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  レイトショウは癖になるぜ  

 徒然

 私は季節性のある仕事を生業(なりわい)としておりまして、普段は午後から夜に掛けて働いているのでありますが、夏のこの時期は、朝から晩まで働く、いわゆる繁忙期に当たります。ところが今年の夏は特別。7月初めの時点では東京電力が計画停電に踏み切る可能性が危惧されましたので、今年に限り、営業時間の圧縮を試みたのであります。営業終了時刻を18:30にする事で、万が一停電が発生しても、何とか外が明るいうちに仕事を完了しようという作戦。昨年よりもトータルの作業量が多いにも関わらず、それらが時短状態で圧縮されますので、仕事の密度と申しますか、営業時間内の忙しさは昨年に比べてかなり強烈になってしまいました。昼休みもありませんし土曜日も営業です。しかし例年であれば12時近くであった帰宅時刻が、なんと8時前になったのであります!!

 早く帰宅出来るようになって初めて分かりました。夜ってこんなに長いモノだったのですねぇ。家でもかなりゆったり過ごせます。嗚呼、これぞ文化的な生活。ところがチャンネル争いという、予期せぬ問題が勃発してしまいました。私は地上波放送ではなくDVD作品を観たい。しかし8時過ぎでは子供たちは下らねぇバラエティを観たいようなのであります。今までこんなに早い時間に帰宅する事自体無かったものですから、家にテレビが1台しか無くても、チャンネル争いなど起こった事は無かったのでありますよ。

 下らねぇバラエティは全く見る気がしません。かといって本を読もうにもリビングは地上波組に占拠されております。そこでハタと気付きました。そうだ!時間があるんだもの、劇場に映画を見に行けば良いじゃん!

 私の家から南大沢のTOHOシネマズまでスクータで15分。夜8時半以降のレイトショウなら割引もありますし、終演が夜11時を過ぎる上映については、小中学生はおろか高校生の視聴も東京都条例で規制されていますから、非常に静かで落ち着いた雰囲気の中で映画を楽しむ事が出来ます。

 土曜の夜を除き、レイトショウは空いています。スタジオジブリの「コクリコ坂から」もピクサーの「カーズ2」も、ドリームワークスの「カンフーパンダ2」も東宝の「神様のカルテ」も、封切り直後だというのにガラガラ状態。そりゃそうでしょう。終演時間は夜11時過ぎですからね。平日や日曜のこんな時間に映画を観ようなんてぇ物好きは、少数派でしょうからなぁ。家にいれば、特別に遅い時間という事はないのですが、明日仕事だと考えると、みなさん積極的にお出掛けする気には、ならないのかも知れませんね。

 私は割とアニメーションが好きで、ジブリ作品やピクサー作品は全て観ています。ま、劇場に足を運ぶよりもDVDで観る方が多いのですけどね。休日昼間の上映でこうしたアニメーションを観ようものなら、子供のうるさいお喋りを我慢しなくてはなりません。例えば「コクリコ坂から」は東京オリンピックを1年後に控えた1963年(昭和38年)の横浜における高校生の青春物語ですので、子供にはちょっと難しい映画でしょう。はっきり申し上げて、この映画のメインターゲットは団塊の世代であります。しかしジブリ作品というだけで観に来てしまう子供はたくさん居るでしょうし、だとすれば、退屈した子供たちがお喋りしてしまう事は必定と言えるかも知れません。

 レイトショウならばこうした心配を一切せずに映画が楽しめます。こんな大音量で家で視聴したら、ご近所トラブルは必至ですもんね。迫力の大画面で迫力の音声を楽しめるのは劇場ならではでしょう。

 9月に入るとすぐに「ライフ−いのちをつなぐ物語−」も封切られます。最新の映画をガラガラの劇場で静かに観られるなんて、まさしく至福。レイトショウが癖になりそうであります。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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