話です。トコトコと都道156号、通称、尾根幹線を東に向かって走っておりました。この尾根幹線、微妙なアップダウンがあり、路肩も広く走りやすいもんですから、自転車練習コースとしては最適な道でありまして、地元のローディに人気のコース。この日もたくさんのロードバイクとすれ違いましたよ。それにしても暑い。9月に入ったというのに、気温は軽く35度を超えているでしょう。太陽がジリジリと照りつける中、熱中症の危険もあります。
そろそろボトルの残りが心許なくなって参りました。読売ランド入口の自動販売機でアクエリアスの500ミリリットルのペットボトルを購入し、中身をボトルに補充。熱中症対策の為には、水分補給と同じ位ミネラルの補給は大切ですからね。やはり体の事を考えれば、ここはアイソトニック飲料でしょう。このアクエリアスは走行中に飲む分であります。強烈な暑さで喉がカラカラ。買ったばかりのアクエリアスを一気飲みしたい衝動に駆られます。しかし、折角ボトルを満タンにしたというのに、一気飲みでドリンクが減ってしまうと、帰りの道中が心許なくなってしまいます。そこで、このアクエリアスの他に何か飲もうと思い、缶のコカコーラも購入したのでした。喉が渇いている時のコーラの一気飲みは美味いですからなぁ。カションッとプルタブを開けた瞬間、何と！パンパカパ〜ンという音がし、自販機の表示部に「大当たりおめでとう！もう一本どうぞ！」という文字がスクロールしているではありませんか。
既にボトルも満杯、350ミリリットル缶のコーラも開けちまいました。このコーラの他にもう一本なんてとても飲めないし、自転車ですから持ち帰るのも困難。ああ、仕事場の自販機ではハズレばかりの癖に、何でこんなタイミングで当たりが出るんだよう〜！
しかも何たること！！モタモタしているうちに、あ〜あ、表示が元に戻ってしまいました〜。タイムアウトです。すぐにボタンを押さなかった為に、当たりの権利を失ってしまったのであります。痛恨。これではハズレと同じ、否、いっそハズレだった方が余程すっきりするでしょう。嗚呼、悔しい！そもそも一本目のアクエリアスを買った際に当たりが出れば全く問題なかったのに・・・。
折角当たりが出たにもかかわらず、逆に悔しい思いをするという、ちょいと悲しい体験で御座いました。あ、勿論、これをきっかけに当たりまくり、なんてオイシイ事も一切無く、職場の横の自販機での連敗記録は更に継続中であります。ちぇ、神様って意地悪だなぁ。
【つづく】
「あれこれ」の目次に戻る
自販機のルーレット 
