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ソフトバンク お父さん宇宙にて |
フトバンクの宣伝と云えば、何と云ってもお父さん犬でありましょう。犬がお父さんでお母さんと娘は普通の日本人。しかし息子は黒人で、しかもおばあちゃんは孫くらいの青年と再婚し・・・。メチャクチャな設定ではありますが、ストーリー性もあり、割と楽しみに観ております。
ところが最近、ちょっとこのコマーシャルがコマーシャルの枠を外れつつあると感じているのは私だけではありますまい。何しろ白い犬のお父さんはロケットに乗って宇宙に旅立ってしまったのであります。まあ、それも設定としては有りかも知れません。ところが宣伝として違和感を感じるのは、実はソフトバンクの宣伝でありながら、携帯電話の話がほとんど登場しない点なのであります。
かなり以前から商品を前面に出さないコマーシャル、いわゆるイメージ広告は御座いました。企業イメージを向上させ、同時にその企業自身の知名度を上げる為の戦略であります。しかし最近のソフトバンクの宣伝はそれすら越えようとしているのです。
宇宙遊泳中の犬のお父さん。漆黒の宇宙空間に、突然カップ麺が飛んで来ます。地球ではお母さんがそのカップ麺を食べています。ズルズルっとお母さんがラーメンをすするのに連動するかのように、宇宙空間のカップ麺はお父さんの脇を通り抜け、地球に向かっていきます。そこにナレーションが入ります。「今、ソフトバンクのお店で誰でもラーメン貰えます」。
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ダイワハウス ダイワにゃん |
何じゃこりゃ。このコマーシャルでソフトバンクは何を伝え何を訴えたいのか、皆目分〜かりません。ま、コマーシャルとしては楽しいんですけどね。でも歴代のコマーシャルを順番に全て観ていないと話は通じないし、楽しいだけで購買行動や企業イメージ向上には繋がりにくいし・・・。これではコマーシャルではなく、ドラマであります。
ゴールデンタイムに惜しげもなく放映されている事を考えますと、相当な宣伝費が掛かっている事は間違い無いでしょう。この莫大な費用が全てソフトバンクの携帯電話や通話料金に乗っけられていると思うと、ちょっと不信感さえ感じる程であります。
同様の宣伝戦略を取りつつあるのが、ダイワハウス。ダイワにゃんとダイワわんの登場するこのコマーシャルは、既にダイワハウスが建築系不動産系の会社である事すら分からなくなっています。
どんなスパンで、どんなターゲットに対し、どんなアピールをしようと云う戦略なのか、関係者に聞いてみたい気がします。民間企業が営利目的で購入しているコマーシャル枠。きっと私が想像もしていない高度なビジネスモデルの一環として活動を展開しているに違いありません。う〜む、気になります。教えて〜分かる人〜!!
【つづく】
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