が程久保基地の間取りは4LDKであります。リビングダイニングは一階にあり、ここには大型液晶テレビと大振りのダイニングテーブルが置いてあります。犬猫どもの大好きなウッドデッキは、このリビングダイニングの掃き出しの窓から繋がっています。お風呂や洗面所に行くにも必ずこのリビングダイニングを通らねばなりません。
リビングダイニングは自然と家族が集まる部屋でもあります。二人の息子たちには、それぞれに6畳の自室を与えてあるというのに、結局、大きなダイニングテーブルで宿題を片付けたり、テレビを観たり、ビデオゲームに興じたりと、リビングダイニングにいる時間が結構長くなっています。勿論、食事もこのテーブルで摂ります。家族の利用率の高さからも、動線を考えてみても、正に家の中心であると申せましょう。
普段の私の帰宅時刻は、夜11時過ぎ。それから風呂に入って遅い夕飯を摂るのですが、多くの場合家族は食事を済ませてしまっているのが常であります。私が食べている間、かみさんはその傍らに座り、話をしたり一緒にビデオを観たりするのが、我々夫婦の流儀。こうした夫婦の時間は、食事が終わった後も、コーヒーを飲みお菓子などを摘みつつ夜更けまで続きます。
ところが最近、息子たちの夜更かしの傾向が強くなり、従来夫婦の時間として占有出来ていたリビングに、割り込んでくるようになって参りました。うちにはテレビが一台しかありませんから、息子たちがリビングに居たい気持ちも分かります。しかし、折角の夫婦の会話の時間だというのに、周りをウロウロされるのは、はっきり云って、かな〜りウザい。そこで夫婦の寝室として使っている二階の部屋を夫婦専用のリビングに改造することに致しました。よく考えれば、折角8畳もあるのに、寝室兼物置にしか使っていないと云うのも勿体無い話でありますもんね。
まずは断捨離作業から入ります。いやぁよくぞここまでモノを溜め込んだなぁという状態。「迷ったら捨てる」という断捨離の大原則に従い、どんどん整理していきます。
西側の壁際に配置されていたカラーボックス類は一旦撤去。この部屋の北側は一面全てがクローゼットになっていますが、クローゼット内の空間の使い方に無駄が有ったので、これらのカラーボックスはクローゼット内の整理の為に使います。これだけでかなりの収納力アップに繋がりましたよ。
更なる収納力の増強に着手しましょう。西側の壁を全面収納壁に改造します。床から天井までピッタリの収納壁。採寸して建材屋さんで部材を購入。勿論一から作るのはあまりにも大変なので、キット品を利用しております。にしても割と大掛かりな工事でありますぞ。部材費だけで6万円ちょっとですからね。勿論工事は私自身で実施。工務店に頼んだら相当な金額を取られちゃうでしょうからな。無用な経費は節減しないとネ。
断捨離効果に加え、物理的に収納力もアップしましたので、モノもすっきりと格納出来ました。良いねぇ、こうした生活感の希薄な空間って。窓際にはさりげなくロードバイク・ピナレロ号を配置し、ローラー台環境を確保。うふふ、ちょっとお洒落な感じの部屋になりましたよ。
プライバシーの確保にも留意。今まで鍵無しのドアだったので、犬のこむぎが勝手に入って来てしまっていたのであります。こむぎは自分でドアを開ける事が出来ますが、流石に犬だけあって開けたドアを閉めるという考えが有りません。開け放たれたドアから猫どもが入って来ますし、そもそも冬は寒くてかなわなかったのであります。鍵の設置はこうした問題を一気に解決してくれました。ま、それ以前に、夫婦でイチャイチャしているのを邪魔されずに済みますしね。
ドア建具にはパナソニック住宅設備製の純正部品を使用しております。総額数万円でここまでリフォーム出来れば上等でしょう。いやあ快適々々。こんな事なら、もっと早くに夫婦専用リビングを作っておけば良かった〜。
【つづく】
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