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  カーナビの進化に驚いた  

 徒然

 約10年間乗り続けたトヨタVOXY号もだんだんボロくなり、頻繁とはいかないまでもポロポロと不具合が発生するようになって参りました。そこで今回、新しい車に買い換えたのでありますよ。またVOXY号であります。いわゆる2012年型70系VOXY。色は白から黒になりましたぜ。性懲りも無くVOXYか、なんて云わないで下さいな。所有してみると分かりますが、ミニバンって便利なんですってば。

 同じメーカーの同じ車種への乗り換えですから、勿論、運転感覚などに大きな変化はありません。ところが今回、カーナビゲーションシステムの進化には大いに驚かされたのでありました。

 前のVOXY号は地図データがDVDベースの、トヨタ純正カーナビでありました。本来は新しい地図ディスクに定期的にアップデートするべきなんでしょうが、未知の場所に出掛ける事も割と少なかったものですから、吝嗇をおこして10年前のデータのまま運用を続けて参りました。いやぁ、十年一昔とはよく言ったものですなぁ。この10年間でかなり道路の整備が進みまして、正しい案内が出来ない事もしばしば御座いました。こうしたデータの古さと相まって、ハードウエアも10年前の代物ですから、動作は遅いは、案内は間違えるは、既に延伸が完了した高速道路は載っていないは、はっきり申し上げまして、このカーナビは使い物にならなくなっていたのであります。

 ほとんど車のイルミネーションアクセサリと化していた旧型VOXY号のカーナビをあてにする事なく、ルート案内が必要な際は、もっぱらスマートフォンのナビアプリを使っておりました。これはこれで、それなりに便利でありましたよ。しかしやはり専用機器ではない悲しさ、携帯の電波が途絶えると地図が表示されなくなってしまったり、異常な程の電源消費ですぐにバッテリが終わってしまったりと、完全なナビゲーションサービスにはほど遠い状態であった訳です。

 今回の新型VOXY号に搭載されているナビゲーションシステムはその名も「エントリーナビ」。トヨタ純正ナビの中でもっとも安いモノです。にもかかわらず、その機能の高さには本当に驚かされます。

 そもそも立ち上がりが非常に高速。オーディオもメインはSDHCカードのMP3Audioとなりました。32ギガバイトのSDHCに対応。音楽の格納と云う意味では十分過ぎる容量。一応CDの再生も出来ますがあくまでも補助的な使用に留まるでしょう。Bluetooth通信機能を搭載しており、スマートフォンで検索した目的地をカーナビに送ったりする事も出来ます。という事は、出来たばっかりの施設でも検索が可能という事を意味する訳であります。勿論ハンズフリートークにも対応。電話が架かってくると画面上に「○○さんから電話です。この電話に出ますか?」と表示されます。画面にタッチすれば、車のスピーカフォンを通じて会話が可能。以前は別途ハンズフリーシステムを購入したものでありますがね。これらの機能は全て標準装備となっています。

 ま、こうした見かけの目新しさは楽しくはありますけれども、やはりナビゲーションシステムである以上、基本的な道案内の機能が最も重要でありましょう。その点でも特筆すべき進化を遂げておりましたよ。まずはルート案内時の曲がり角のアナウンス。以前のモノはGPS精度も低く、特に狭い路地に入る際など、実際にどこで曲がればよいのか戸惑う事もあったのですが、喋るタイミングと云い、ポイントまでの距離の1メートル単位のカウントダウン機能と云い、人間工学的に非常に練られた感じのするシステムであります。やはり道案内はこうでなくちゃ、という感じ。「600m先、左方向です」、「300m先、左方向です」、「まもなく、左方向です」「この信号を左です」、という感じで曲がり角へのアナウンスがなされるのですが、「この信号を」と言い出すタイミングが絶妙なのであります。あまりにもギリギリだと慌てて曲がらねばなりませんし、タイミングが早過ぎると、一つ手前を曲がってしまう可能性があります。現在走行中の道の幅、曲がる道の幅、現在の車速、信号機の有無等を総合的に判断して、喋るタイミングを微妙に調節しているようなのです。

 ある程度出来上がった感のあったカーナビシステム。まだまだ進化の余地があったのですなぁ。テクノロジの進歩に乾杯!という気分であります。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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