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  ランドナーとしての機能  

 物欲

 自転車にお乗りにならない方は、ドロップハンドルのスポーツ車というだけで、皆同じに見えてしまうのかも知れませんね。しかし実際にはいくつかのカテゴリに分類出来るのでありますよ。

 例えば私の所有するロードバイクのピンクちゃんを見てみましょう。前2段×後10段の20段変速機が装備されているこの自転車は、舗装された一般道を利用した100km〜200Km程度のコースをより短いタイムで走り抜ける事をコンセプトとして設計されています。ツールドフランスの様な自転車レースがターゲットという訳。一般道で100Kmを越える移動となると、そこには当然の如く越すべき峠が存在するのが普通ですので、変速機は必須なのであります。

 ツールドフランスなどのロードレースでは、サポートカーが伴走しますから、選手はドリンク以外の荷物は一切持っておりません。泥除けも荷台もライトもベルも装備されておらず、悪路走行を想定していない23mm幅の極細タイヤを履き、極限まで軽量化された純粋なレーシングマシン。それがロードバイクなのであります。

 勿論ピンクちゃんにはサポートカーなどついている訳ありませんから、替えチューブや空気入れや工具などの最低限の修理キットを積んでいますし、公道を走る以上、道路交通法に則り、前照灯も赤点滅の後方灯もベルも装備しています。しかし泥除けや荷台はついていません。一応はレーサーの血脈を受け継ぐ競技用マシンですからね。

 これに対して「旅」の道具として、ランドナーという種類の自転車が存在する事をご存じでしょうか。テントやシュラフなどの大きな荷物を積載し、旅をする為に設計された自転車。旅となれば雨が降る事もあるでしょうし、荷物も安全に積載する必要があります。故にランドナーには泥除けや荷台が装備され、対パンク性能の高い太めのタイヤが装着されております。フランス語のランドネ(ハイキングやトレッキングの意)が語源ですかね。

 ロードバイクで長距離のツーリングに出掛ける際、荷物の積載方法に悩む事になります。少なくとも私の場合は、大きな問題なのでありますよ。自走のみの日帰りコースであれば問題ありませんが、帰り輪行の場合や、1泊以上の行程の場合、着替え等の荷物はナップサックに入れて背負うしかありません。自転車ツーリングは思う以上に淡々とペダルを漕ぎ続ける行為に他ならないのでありまして、近距離であればほとんど問題にならない軽微な負荷でも、それが長時間に及ぶと、その影響は無視出来ない程に大きく蓄積していきます。ナップサックの中には簡単な着替え程度しか入っていないにも関わらず、150Kmを越えると肩や背中が痛くなってしまうのであります。

 そもそもレーシングマシンであるロードバイクを、ツーリング=旅の道具として使おうというのが間違いである、というご指摘は確かにその通り。しかし、既にロードバイクのピンクちゃんと折り畳み小径車のチビ号の2台を運用しております私にとって、更にランドナーを購入する余裕など御座いません。そもそもかみさんの稟議がおりる筈がありませんわな。

 そこで多少邪道なやり方ではありますが、フロントバッグを購入したのであります。オーストリッチ製の容量9リットルのモノ。大した容量ではありませんが、ちょっとした着替え位なら入るでしょう。ピンクちゃんにもチビ号にも使えます。

 短パンと2〜3枚のTシャツと下着程度の着替えをバッグに入れて、サイクルジャージとレーパンは宿で洗濯する方式ならば、2〜3泊程度のツーリングまでイケそうであります。観光地を外して、ビジネスホテルを利用すれば十分安く泊まれるでしょうしね。実は、今度のお盆休みにはこれを活用して遠くへお出掛けしたいと目論んでおりまして、今から楽しみで仕方ないのでありました。早くお盆休みが来ないかなぁ〜。って、結局、物欲に負けて買い物しちゃったお話なので御座いました。てへへ。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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