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  宇宙に行ってみたい  

 徒然

 先日、NHK-BSプレミアム(かつてのBSハイビジョン)のコズミックフロントという番組を観ておりましたら、国際宇宙ステーションに関する特集をやっておりました。宇宙、少なくとも地球周回軌道は、冒険としての対象から、通常運用可能なフィールドになりつつあると云っても過言ではありますまい。軍人さんや特別な肉体訓練を受けた方でなくとも、大気圏を離脱して宇宙に出れるようになりましたしね。

 勿論、現時点で観光目的の宇宙旅行は皆無。科学実験目的の宇宙への滞在がほとんどなので、誰でも気軽に行けるという訳ではありませんし、オペレーショントレーニングも必要でしょうが、ただ行くだけならば、既に特別な肉体的訓練は不要と云うではありませんか。本当の意味での宇宙時代の到来の予感が致します。嗚呼、無理を承知で告白致しますとですね、私は、心の底から、宇宙に行ってみたくてたまらないのでありますよ。

 既に、数億円の支出を覚悟すれば、地球周回軌道までの旅行は可能であると聞きます。それでも良い。宇宙空間から地球を眺めるだけでも十分良いのですが、やはり本音としては、宇宙で働く仕事に就きたいのであります。ま、実際には私が生きている内の実現は不可能でありましょうがね。と言いますか、それ以前に数億円なんて用意出来る訳ないんですが。

 幸村誠原作のプラネテスというアニメーション作品をご存じでしょうか。近未来の地球において、宇宙のゴミ、いわゆるスペースデブリの存在が大問題になっている時代のお話であります。デブリは秒速数Kmにも及ぶ対地速度で地球を回っています。これが宇宙船や宇宙ステーションに衝突したら大惨事となってしまうでしょう。更に一旦こうした衝突事故が発生してしまえば、その事故に起因する新たな大量のデブリが発生し、更にそれにより級数的に衝突が連鎖してしまう、いわゆるケスラーシンドロームに至る事にもなりかねません。地球周回軌道がデブリで一杯になってしまえば宇宙船の発着は不可能となり、それ以上の宇宙開発はストップしてしまう事でありましょう。

 こうしたデブリの軌道を一つ一つ管理し、回収していく作業が必要となる事は、決してサイエンスフィクションの中だけの話では無いようです。既にJAXAもNASAも、近い将来におけるこうした事態の到来を予想していると云います。

 プラネテスというアニメ作品は、地球周回軌道上にある7つ目の国際宇宙ステーションISPV7を拠点に働く、宇宙のゴミ掃除を生業とする人々、通称「デブリ屋」にフォーカスした、人間ドラマであります。外宇宙はおろか、太陽系内の他の惑星に自由に行ける程の文明には達していない。しかし地球周回軌道と月面に関しては、既に都市が出来、数万人規模の人間が暮らしている世界。

 私、このプラネテスのDVDを何度見直したか分かりません。こういう近未来を題材とした作品を見ますと、もう少し未来に生まれてきたら良かったのに・・・と痛切に感じるのでありました。いや荒唐無稽(こうとうむけい)と嗤いなさるな。これでも結構マジなんですぞ。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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