レビの地上波放送で、ニュース以外の番組を見なくなってから、かなり経ちます。話題のドラマも映画に比べると冗長さを感じてしまいますし、バラエティは元々好きではないのです。
映像メディアが嫌いという事は全くありません。その証拠にツタヤディスカスのヘビーユーザでありますし、一ヶ月間に視る映画作品の量は、平均よりも遙かに多いんじゃないかなぁ。とにかく地上波放送は、面白いと思える番組が少ないのでありますよ。唯一の例外が大晦日の紅白歌合戦。最近の歌もかかりますし、私が学生時代に流行ったアーティストも出演しますから、毎年結構楽しみにしております。ま、一年に一度のイベントですしね。
ところが紅白歌合戦は、それこそ全てのジャネレーションをターゲットとしていますので、放送時間のうちの約半分は退屈する事になってしまいます。ま、公共の電波である以上、終始バッチリ自分をターゲットとして貰おうという方が無理でありましょうがね。
先日、たまたまテレビをつけたら、郷ひろみが「二億四千万の瞳」を歌っておりました。普段はあまりこうした民放の歌番組を視る事はないのですが、懐かしくて思わず見入ってしまいました。ところがやはりそこは地上波の冗長番組なのでありまして、くだらない芸人が画面に出てきて中々次の歌に入りません。興ざめであります。私もかみさんも、懐かしの歌を聴きたいモードに完全に入ってしまったもんですから、このまま寝る訳にもいかず、さりとてテレビは全く面白くない。そこでYouTubeで昔の歌を検索してみる事にしたのであります。
かみさんと一緒に、サザンオールスターズ、アリス、紙風船、さだまさし、松山千春、甲斐バンド、プリンセスプリンセス、忌野清志郎、八神純子、YMOなどの懐かしの歌を次々と聞いてみました。CDと違ってYouTubeは映像も入っていますから、懐かしさもひとしおであります。気付いたらかみさんと2時間以上もYouTubeで遊んでしまいました。どうしても曲名やアーティスト名を思い出せない歌は、Androidアプリの
Sound Hound ∞ で検索。こいつは鼻歌を歌うだけで膨大な楽曲データベースとのマッチングを掛けてくれる優れもの・アプリなのであります。
それにしても、YouTubeってもの凄いデータベースですねぇ。こういった仕掛けを「クラウド」という言葉で片づけるのは簡単でありますが、娯楽として考えても、既に地上波放送を凌駕しているんじゃないかしらん。こうなると地上波ってスポーツ中継とニュースだけで良いんじゃね、と思えてきます。娯楽もドキュメンタリも、よく考えたらオンタイムで視る必要ないですしね。
ご存じのようにYouTubeにはソフトウエアプログラムによる、ナビゲーション機能があります。今まで視聴した内容によって、自動でお勧めの映像をピックアップしてくれる機能。こうしたロボットによるモノだけでなく、人間のプロデューサーが企画したナビゲーション機能があると、もっともっと楽しめそうですね。もしかしたら意外に近い将来、地上波の時代は終わるのかも知れませんなぁ。スマホが一気に普及したように、急激な変化の波が訪れそうな予感が致します。
【つづく】
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