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  緑のカーテン 

 徒然 

さあこの苗が緑のカーテンに
成長してくれるでしょうか?

 この夏に予想される電力不足。先進国とは思えない状況でありますが、市井(しせい)の人に過ぎない我々には、事実上どうする事も出来ません。ささやかながら節電に協力する位が関の山であります。

 個人的には、残った原発を稼働させるべきだと思いますがね。だってそうでしょ。自動車にしろ飛行機にしろ、パーフェクトな安全なんて存在しない訳ですし、もし仮に100%の安全が担保されるまでこれらの利器の使用を差し止めると云ったら、それは文明の否定に他なりますまい。理想論はともかくとして、文明とはある程度のリスクの上に成り立つものだと思うのです。

 日本は資源に乏しい国であります。その上、農業も漁業も縮小傾向。国全体のベクトルとしては、外国から輸入した原材料を製品に加工した上で、海外に輸出するしか、日本という系全体を富ませる方法は無いのです。資源の豊かな米国や中国と同等のモデルを論じる事はナンセンスでありましょう。今回の電力不足は、国の将来をも揺るがす大きな打撃です。電力の不足は産業の空洞化を誘発し、生産拠点の海外移転に拍車が掛かるでしょう。一度そういうムーブメントが起こったら、もう誰も元には戻せないのです。国全体が利潤を上げ続けてこそ、そのお金で復興を進める事が出来ます。「原発の安全性は今後高めていく。今後数年で代替エネルギーの開発も進める。しかし日本という国を維持する為に、今、原発を停める訳にはいかないのだ。隣国から電気を購入出来る欧州とは根本的に状況が異なる事を認識して欲しい。この夏は残った原発をフル稼働し電力不足を回避する。我々の生産力を維持する事が、復興の近道と信ずるからである」何故、政府はこうした強いメッセージを出してくれないのでしょうか。我々は理想論だけで生きているお子ちゃまではありません。多くの日本人がこうしたリーダーシップを求めているという事が、民主党にはわからないのかしらん。

 ま、あまり愚痴めいた事を申し上げても気持ちが暗くなるばかりでありますから、今日はささやかなる節電対策についてのお話をする事に致しましょう。ゴーヤを使った緑のカーテンであります。

 家庭における夏の電力消費の中心となるのがエアコンです。既に我が家では全ての白熱電球を駆逐し、LED照明にリプレースメントしました。ブラウン管テレビは既に無く、使っているのは省電力型の液晶パネルですから、これらの電力消費は軽微であります。我が程久保基地において、数百ワット単位で電気を消費する機器は、電子レンジと掃除機とエアコンだけなのであります。

 電子レンジや掃除機は確かに電気を食いますが、その性質上、何時間も継続して使用し続ける事はありません。瞬間的な電力消費量のアップには繋がっても、総消費量に与える影響は、これもまた軽微なのであります。

 と云うわけで、やはり節電のターゲットはエアコンでありましょう。現在、程久保基地には4台のエアコンが設置されています。これら全てを省電力機能の高い最新型に交換するとなると、膨大な費用が掛かってしまいます。しかもそれにより浮く電力は意外と僅かに過ぎず、対費用効果という面からみますと、エアコンの機種変更よりも、エアコン使用時間の削減努力の方が、遙かに効率的と呼べるのであります。

 程久保基地は多摩動物公園の山に沿った場所にありますから、都心のヒートアイランドと比較すれば、かなりマシな立地とは云え、エアコンなしではかなり暑い。そこで、今流行の「緑のカーテン」を設置してみる事に致しました。

 大きめのプランターに土と肥料を混ぜ、近くの園芸店「プラントさえき」で買ってきたゴーヤの苗を植えます。幅1間(180cm)高さ1間半(270cm)の粗目(あらめ)(あみ)を東側の窓に設置。ここを緑のカーテンで覆って、部屋に入る直射日光を軽減しようという作戦です。

 何の予備知識も無いままプラントさえきに行き「ゴーヤで緑のカーテンを作りたい」旨を伝えると、さえきのお兄さん曰く、ゴーヤはビックリするほど広がるので、苗は一本で十分との事。え?一本?幅1間(180cm)高さ1間半(270cm)だよ。うまく根付かなかった時の保険として苗を2本購入し、それぞれをプランターに移植しました。プランター2個体制です。苗は1株150円でした。ホントにこんなので緑のカーテンが出来るのかなぁ。

 移植して3日で、ゴーヤが目に見えて大きくなって参りました。上手く根付いたみたい。根腐れを避ける為に水は頻繁にあげずに、間隔をあけてタップリとやる事。1ヶ月に1度は追肥する事。ゴーヤのツルが網の上端に達したら、横に広がるようにメインのツルにハサミを入れる事。これらに注意するだけで、比較的容易に緑のカーテンは出来上がると、さえきのお兄さんは(のたま)います。

 緑のカーテンの遮蔽効果は抜群との事。しかもゴーヤの実がたくさん採れると云うではありませんか。今年の夏の節電目標をクリアする為に導入を決めたゴーヤですが、二次的な産物である「収穫」が楽しみになってきましたよ〜。

 あ、ちなみに今回のゴーヤは、よくスーパーで売っている品種ではなくて、少々丸っこい実で葉が細かく茂るタイプのものです。でも勿論、実は美味しく頂けるのだそうです。たくさん採れたら、かみさんにゴーヤチャンプルーを作って貰おうっと。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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